寺尾聰さんが11年ぶりに連続ドラマの主演を務める「仰げば尊し」(TBS)が、2016年7月17日(日)夜9時からスタート。
荒廃した高校で夢を失った問題児たちと、夢から背を向けていた元サックス奏者の高校教師が織りなす、実話を原案としたヒューマンドラマです。
なお、ドラマの脚本家や演出陣は、2008年に人気を博した「ROOKIES」のメンバーが再集結。“寺尾版ルーキーズ”の期待が集まっています。
そこで今回は、ドラマ「仰げば尊し」のあらすじやキャスト、原作、主題歌などについてご紹介します♪
●ドラマ「仰げば尊し」とは?
「半沢直樹」「下町ロケット」「99.9-刑事専門弁護士-」と、高視聴率ドラマを連発しているTBS日曜劇場枠で、2016年7月17日(日)夜9時から「仰げば尊し」がスタートします。
本作は、実話をベースにしたオリジナル脚本。1980年代に神奈川県立野庭高校の弱小吹奏楽部が、中澤忠雄先生の手によって「吹奏楽の甲子園」と呼ばれる全国大会に出場するまでの軌跡をモチーフに描かれます。
なお、原案となったのは、石田高子氏の「ブラバンキッズ・ラプソディー」「ブラバンキッズ・オデッセイ」です。
さて、主役を演じるのは連ドラ主演11年ぶり、日曜劇場枠の主演は実に28年ぶりとなる俳優・寺尾聰さん(69)。
寺尾さんは、プロのサックス奏者としてオーケストラで活躍していたものの、事故の後遺症のせいで第一線から退いた音楽講師を演じます。
そして、あるきっかけで荒廃した高校の再建を手伝うことになり、さらに吹奏楽部の顧問も引き受けます。問題ばかりの生徒たちと向き合うなかで、再び夢を見出すことに…。
ドラマを手掛ける脚本家と出演陣は、2008年に大人気となった熱血高校教師と問題児だらけの野球部が甲子園を目指す「ROOKIES」のメンバーが再集結。“寺尾版ルーキーズ”の仕上がりに、期待が集まっています。
さらに、夢を失った問題児たちを演じるのは、若手俳優陣。将来有望なイケメンがゴロゴロしているなか、大物芸能人の2世が複数出演しており、彼らの演技力も注目の的です。
<主題歌>
主題歌はBUMP OF CHICKENの「アリア」です。ドラマの世界観を見事に体現した、疾走感のある軽快な一曲。
なお、結成20周年記念のスペシャルライブが映像化された「20」は必見!
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●キャラクター&キャスト情報
<樋熊迎一(ひくまこういち)/寺尾聰>
自宅で音楽教室を営む元プロサックス奏者。過去に事故に遭ったことで後遺症が残り、第一線から退く。美崎高校の校長・小田桐に招かれて吹奏楽部の顧問に。
★★★
寺尾聰さん(69)は、1966年にフォークグループ「ザ・サベージ」のメンバーとしてデビューした後、1968年に映画「黒部の太陽」で俳優デビュー。石原軍団の若手俳優として、「大都会」「西部警察」などのドラマに出演。サングラスにニヒルな表情が定番となり、人気を博しました。
また、1981年にはソロでリリースした楽曲「ルビーの指環」が大ヒットし、日本レコード大賞などを受賞しています。
1980年代後半以降、人間の内面を描いた文芸作品で深い芝居を見せる演技派へと転向し、2000年の「雨あがる」、2004年の「半落ち」で日本アカデミー賞・最優秀主演男優賞を受賞しました。2008年からは森永乳業のアイスクリーム「パルム」のCMに出演。CM中で見せるコミカルな演技も話題に。
主な出演作品は、TVドラマ「陰陽師」「こころ」「優しい時間」「ようこそ、わが家へ」、映画「失楽園」「博士の愛した数式」「亡国のイージス」「魂萌え!」など。
<樋熊奈津紀(ひくまなつき)/多部未華子>
樋熊の一人娘で大学生。しっかり者で、素行の悪い生徒の多い美崎高校で教えることになった父を心配している。
★★★
多部未華子さん(27)は、2002年にロックバンド「Janne Da Arc」のPVに出演して女優デビューし、同じ年の「HAPPY!HAPPY!スペシャル」でTVドラマ初出演。2005年には映画「HINOKIO」と「青空のゆくえ」に出演し、ブルーリボン賞新人賞を受賞。
2009年にNHK朝の連ドラ「つばさ」に主演し、知名度を上げました。以降多数のTVドラマ、映画、CMに出演し活躍しています。
主な出演作品は、TVドラマ「デカワンコ」「大奥~誕生[有功・家光篇]」「ドS刑事」「視覚探偵 日暮旅人」、映画「夜のピクニック」「君に届け」「ピース オブ ケイク」「あやしい彼女」など。
<木藤良 蓮(きとら れん)/真剣佑>
美崎高校の3年生で、不良グループの一員。クールな性格の少年だが、樋熊と出会ったことで徐々に自分の想いを表に出すようになる。
★★★
真剣佑さん(まっけんゆう・19)は、俳優・千葉真一さんの長男として生まれ、高校卒業までをアメリカで過ごしました。幼少時に子役としてTVドラマや映画に出演しましたが、本格的に俳優業に携わるようになったのは2012年から。アメリカで映画「SPACE MAN」「Take A Chance」などに主演。
日本でも2014年のTVドラマ「世にも奇妙な物語 ’14秋の特別編 」への出演を皮切りに、俳優活動を開始。TVドラマや映画への出演のほか、舞台やイベントなど露出が増えており、これからブレイク間違いなしの若手俳優の1人です。
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主な出演作品は、TVドラマ「保育探偵25時~花咲慎一郎は眠れない!!~」「夢を与える」、映画「騒音」「ちはやふる」「ピーチガール」(2017年)など。
<青島裕人(あおしまゆうと)/村上虹郎>
美崎高校の3年生で、不良グループのリーダー格。木藤良とは幼なじみ。仲間とバンドを組んでいたが、ケガがもとでギター演奏ができなくなり、バンドは解散してしまった。
★★★
村上虹郎さん(むらかみにじろう19)は、父親が俳優の村上淳さん、母親がミュージシャンのUAさんの長男として誕生。両親の離婚後はUAさんのもとで育ちました。
2014年に映画「2つ目の窓」で主演し俳優デビュー。演技が高評価を受け高崎映画祭・最優秀新人男優賞を受賞。翌年に「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」でTVドラマ初主演、同じ年の舞台「書を捨てよ町へ出よう」でも主演。
また、2015年には広瀬すずさんと共演したJR東日本「JR SKISKI」のCMや、NTTドコモのCM『iPhone「感情のすべて/男女」篇』への出演が話題になるなど、デビューしてわずか2年ながら並々ならぬ存在感と演技力を見せています。
主な出演作品は、TVドラマ「SHIBUYA零丁目」、映画「神さまの言うとおり」「さようなら」「ディストラクション・ベイビーズ」など。
<有馬渚(ありまなぎさ)/石井杏奈>
美崎高校の3年生で、吹奏楽部のリーダー的な人物。明るい性格で、木藤良、青島とは幼なじみ。
★★★
石井杏奈さん(18)は、2010年に小学生向けのファッション雑誌「ニコ☆プチ」のモデルとしてデビュー。2011年にEXILEの妹分であるダンスユニット「E-girls」のメンバーになり、翌年にはTVドラマ「私立バカレア高校」で女優デビュー。
E-girlsでの活動と同時に、TVドラマ、映画、CMなどにも出演。2015年公開の映画「ガールズ・ステップ」では主演を務めました。同年に出演していた映画「ソロモンの偽証」での演技と合わせて、ブルーリボン賞新人賞を受賞しています。
主な出演作品は、TVドラマ「GTO」「LIVE!LOVE!SING!生きて愛して歌うこと」、映画「世界から猫が消えたなら」「四月は君の嘘」(2016年9月公開予定)「たたら侍」(2017年公開予定)など。
<安保圭太(あんぽけいた)/北村匠海>
美崎高校の3年生で、不良グループの一員。正直者。
★★★
北村匠海さん(きたむらたくみ・18)は、小学3年生でスカウトされ、スターダストプロモーションに所属。2008年に「りすに恋した少年」で歌手デビューし、同年6月公開の「DIVE!」で映画初出演。
2010年には所属事務所の俳優ユニット「EBiDAN」に所属し、翌年の終りにはユニット内のダンスロックバンド「DISH//」のメンバーになり、メインボーカルとギターを担当しています。
主な出演作品は、TVドラマ「外事警察」「鈴木先生」「平清盛」、映画「重力ピエロ」「沈まぬ太陽」「陽だまりの彼女」「あやしい彼女」「ディストラクション・ベイビーズ」など。
<高杢金也(たかもくきんや)/太賀>
美崎高校の3年生で、不良グループの一員。おバカキャラでムードメーカー。
★★★
太賀さん(23)は、俳優・中野英雄さんの次男。2006年から俳優活動を開始。2008年にオーディションを経て映画「那須少年期」の主演を果たし、以降も大河ドラマなどの時代劇、連ドラなどの現代ものを問わず、さまざまな役柄をこなしています。
2016年春ドラマの「ゆとりですがなにか」では、主人公を悩ませるゆとりモンスター役の演技が話題に。
主な出演作品は、TVドラマ「生徒諸君!」「黒の女教師」「銀河鉄道の夜」「恋仲」「ゆとりですがなにか」、映画「感染列島」「桐島、部活やめるってよ」「アゲイン 28年目の甲子園」「闇金ウシジマくん the Final」など。
<桑田勇治(くわたゆうじ)/佐野岳>
美崎高校の3年生で、不良グループの一員。おしゃれ番長で一見チャラいが、実は熱いやつ。
★★★
佐野岳さん(24)は、2011年の第24回「ジュノン・スーパーボーイコンテスト」でグランプリを受賞。2012年の舞台「SAKURA」で俳優デビュー。舞台「新撰組異聞PEACE MAKER」、TVドラマ「GTO」と立て続けに出演し、翌2013年には「『また、必ず会おう』と誰もが言った。」で映画初出演にして初主演を飾りました。
また、運動神経の良さは芸能界随一で、TBS系列で不定期に放送されるスポーツバラエティ番組「究極の男は誰だ!?最強スポーツ男子頂上決戦」では、1回目(2012年11月)と5回目(2015年12月)で総合優勝を果たしています。
なお、2013年にドラマ初主演作となった「仮面ライダー鎧武/ガイム」で主人公を演じた際は、仮面ライダーシリーズの歴代主演俳優のなかで最も身体能力が高いと評価されています。
主な出演作品は、TVドラマ「GTO」「捜査地図の女」「地獄先生ぬ~べ」「下町ロケット」、映画「仮面ライダー×仮面ライダードライブ&鎧武 MOVIE対戦フルスロットル」「インターン!」(2016年秋公開予定)など。
<新井宗一(あらいそういち)/尾美としのり>
美崎高校の社会科教師。吹奏楽部の顧問をしているが影はうすい。徐々に樋熊の考え方の影響を受けていく。
★★★
尾美としのりさん(50)は、幼少のころから子役として活躍、TVドラマやバラエティ番組に出演していました。1982年に大林宣彦監督の映画「転校生」でヒロインの相手役に抜擢されたことで注目を集め、以降、「時をかける少女」「さびしんぼう」など1990年代前半までの大林作品にはほとんど出演しています。
近年ではTVドラマや映画、舞台で名脇役として活躍するほか、CMでは「良きパパ」役として多数出演しています。
主な出演作品は、TVドラマ「タイガー&ドラゴン」「てっぱん」「チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸」「あまちゃん」「64(ロクヨン)」、映画「火の鳥」「姉妹坂」「漂流教室」「病院へ行こう!」「稲村ジェーン」「たそがれ清兵衛」など。
<鮫島照之(さめじまてるゆき)/升毅>
美崎高校の教頭。風紀や規律を乱す青島たち不良グループが大嫌い。
★★★
升毅さん(60)は、1975年に「NHK大阪放送劇団」に入団し俳優活動を開始。1990年代中盤までは、いくつかの劇団に在籍し関西圏で舞台活動をするかたわらTVドラマや映画に出演。1995年の人気TVドラマ「沙粧妙子-最後の事件-」での迫真の演技が評価され、全国的な知名度が上がりました。
以降、ドラマ・映画・舞台など数多くの作品に出演。また「タモリ倶楽部」などのバラエティ番組にも出演しており、面白いおじさんぶりでも知られています。
主な出演作品は、TVドラマ「ショムニ」シリーズ、「白い巨塔」「ダンブリング」「デカワンコ」「素敵な選TAXI」「あさが来た」「99.9-刑事専門弁護士-」、映画「UDON」「東京大学物語」「おかえり、はやぶさ」「群青色の、とおり道」など。
<小田桐寛治(おだぎりかんじ)/石坂浩二>
美崎高校の校長。温厚な人物で、樋熊の良き理解者。定年を間近に控え、問題の追い生徒たちに善い高校生活を送らせたいと切に願う。樋熊を招いて現状打開の手助けを求める。
★★★
石坂浩二さん(75)は、高校生だった1958年、映画「お源のたましい」で俳優デビュー。多数のTVドラマ、映画に出演しながら1966年には劇団四季に入団、演出助手も務めました。
以降、数々の話題作に出演。なかでも、横溝正史原作・市川崑監督の映画「犬神家の一族」で主演した金田一耕助役が大人気となり、「悪魔の手毬唄」「獄門島」「女王蜂」など多数シリーズ化されました。
また、俳優業だけでなく、「開運!なんでも鑑定団」「世界ウルルン滞在記」などバラエティ番組への出演、番組司会やナレーションでも活躍。そのほか執筆活動や作詞、画集の発表など芸術方面での多才ぶりも知られています。
主な出演作品は、TVドラマ「渡る世間は鬼ばかり」「水戸黄門」「白い巨塔」「坂の上の雲」「相棒」、映画「金田一耕助シリーズ」「鹿鳴館」「沈まぬ太陽」など。