2019年10月1日(火)夜7時からは、テレビ朝日のバラエティ番組「ガチで投票する総選挙シリーズ」にて、“ご当地麺総選挙”を放送!
日本各地に存在する、その地域特有のご当地麺を、食の専門家318人がガチで投票しランキング化、
「ご当地麺ベスト20」を発表するという、“日本一ウマい麺が決まる禁断のグルメ企画”です!
そこで今回は、テレビ朝日の専門家がガチで投票する「ご当地麺総選挙」の、
・ご当地麺ランキングベスト20
をご紹介します。
●「ご当地麺総選挙」開催!
2019年10月1日(火)夜7時から、テレビ朝日のバラエティ番組「ガチで投票する総選挙シリーズ」が、“ご当地麺総選挙”を放送。
この「総選挙シリーズ」は、いつもなら国民1万人アンケート…となるのですが、今回の“ご当地麺総選挙”では、
食雑誌の編集者、ライター、研究者、麺通などの食通…つまり、専門家318人のアンケートによるガチ投票にて、
本当に美味しいご当地麺をランキング化し、ベスト20を決定する
というものです。
さて、日本全国、さまざまな地域には、その特有のご当地麺が多数存在しますよね!
まずは、日本各地に存在するご当地麺を、少しだけピックアップ。
・札幌ラーメン(北海道)
・旭川ラーメン(北海道)
・盛岡冷麺(岩手県)
・へぎそば(新潟県)
・信州そば(長野県)
・佐野ラーメン(栃木県)
・甲州ほうとう(山梨県)
・富山ブラック(富山県)
・味噌煮込みうどん(愛知県)
・あんかけスパゲッティ(愛知県)
・台湾まぜそば(愛知県)
・かすうどん(大阪府)
・三輪そうめん(奈良県)
・和歌山ラーメン(和歌山県)
・讃岐うどん(香川県)
・鍋焼きラーメン(高知県)
・出雲そば(島根県)
・尾道ラーメン(広島県)
・博多ラーメン(福岡県)
・長崎ちゃんぽん(長崎県)
・沖縄そば(沖縄県)
…ざっと書き出したら20もありました(笑)とはいえ、全国にはまだまだたくさん麺があります!
果たして、318人の専門家たちは、どんなご当地麺に投票したのでしょうか!?
<放送概要>
「ご当地麺総選挙」
日程:2019年10月1日(火)
時間:19時~21時54分(3時間)
MC:爆笑問題(太田光、田中裕二)
進行:大下容子(テレ朝アナウンサー)
ゲスト
伊集院光(東京都出身)
具志堅用高(沖縄県出身)
陣内孝則(福岡県出身)
知念侑李(静岡県出身)
戸田恵子(愛知県出身)
戸次重幸(北海道出身)
彦摩呂(大阪府出身)
松本明子(香川県出身)
宮﨑香蓮(長崎県出身)
村上弘明(岩手県出身)
U字工事(栃木県出身)
●ご当地麺総選挙の結果は?
※ここでは、「ご当地麺総選挙」による“ご当地麺ランキングベスト20”をご紹介します。
20位/ほうとう
山梨県のご当地麺
味噌ベースのスープに、カボチャ・白菜・山菜などを入れ、平たい麺が入っています。麵と野菜がとけたとろっとろのスープが特徴です。なかでも、欠かせない具材はカボチャ。
また、ほうとうとあずきを煮た“スイーツほうとう”も、新感覚スイーツとして注目されている模様。
なお、番組で紹介されたお店は、「ほうとう蔵 歩成」。河口湖から車で5分の場所にり、「黄金ほうとう」が人気。
19位/きしめん
愛知県のご当地麺
たまり醤油のスープに、味付けあげや青味などの具材を乗せており、麺はコシのある平打ちうどんです。平たい極薄麺なのにコシが強いのは、塩を入れているからとのこと。
なお、番組で紹介されたお店は、名古屋・栄駅から徒歩10分にある老舗「総本家えびすや本店」。極薄きしめんで、その薄さは1mm。箸が透けてしまうほどの薄さです。
ちなみに、きしめん界に新風を巻き起こしたきしめんのアレンジ料理「焼ききしめん」は、名古屋駅から徒歩8分の「朝日屋」で味わえます。
18位/出雲そば
島根県のご当地麺
醤油ベースのつけ汁に、具材はねぎ・もみじおろし・海苔など。麵の色は黒くコシがあるのが特徴。なぜ黒いかというと、そばの実の殻を取らず、丸ごと使っているから。その分、風味も強くなっています。
なお、番組で紹介された、食のプロおすすめの店は、JR出雲駅から徒歩5分にある「献上そば 羽根屋」。大正天皇に献上した、江戸創業の老舗です。毎朝手打ちで作る蕎麦は、ツルツルとのど越しが良くコシがあるのが特徴とのこと。
食のプロおすすめのもう1店は、松江城から徒歩3分にある、昭和27年創業「神代そば」。食のプロが絶賛するのは「釜揚げそば」。ゆでた蕎麦に、蕎麦湯とダシをかける、出雲を代表する食べ方の1つとのこと。
17位/和歌山ラーメン
和歌山県のご当地麺
豚骨醤油のスープに、具材はチャーシュー・かまぼこ・メンマ・ねぎなどで、ストレートの細麺。見た目はこってりなのに、あっさり食べられるのが特徴。昭和中期の発祥で、1990年代にテレビで紹介されたことで、全国に広まったそうです。
なお、和歌山ラーメン発祥の店は、JR和歌山駅から徒歩10分の「本家アロチ丸髙中華そば」によると、豚骨醤油発祥の秘密は、豚骨の保存方法として醤油で豚骨を煮込んだことが始まりとのこと。
また、番組で紹介された和歌山ラーメンの人気店は、JR和歌山駅から徒歩8分の「井出商店」。後発ながらも「井出商店」のラーメンが日本一になったことで、和歌山ラーメンが=豚骨醤油が全国に広まったそうです。
進化系和歌山ラーメンとして番組に登場したのは、和歌山城から徒歩1分の「ラーメン まるイ」。ネギが器を覆いつくし、スープもネギが染みているということです。
16位/横浜家系ラーメン
神奈川県のご当地麺
濃厚な豚骨醤油スープに、具材はほうれん草・チャーシュー・海苔など。もちもちの中太麺が特徴。発祥は1974年にオープンした「吉村家」。この「吉村家」の“家”をとった家系ラーメンというジャンルが確立し、全世界で1000店舗以上があるそうです。
なお、横浜家系ラーメンの創始者・吉村実さん(71)は、トラック運転手からの脱サラで、26歳の時に「吉村家」をオープン。全国を飛び回っていた経験を活かし、九州のとんこつと東京のしょうゆをあわせた「豚骨醤油」味を開発したそうです。珍しさから人気が爆発し、瞬く間に大ブームとなったとのこと。
ちなみに、家系ラーメンでも“直系店”を名乗れるのは、吉村さんから免許皆伝を得た人のみ。1000店舗あるうちの、わずか6店舗(「杉田家」「末廣家」「厚木家」「上越家」「高松家」「はじめ家」)です。
「末廣家」は、店舗で釜焼きする特製チャーシューが人気。「杉田家」は進化系で、こってりしながらも梅とシソが入っているため、さっぱりしたラーメンとのこと。
15位/味噌煮込みうどん
愛知県のご当地麺
愛知県民のソウルフード・味噌煮込みうどん。もともとは家庭料理で、赤みそ仕立てのスープに、具材は卵・ねぎ・かまぼこ、麺は中太麺です。諸説あるものの、その発祥は戦国時代とも言われているとか。
番組で紹介されたお店は、名古屋駅から車で10分の「山本家本店(大門本店)」です。こちらのお店は、ミシュランガイドにも掲載されています。
なお、愛知のローカルルールでは、味噌煮込みうどんが入っている土鍋の蓋を取り皿として使うのだとか。この、味噌煮込みうどん用の土鍋は、取り皿として使えるよう、空気穴が開いていません。ここにおいて、激熱麺を冷まして食べるのだとか。
また、取り皿(になっている土鍋の蓋)に生卵を落とし、溶いた卵に麺をつけて食べるのおすすめとのこと。
さらに、麺を食べ終わったあとの汁には、白いご飯を入れて食べるのも美味しいそうです。
ちなみに、麺は普通のうどんよりも硬くなっています。というのも、スープが赤みそベースのため、塩を使った麺だと全体的にしょっぱくなってしまいます。そのため、赤みそと相性の良い塩抜き麺(塩を使っていないため硬い)にたどり着いた模様。
一方で、細くて柔らかい麺を出すお店もあります。番組で紹介されたお店は、名古屋駅から車で10分の「角丸」。硬い麺が苦手な人に大人気です。
14位/尾道ラーメン
広島県のご当地麺
醤油ベースのスープに、具材は背脂ミンチ・ねぎなど、中細平打ち麺が主流。諸説あるものの、1947年に、尾道周辺で生まれた屋台ラーメンがルーツとされています。その特徴は、あっさりなのに、こってりなスープにあります。
というのも、尾道ラーメンは、鶏ガラや瀬戸内海の魚介でとったスープに、大粒の豚ミンチの背脂がそのまま入っているため、あっさりなのにこってり…という唯一無二のスープとなっているわけです。
この大粒の豚ミンチの背脂のルーツは、台湾の屋台ラーメンという説があるとか。台湾出身の店主が、故郷の豚ミンチを使ったラーメンを参考に作ろうとしたものの、当時は豚ミンチが手に入りにくく、代わりに背脂を使ったのではないかと言われているとか。
番組で紹介されたお店は、JR尾道駅から徒歩15分の「つたふじ」。創業70年になる尾道ラーメンの老舗です。魚介・醤油・背脂をまとて煮込んだスープが、尾道ラーメンの原型とのこと。
13位/函館ラーメン
北海道・函館のご当地麺
あっさり塩味のスープに、具材はねぎ・チャーシュー・メンマ、麺はストレートの細麺です。諸説あるものの、1884年頃に現在のスタイルの函館ラーメンが登場したと言われています。
その特徴は透明なスープですが、実は豚骨を使っています。なのになぜ透明なのか?
JR函館駅から徒歩5分、函館ラーメンの老舗「鳳蘭」によると、最初は一気にダシを取るため、1時間ほど強火で豚骨を焚き、煮立ち始めたら弱火にします。強火のままだと、骨からゼラチンなどが出て、白く濁ってしまうからです。弱火でじっくり煮立たせないことで、透明なスープになるわけです。
12位/富士宮やきそば
静岡県のご当地麺
味付けはソースで、具材はキャベツ・肉かす・削り節など、モチモチの蒸し麺が特徴。富士宮やきそばがきっかけとなり、“B級グルメ”という言葉が全国に浸透しました。その発祥は1950年頃と言われており、静岡県富士宮市では現在140店舗以上のお店で食べることができます。
この富士宮やきそばを世に広めたのは、富士山本宮浅間神社の目の前に店を構える「富士宮やきそばアンテナショップ」。“富士宮やきそば学会”が、B-1グランプリの初代・第2回ゴールドグランプリを受賞したことで、有名になりました。
なお、富士宮やきそばの大きな特徴は、モチモチの麺。生地を作る際、小麦粉に混ぜる水分を少なくし、高温で蒸すことでさらに水分を飛ばし、急速冷却。こうすることで水分が少ないモチモチとした麺が生まれるのです。
また、肉かすも人気の1つ。肉かすは、豚肉の背脂からラードを取り除いたもので、旨味が凝縮しており、富士宮やきそばには欠かせない具材となっています。
※こちらは富士宮やきそば学会認定。
11位/佐野ラーメン
栃木県のご当地麺
醤油ベースのあっさりスープに、具材はチャーシュー・メンマ・ネギなど、麺は平打ちちじれ麺。諸説あるものの、発祥は大正時代と言われており、現在は佐野市内だけでも200店舗以上の佐野ラーメン店があります。
番組で紹介されたお店は、佐野厄除け大師から車で8分の「万里」。店内は常に満席の人気店です。人気の秘密は、柔らかいのにコシがある麺。その特徴は、大きな青竹で麺の生地を打つ、佐野ラーメン伝統の“青竹打ち”。適度な力加減で、柔らかさとコシがある麺になるそうです。
また、麺のカットも手で行い、手でほぐすことで佐野ラーメン独特のちぢれ麺が生まれます。
元々この佐野ラーメン伝統の“青竹打ち”は、大正時代の初期に、中国人から来た料理人から教わり、佐野市内に広まったとのこと。
店舗ごとに麺が違うため、麺の好みで選ぶお店も変わるのだとか。
ちなみに、佐野には日本名水百選にも選ばれている、「出流原弁天池湧水」があり、佐野の名水をたっぷり含ませた麺とスープが美味しさの秘訣とのこと。
なお、進化系佐野ラーメンとして、佐野厄除け大師から車で5分の「麺屋 ようすけ」が紹介されました。この店では、従来の醤油ベースとは異なる、塩ベースの佐野ラーメンが人気。
10位/博多うどん
福岡のご当地麺
薄口醤油ベースに、モチモチのコシのない柔らかい小麦麺が特徴。発祥は1241年。博多と言えばラーメンのイメージが強いですが、実はうどんも人気のソウルフードで、県内に600を超えるうどん店がある激戦区です。
なぜ博多うどんがコシのない柔らかい麺になったのかというと、昭和26年創業の老舗「因幡うどん」によると、博多は商人の町だったため、忙しくせっかちで、すぐに出せるように麺を茹で置きにしているから。そこに透き通ったあごだしを注ぎます。
また、ごぼうを天ぷらにした“ごぼ天”をうどんに乗せるのも定番。
なお、博多うどんの2大チェーン店は、安くてうまい絶品うどんの「ウエスト」と、食べても減らない(ダシ吸って膨らむ)魔法のうどんの「牧のうどん」とのこと。
最近では、飲み会の〆にうどんをたべる、〆うどんが人気で、「うどん居酒屋」というジャンルの店も増えているそうです。
※こちらはごぼ天うどんのお取り寄せ。
9位/旭川ラーメン
北海道・旭川のご当地麺
醤油ベースのスープに、具材はチャーシュー・メンマ・ネギなど、麺はちぢれ中細麺です。諸説あるものの、発祥は1947年頃。現在は市内に150店以上のお店があります。
その特徴は、ラーメン界に革命を起こしたダブルスープ。ダブルスープとは、豚骨・魚介を別々に仕込みブレンドしたスープのことで、2002年頃全国的なブームになりましたが、旭川ラーメンは70年前からダブルスープなんです。
番組で紹介されたお店は、旭川四条駅から徒歩5分の「蜂屋」。ラーメンの表面に焦がしラードを入れることで、中の麺が熱々で冷めません。寒い北国だからこそ生まれた工夫です。
また、旭山動物園から車で15分の「旭川ラーメン さいじょう」では、ホルモンと旭川ラーメンを合体させた“旭川しょうゆホルメン”をが人気。
8位/盛岡冷麺
岩手県のご当地麺
牛と鶏ガラベースのスープに、小麦粉と馬鈴薯でんぷんの麺です。発祥は1954年頃。本場朝鮮半島の冷麺に、独自の進化を遂げたのが盛岡冷麺で、冷麺専門店ではなく焼き肉店で食べるのが特徴です。
なお、冷麺は、ほかの麺とは作り方が異なり、麺押し出しマシンで作ります。生地に圧力をかけて押し出すことで、麺がモチモチになります。
番組で紹介されたお店は、盛岡駅から車で15分の「焼肉・冷麺もりしげ」。ここでは、注文が入ってから生地をこね、マシンで麺を押し出して茹で、牛や鶏の特製スープを注いで完成です。
ちなみに、盛岡では夏場は冷麺、冬は温かいスープの温麺が定番とのこと。
7位/沖縄そば
沖縄県のご当地麺
豚・カツオだしの塩味スープに、具材は三枚肉・かまぼこ・ネギなどに小麦麺。諸説あるものの、発祥は14世紀後半~15世紀に中国から伝わった宮廷料理という説があるとか。
その特徴は、ラーメンでもうどんでもないモチモチの麺。そのモチモチの秘密は、小麦粉と中国から伝わった「かん水」を入れること。そして、下茹でした麺に油をまぶし、空気に触れないように保存。このことで、モチモチ食感となったそうです。
食のプロが教える沖縄そばの名店は、那覇空港から車で30分の「しむじょう」。琉球古民家で味わえるソーキそばは、食べ応え満点。
また、沖縄本島から1時間の宮古島・宮古空港から車で6分の「島とうふ 春おばぁ食堂」の沖縄そばは、麺の下に具材が隠されているユニークな盛り付け。ジューシーなお肉が乾燥しないような工夫とのことです。
※こちらは沖縄そばのおとりよせです。
6位/信州そば
長野県のご当地麺
長野県産のそば粉を使ったのが信州そば。醤油ベースのつけ汁に、具材はわさび・ネギなど、麺は白くてコシがあります。諸説あるもの、1574年に現在のそばのスタイルとされる“そば切り”が発祥したとされています。
信州そばの香りの秘密は、そばにとって最適な環境である、長野産のそば粉であること。そばは水がありすぎても弱く、乾燥にも弱い。適度な湿気が必要で、寒暖の差が激しく、夜露が多く出る環境が最適。つまり、長野県はそばにとって最高の環境ということです。
番組で紹介されたお店は、JR長野駅から徒歩10分の「信州蕎麦の草笛 長野店」。長野県人が信州そばと言えば名前を挙げるお店とのこと。二八そばが主流と言われていますが、この店ではそば粉を7割にすることで、滑らかな食感とのどごしのよさを実現しています。
また、食のプロがおすすめのお店は、JR穂高駅から車で10分の「そば処 時遊庵 あさかわ」。この店では、香り豊かな二八そばに、地元の長野県産とろろをのせ、金箔をあしらっています。とろろの下には歯ごたえのあるわさびの茎が隠されています。
5位/喜多方ラーメン
福島県のご当地麺
醤油ベースのスープに、具材はチャーシュー・メンマ・ネギなど、麺は平打ちのちぢれ太麺です。喜多方市内には約100店舗のお店があります。
その発祥は1927年で、日本に来た潘欽星(ばんきんせい)さんが19歳で開店した、JR喜多方駅から徒歩6分の中華料理「源来軒」です。
なお、番組で紹介された、JR喜多方駅から徒歩20分の「坂内食堂」では、ラーメンの器を覆い隠すほどのチャーシューがインパクト大。また、喜多方地方では、朝からラーメンを食べる“朝ラー”が一般的で、朝ラーを求めて朝から大行列!
4位/長崎ちゃんぽん
長崎県のご当地麺
豚骨や鶏ガラのスープに、具材は野菜・肉・海鮮など、麺は中太ストレート。明治時代の頃から食べられていると言われており、ちゃんぽんを提供するお店は、長崎市内だけでも1000店以上あるとか。
番組で紹介されたお店は、ミシュランガイドにも掲載されている、JRめがね橋駅から徒歩1分の「共楽園」。ちゃんぽんの麺といえば、独特のモチモチ食感がありますが、その秘密は“唐灰汁(とうあく)”を使っていること。唐灰汁とは、ちゃんぽん麺特有の原材料で、かん水の一種。これを加えることで、ラーメンとは違ったモチモチ食感となり、さらに、唐灰汁の風味がスープに溶け出し、独特の旨味が出るそうです。
近頃は、地元の名産品・からすみ入れたちゃんぽんが人気で、JR長崎駅から車で約5分の「老希(らおりん)」で食べることができます。
3位/博多ラーメン
福岡県のご当地麺
豚骨ベースのスープに、高菜・紅ショウガ・ゴマなどをトッピング。麵は極細ストレート麺です。その発祥は、1937年で、博多のソウルフードのみならず、世界中で愛されています。
その代表格は中州の屋台ですが、番組で紹介されたお店は、JR博多駅から車で約10分の「博多純情らーめん Shin-Shin」。行列ができる人気店です。
ちなみに、博多ラーメンの白濁した濃厚豚骨スープの秘密は、豚の骨を長時間高温で加熱することで、豚骨から溶け出したゼラチンなどが乳化して白濁したスープになります。また、気温や水温の変化、豚の質の変化でスープの味が変わってくるため、時間調整や水分調整をするなど、きめ細やかな管理=職人技が欠かせないそうです。
なお、最近博多で人気なのが、原点回帰の博多ラーメンが食べられる、JR博多駅から車で約11分の「駒や」。昔ながらの豚骨臭全開の豚骨ラーメンは、濃くて臭くて匂いと味が懐かしいと人気。1日60杯限定のため、オープンから1時間で完売することも。
また、JR博多駅から徒歩約6分の「博多一双」は、話題沸騰の最新泡系豚骨ラーメン。スープの表面にきめ細やかな泡が乗っており、豚骨カプチーノと言われています。連日行列ができる人気店です。
2位/讃岐うどん
香川県のご当地麺
いりこだしのスープに、ちくわ天・かき揚げ・とり天など、さまざまな具材を好みでトッピング。その発祥は諸説あるものの、800年頃と言われています。香川県内では約650店舗のうどん店があります。コンビニの数より多い!
なお、麺は幾層にも重なるミルフィーユ状の麺で、コシの強さ特徴。その秘密は、讃岐独特の製法にあります。何度も何度も足で踏み、生地を折り、足で踏み…そうすることで、ミルフィーユ状のコシの強い麺になるわけです。
さて、番組では、食のプロがおすすめする、讃岐うどんの名店を4店紹介。
①高松空港から車で約20分の「山越うどん」。昭和16年創業。人気店がゆえに常に大行列のお店。人気なのが、かまたまうどん。
②JR坂出駅から徒歩約10分の「日の出製麺所」。営業時間は11時30分からわずか1時間ながら、全国からお客が殺到。
②高松空港から車で約40分の善通寺市にある「山下うどん」。讃岐ではじめて冷たいつゆの“ぶっかけ”うどんを出したお店。
④金刀比羅宮から車で約15分の「純手打うどん よしや」。香川県民が選ぶうどん店No.1に輝いた実績があるお店。
1位/札幌ラーメン
北海道・札幌のご当地麺
味噌ベースのスープに、具材はチャーシュー・ネギ・炒め野菜など。麵は中太のちぢれ麺です。発祥は諸説あるものの、1954年と言われており、札幌市内にあるラーメン店は1000軒以上。
その特徴は、スープに絡むモチモチちじれ麺。札幌市内のラーメン店のうちおよそ400店舗が使っているのが、「西山製麺」の麺です。この西山製麺の麺は“多加水麺”で、ぷるぷるしていて食感が良いとのこと。
番組で紹介された、札幌を代表する2大ラーメン店はこちら。
①地下鉄南北線「澄川」駅から徒歩約5分の「さっぽろ純連 札幌店」。昭和39年創業の人気店で、20~30分待つのは当たり前。
②地下鉄南北線「中の島」駅から徒歩約8分の「すみれ」。新横浜ラーメン博物館に出店し、大行列ができる人気に。
なお、番組で紹介された進化系札幌ラーメンは、札幌駅から車で約15分の「雨は、やさしく」。2012年オープンで、戸次重幸さんや大泉洋さんらが所属する「チームナックス」が、北海道の番組で最もおいしいと表彰したお店。このお店のラーメンは、具材の上に乗っている鶏のレバーペーストをスープに溶かしながら食べるというものです。
後記
テレ朝お得意の総選挙シリーズ。いつものような1万人の国民アンケートではなく、「食のプロが選んだランキング」という点が納得いかない人も多いかもしれません。
しかし、あくまでも、そういう企画だと理解して楽しんでみてはいかがでしょうか。
当然、自分が住んでいる地域の、いつも食べているご当地麺が、誰が何と言おうと一番かと思います。