いまいちインパクトの弱かった「父の日」ですが、最近は少しずつ盛り上げようという雰囲気になってきています。今まで「父の日」を祝ったことがなかった人も、今年から祝ってみてはどうでしょうか。
そこで今回は、気になる2016年の「父の日」とその由来、プレゼントの平均予算、お父さんはどんなプレゼントを欲しいと思っているのか本音のアンケートをもとにした年代別人気・定番プレゼントなどをご紹介します♪
目次
●2016年の父の日とその由来
2016年の父の日は、6月19日(日)です。
母の日と比べて、若干パワーが落ちる「父の日」ではありますが、最近は昔よりも「父の日」を盛り上げよう!という機運があがってきています。お父さんも家族のために頑張っているので、「父の日」を忘れたら可愛そうですもんね!
さて、「父の日」の意味は説明するまでもありませんが「父に感謝を表す日」です。その由来は、「母の日」と同じくアメリカが発祥。
アメリカ・ワシントン州に住むドット婦人の父親は、妻に先立たれ(ドットさんからしたら母親)、6人の兄弟を男で一つで育てあげました。そんな父親を敬愛するクリスチャンのドット婦人は、教会の牧師に頼み、父親の誕生月である6月に礼拝をしてもらうことになりました。
当時、「母の日」を祝う行事がすでに広まっていたため、ドット夫人は「父の日」もあるべきだと考え、翌年の1910年6月19日(第3日曜日)に牧師協会に嘆願し、最初の父の日の祝典が行われることとなりました。
「父の日」は次第にアメリカ全土で行われる行事となり、1972年にアメリカで正式な祝日に。一方、日本では1950年頃から広まり、1980年代に一般的な行事となっています。
なお、「父の日」が6月の第3日曜日に行われるようになったのは、最初の父の日の祝典が行われたのが6月の第3日曜日だったからと考えられています。
ちなみに、「母の日」はカーネーションを贈るのが一般的ですが、父の日に贈るお花は、父親が健在なら赤いバラ、亡くなっているなら白いバラとされています。これは、ドット夫人が父の墓前に白いバラを供えたことが由来となっているようです。
とはいえ、「父の日」といえば黄色いバラじゃないの?という人もいるかもしれません。
日本では1981年に設立された「日本ファーザーズ・デイ委員会(FDC)」が「父の日黄色いリボンキャンペーン」を開始。FDCはそのイメージカラーを、幸せや幸福の象徴である「黄色」にしました。ここから、黄色のバラを贈る習慣が一部で定着することになりました。
ただし、黄色いバラの花ことばには「別れ」「嫉妬」などの意味もあり、黄色いバラを贈るのはよくないと考える人も一部には存在します。
今どきは花言葉なんて考える人は少ないかもしれませんし、悪い意味の花ことばはあまり全面に出さない風潮もあるので、黄色いバラにはよくない花ことばがある…というイメージは薄れてきているのかな…?
でも、父の日に贈る花はこれじゃないといけない…という決まりはそこまで強くないので、花ことばが心配なら、お父さんが好きな花を贈るのが一番かもしれません。
●プレゼントの平均予算はいくら?
「父の日」のプレゼントに、どんなものを贈ろうか…。と、考える前に重要なのが「予算」です。
気持ちの問題だから「予算」なんて気にしない!という人もいるかもしれませんが、予算を決めないと何を贈ったらいいかも決められません。あれもいいし、これもいいし…どうしよーっ!!ってなことに。
そこで参考にしたいのが、他の人たちは一体どれくらい予算をかけているのか、ということ。
2015年6月16日に生命保険会社の「ニッセイ」が行った「父の日」に関するインターネットアンケート調査によると、プレゼントの予算は以下のような結果となりました。
・3,000~5,000円未満…38.9%
・3,000円未満…30.4%
・5,000~10,000円未満…24.3%
※回答数/5,868名
※引用元:2015年6月16日ニッセイ インターネットアンケート(以下同じ)
また、プレゼントの予算は前年より高いかどうかについては、以下の結果となりました。
・前年と同じ…76.0%
・前年より安い…4.0%
・前年より高い…7.4%
・前年は贈っていないが今年は贈る…12.8%
※回答数/5,755名
ちなみに、「父の日」にプレゼントを贈るかについては、52.2%が贈る、47.8%が贈らない(※回答数/9,761名)となり、約半分以上の人が「父の日」のプレゼントを贈っています。
ただし、2013年の贈る人が58.0%、2014年が56.0%となっており、年々微減しています…景気も関係しているのかな?
●お父さんが本当に欲しいものは?
前章でご紹介した「ニッセイ」の「父の日」に関するインターネットアンケート調査によると、贈られる側(父親)が欲しいものについての回答は、以下の結果となりました。
1位/食事・グルメ(22.1%)
2位/酒類(15.3%)
3位/手紙・メール(14.2%)
4位/衣類(12.8%)
※回答数/6,059名
逆に、贈る側が予定しているプレゼントについては、以下の結果になっています。
1位/食事・グルメ(28.2%)
2位/酒類(22.4%)
3位/衣類(21.4%)
4位/手紙・メール(1.0%)
※回答数/5,838名
また、贈られる側(父親)が今までもらったもので一番うれしかったプレゼントは、以下の結果となりました。
1位/手紙・メール(23.5%)
2位/食事・グルメ(16.1%)
3位/衣類(14.7%)
4位/酒類(10.7%)
※回答数/6,242名
これらの結果から読み取れるお父さんの本音は、「食事・グルメ」は嬉しいチョイスだけれども、「手紙やメール」で感謝の気持ちやねぎらいの言葉を貰える方が嬉しい…ということになります。
普段は仏頂面をしているかもしれませんが、自分の子どもに感謝の気持ち伝えられて喜ばない父親はいません。照れくさくて普段は言えないことでも、「父の日」というイベントにかこつけて、感謝の気持ちを綴った手紙やメッセージカードをプレゼントに添えてみたら、なおさら喜ばれるということになりますね!
●お父さんの年代別欲しいプレゼントは?
今度は、2015年4月に実施された「スマートアンサー」調べによるアンケート調査結果から、お父さんの年代別欲しいプレゼントをご紹介します。
※先に紹介した「ニッセイ」のアンケート調査とは、若干結果が異なりますが、調査対象の属性や調査方法および設問の違いが影響していると思われます。
※引用元/Yahoo!ショッピング父の日2015(回答数:2,218人うち父親1,661人、子557人)
<50代以上>
1位/お酒(37%)
2位/ファッション小物(26%)
3位/衣服(22%)
4位/スイーツ(22%)
5位/その他(19%)
6位/グルメ(16%)
<40代以上>
1位/直筆のメッセージ・手紙(29%)
2位/お酒(28%)
3位/手作りのもの(21%)
4位/肩たたき・マッサージ券(19%)
5位/その他(19%)
6位/ファッション小物(18%)
<30代以上>
1位/直筆のメッセージ・手紙(33%)
2位/手作りのもの(31%)
3位/似顔絵(30%)
4位/お酒(29%)
5位/肩たたき・マッサージ券(22%)
6位/ファッション小物(18%)
お父さんが欲しいプレゼントも、年代別で見るといろいろなことが推察できます。
30代、40代のお父さんは、まだ子どもが小さい場合が多いからでしょうか。お金をかけたものよりも、「直筆のメッセージ・手紙」が断然トップにきています。また、「手作りのもの」「肩たたき・マッサージ券」「似顔絵」など、それこそ子どもが父の日に贈る定番のものが喜ばれているわけです。
一方で、50代になってくると、子どもも大きくなっている場合が多く、「子どもらしいプレゼント」は卒業して、お酒、ファッション、グルメなどの「実利」を求める傾向にあります。
●ジャンル別定番のプレゼントは?
<お酒>
人気の定番プレゼント「お酒」。お酒の好みもさまざまですが、お酒の中でも「ビール」が一番好まれているのがわかります。もちろん、お父さんの好みの種類のお酒にするのが一番ですし、一緒に飲めばなおさら喜ばれそうです。
・欲しいお酒ランキング(複数回答)
1位/ビール(48%)
2位/焼酎(36%)
3位/日本酒(33%)
4位/ウイスキー(31%)
5位/ワイン(27%)
・ビールなら…人気の銘柄(複数回答)
1位/アサヒスーパードライ(54%)
2位/サッポロエビス(46%)
3位/サントリーザ・プレミアム・モルツ(37%)
・焼酎なら…人気の種類(複数回答)
1位/芋焼酎(73%)
2位/麦焼酎(42%)
3位/焼酎セット(21%)
・日本酒なら…人気の銘柄(複数回答)
1位/飲み比べセット(42%)
2位/久保田(40%)
3位/八海山(35%)
4位/獺祭(30%)
・ウイスキーなら…人気の銘柄(複数回答)
1位/山崎(57%)
2位/響(41%)
3位/竹鶴(30%)
・ワインなら…人気の種類は「赤ワイン」が79%
<ファッション>
ファッションアイテムのなかでもお父さんが欲しいのは、使い勝手のよい「ポロシャツ」や「Tシャツ」が1位・2位となりました。財布や腕時計も人気のようですが、予算的に厳しいなら無理せずネクタイや靴下などの定番でも喜んでもらえそうです。
なお、おしゃれなお父さんなら、お父さんの趣味に合うものを。ファッションに無頓着なお父さんには、冒険はしない程度のおしゃれなものを選ぶのもよいですね。
・欲しいファッションランキング(複数回答)
1位/ポロシャツ(48%)
2位/Tシャツ(43%)
3位/財布(37%)
4位/ネクタイ(35%)
5位/腕時計(26%)
6位/靴下(22%)
・ポロシャツなら(複数回答)
1位/ラルフローレン(50%)
2位/バーバリー(31%)
3位/ブランドにはこだわらない(30%)
4位/ポールスミス(26%)
<グルメ>
目新しさはないかもしれませんが、やはり一番贈りやすくて喜ばれるのは「グルメ」です。お父さんの好みがわかっているなら、好みの品をピンポイントで贈るのもよいですね。
でもきっと一番喜ばれるのは、おいしいグルメをお取り寄せして、家族団らんで食べることかもしれません。
・欲しいグルメ(複数回答)
1位/肉・肉加工品(55%)
2位/カニ(43%)
3位/魚介セット(38%)
4位/うなぎ(37%)
5位/スイーツ(36%)
<趣味やスポーツ>
趣味やスポーツを楽しんでいるお父さんには、それらに関するアイテムをプレゼントするのも喜ばれます。ゴルフ、テニス、ウォーキング、キャンプなどのアウトドア、登山、カメラ、読書、ゲーム、楽器や音楽…。
趣味や取り組んでいるスポーツなどに関するアイテムをプレゼントすることは、お父さんの趣味や好みを理解している表れにもなるので、なおさら喜ばれます。お父さんと一緒に趣味を楽しむ機会を作れば、さらにお父さんの喜びも倍増ですね!
・欲しい趣味やスポーツ用品ランキング(複数回答)
1位/スポーツ用品(66%)
2位/アウトドア用品(31%)
3位/家電(28%)
4位/カメラ・周辺機器(28%)
5位/本(23%)
6位/ゲーム機器(18%)
7位/DVD(16%)
<感謝の言葉や名入りプレゼント>
先に紹介したアンケート調査から、「感謝の言葉やメッセージ」を貰えると嬉しいと感じるお父さんが多いことがわかっています。
ならば、「感謝の言葉やメッセージ」などを入れた「定番のプレゼント」を贈ってみたらどうでしょう。これはある意味一石二鳥!
特に、満60歳の還暦、満69歳の古希、満76歳の喜寿など、長寿を祝う節目をはじめとする、普段よりも特別なイベントがある年の「父の日」には、「感謝の言葉やメッセージ」の入ったプレゼントを贈ると思い出にも残りやすいのでおすすめです!
後記
「母の日」に比べて扱いが低い「父の日」ですが、家族のために頑張って働いているお父さんに、たまには感謝の言葉やメッセージとともに、お父さんが喜びそうなものをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
そりゃ、普段から感謝を伝えた方がいいに決まっていますが、お父さんのキャラクターによっては、お母さんよりもやりにくい場合が多いですから(笑)
心を込めて「父の日」を祝えば、喜んだお父さんはもっと頑張って家族のために働いてくれるでしょう。いや、この表現に他意はないですが…馬車馬のように働かすとかそんなこと言いません…(笑)
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