郵便物の発送や受取りなど、何かと利用する機会の多い郵便。その料金は消費税増税をのぞくと、実質22年もの間、据え置かれていました。
しかし、昨今の経済情勢や人手不足などを理由に、ついに2017年6月1日(木)より、はがきや規格外の定形外郵便・ゆうメールなどの郵便料金が値上げすることに…!
さらに、2018年9月1日(土)からは、ゆうメールの規格外の取り扱いが廃止になるほか、クリックポストの料金も改定されます!
そこで今回は、2018年9月1日(土)から適用の料金改定を含めた、
・「定形外郵便」「ゆうメール」「はがき」などの新料金の一覧
・代替となるサービス
・クリックポストの新料金
・ゆうパックの改定料金
・についてご紹介します!
目次
●2017年6月1日~郵便料金値上げ!
2017年6月1日(木)より、郵便料金が値上げしました。これは、1994年の改定以来、2014年の消費税増税をのぞくと、実質22年振りの値上げとなります。
その理由として、
・近年の人件費単価の上昇
・郵便事業の収支の悪化
・大型郵便物等の増加と持戻り・再配達のコスト増
などがあげられています。
なお、料金が値上げしたのは、
・第二郵便物(はがき)
・定形外郵便
・ゆうメール
です。もう、ほとんどとの郵便物が値上げ対象と言っても過言ではありません。ただし、現行の定形郵便(25gまで)は82円のまま据え置きです。
それでは、各料金の詳細をご紹介します。
第二郵便物(はがき)
はがきの料金は以下の通りです。
なお、年賀はがきは52円に据え置きされます。ただし、52円が適応される条件は、
・12月15日~翌年の1月7日の間に投函
・「年賀」の文字を明瞭に朱記すること
の2点です。
つまり、日本郵便が発行している年賀はがきを、期間内に投函すれば、お値段据え置きとなります。しかし、1月8日に投函する場合は、10円切手を貼る必要があります。
定形外郵便
定形外郵便の料金は、所定の規格に収まる「規格内」の料金と、それを超えた「規格外」の料金が設定されました。
規格は、角型2号封筒程度の大きさ(A4サイズの用紙が折らずに入る・長辺34cm以内、短辺25cm以内)、厚さ3cm、重量1kgです。
この規格を超えたものは、規格外の料金です。新料金は以下の通りです。
ゆうメール
ゆうメールの料金も定形外郵便と同じく、2017年6月1日(木)より、所定の規格に収まる「規格内」の料金と、それを超えた「規格外」の料金が設定されました。ところが、
2018年9月1日(土)からは、規格外料金が廃止です。
※規格は定形外郵便の規格と同一です(長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm、重量1kg)。
今後、ゆうメール規格外のサイズは、定形外郵便の規格外にて発送することとなります。
●代替サービスは?
ネットオークションやフリマアプリなどを利用した個人間取引が盛んな昨今、比較的料金が安い定形外郵便を活用していた人も多いのではないでしょうか?
今回の値上げは、そんなユーザーからすると、なかなかの打撃…。追い打ちかけるように、ゆうメールの規格外まで廃止とは…!
そこで、発送する品によっては、定形外郵便やゆうメールを利用するよりも割安になるサービスをご紹介します。
レターパック
郵便局やコンビニなどでも購入することができる「レターパック」は、全国一律料金で発送できる便利なサービスです。追跡サービスがあり、信書も送ることができるため、大事な書類の発送にも活用されています。
なお、レターパックには2種類あり、サービス内容は若干異なります。また、どちらも現金を送ることはできませんし、損害賠償もないのでご注意ください。
<レターパックプラス>
料金:全国一律 510円
※厚さ3cmを超えてもOK(A4サイズ、重量4kg以内)
※追跡サービスあり
※ポスト投函OK
※郵便局員が対面で届け、受領印か署名を貰う
<レターパックライト>
料金:全国一律 360円
※厚さは3cmまで(A4サイズ、重量4kg以内)
※追跡サービスあり
※ポスト投函OK
※郵便受けに届く
クリックポスト
クリックポストは全国一律164円で郵便物を送れるサービスです。自宅で料金の支払い手続きができ、宛名ラベルも作成できます(自宅のプリンターで印刷)。規格内であれば、定形外郵便やゆうメールよりも断然お得です。
2018年9月1日(土)からは、全国一律185円に料金改定。
なお、クリックポストを利用するには、郵便局サイトにてクリックポストの利用登録のほか、料金の決済をするために、
・「Yahoo!JAPAN ID」の取得
・「Yahoo!ウォレット」の利用登録
が必要です。
ただし、信書、現金、貴重品、危険物等を送ることはできません。また、損害賠償はありません。
<クリックポスト>
料 金:全国一律 185円
サイズ:長さ/14cm~34cm
:幅 /9cm~25cm
:厚さ/3cm以内
:重量/1㎏以内
※追跡サービスあり
※ポスト投函OK
※郵便受けに届く
●ゆうパック運賃の改定等
2017年9月5日(火)、ゆうパックの運賃を12%程度引き上げると発表があり、2018年3月1日(木)より実施となりました。
なお、引き上げられた運賃は以下の通り。
※地帯の見直し調整や距離とサイズによっては、上表と異なる場合あり。
※地域ごとの運賃は改めて公表。
このほか、ゆうパックに関する変更点はこちら。
・重量ゆうパックの新設(25㎏超30㎏以下→基本運賃+500円)、これに伴い一般のゆうパックの重量上限は25㎏に引き下げ
・スキーゆうパック及び空港ゆうパック運賃の適用規格見直し
・郵送によるお届け済み通知サービスの廃止
など。
<2018年9月1日(土)から適用>
2018年9月1日(土)から適用となるサービスはこちら。
・配達希望時間帯に「19時~21時」を新設
・初回、再配達の際の受け取り場所に、宅配ロッカー「はこぽす」や「コンビニ」を選ぶことが可能
※Web決済型ゆうパック…事前にクレジットカードを登録し、スマホアプリを用いて郵便局で発行した宛名ラベルを荷物に貼り付けることで、ゆうパックの基本料金よりも割安に発送できる新サービス。
これについては2018年秋頃から開始予定ですが、実施時期は別途告知されます。
<2019年春頃から適用>
2019年春頃から適用となるサービスはこちら。
※配達予告メール…荷物のお届け予定をメールアドレスに通知し、その通知を利用して受取日時や受取場所の変更が可能。
※指定場所配達サービスの実施…受取人が不在の時でもゆうパックが受け取れるようにするため、受取人が指定した場所に荷物を置いておくサービス。ただし、荷物が盗難にあうリスクを考慮し、同意を得た指定業者からの配送に限って対応なります。詳細は今後詰める予定とのこと。