1990年代、昼ドラとしては異例の高視聴率を獲得していたドラマ「天までとどけ」シリーズ(TBS)。両親と13人の子どもたちのリアルな成長物語は、第8シリーズまで続き、視聴者を魅了してきました。
そんな「天までとどけ」に出演していたあの子どもたちが、2017年5月19日(金)放送のバラエティ番組「爆報!THEフライデー」(TBS)にて大集結!
ドラマの放送終了から、実に18年振りに初めてテレビでの再会が実現しました。
そこで今回は、ドラマ「天までとどけ」に出演していた子どもたちの現在を、「爆報!THEフライデー」での放送内容と合わせてご紹介します。
※本記事の内容は、2017年5月19日時点のものです。
●ドラマ「天までとどけ」とは?
2009年3月で終了したTBSの昼ドラ枠「愛の劇場」では、数多くの名作が放送されてきました。なかでも、昼ドラでは異例の高視聴率を獲得し、第8シリーズまで制作されたドラマ「天までとどけ」を覚えている人は多いのではないでしょうか。
「天までとどけ」シリーズは、新聞記者の父と専業主婦の母、そして、8男5女13人の子どもたちで構成される「丸山家」で巻き起こる、実にリアルで等身大の家族の成長物語です。
なお、第1シリーズは1991年3月からスタートし、1999年4月の第8シリーズで最終回を迎えました。
大家族もののドラマとしては、No.1といっても過言ではなく、また、TBS「愛の劇場」枠の中でも名作に名を連ねても遜色ないシリーズ。第1シリーズから第5シリーズまでの平均視聴率は13.1%、最高視聴率は第6シリーズで19.0%を記録しています。
●子どもたちの現在は?
さて、父親役の綿引勝彦さんと、母親役の岡江久美子さんは引き続きテレビや映画などで役者として活躍されていますが、丸山家13人の子どもたちはその後どんな職業につき、どんな生活を送っているのでしょうか?
2017年5月19日(金)放送のバラエティ番組「爆報!THEフライデー」では、ドラマ終了後、実に18年振りに丸山家の子どもたちが大集結します!
「天までとどけ」シリーズをのファンにとっては、丸山家の子どもたちが成長し、どんな大人になったのか…とっても興味深い番組となりそうです。
<キャスト一覧>
まずは、登場人物をおさらいしてみましょう!
父・丸山雄平(まるやまゆうへい)
演・綿引勝彦
毎朝新聞の社会部記者。2~8では社会部デスク、8ではフリージャーナリストに。
母・定子(さだこ)
演・岡江久美子
専業主婦。5~6では育児雑誌に手記を連載。7では編集プロダクションでパートに。
長男・正平(しょうへい)
演・佐藤晃市(現・高尾晃市)
丸山家の長男。高校3年生からスタートし、大学生、手品師のアルバイト、銀行員、工房勤め、美大生…と職業を転々とする。
長女・待子(まちこ)
演・若林志穂
丸山家の長女。1で高校教師の正木(竹内力)と結婚し、最終回でザイールに渡った。2で夫が事故死し、未亡人となり帰国。4で再婚した。
次男・信平(しんぺい)
演・河相我聞
中学3年生からスタート。高校に進学し、3~5で医大生になり、6~8でボストン留学。
三男・公平(こうへい)
演・金杉太朗
中学1年生からスタート。高校生をへて調理の専門学校に入り、フランス料理店セゾン、豪華客船のコック見習い、フランス料理店モンシェリーとステップアップ。フランス料理の屋台ロボーティを開店するも、モンシェリーに戻る。
四男・五郎(ごろう)
演・須藤公一
小学6年生からスタート。高校生をへて5で警察官となり、交番勤務から8の最終回で刑事昇任試験に合格した。
次女・六都子(むつこ)
演・滝沢幸代
小学生からスタート。高校卒業後は、ロッテリア、着ぐるみの中の人、出版社、脚本家のアシスタントなど、さまざまなアルバイトをする。
三女・七穂子(なほこ)
演・一瀬奈織
小学生からスタート。高校生時代は生徒会長を務めたこともある。1浪したのち大学生になるも中退し、8では劇団の研究生となった。
四女・八菜子(はなこ)
演・山田飛美
小学生からスタート。高校卒業後は美容学校に進み、8で美容師見習いとなった。
五男・九(ひさし)
演・湯澤真伍
小学生からスタート。中学生時代はイジメにあうが、後に勉強をしなくなり金髪の不良?になる。その後反省し、受験。高校生に進学。
六男・十郎(じゅうろう)
演・日吉孝明
幼稚園児からスタート。中学生の時に交通事故に遭ったが、高校生に進学。
七男・士郎(しろう)
演・蛭田順也
幼稚園児からスタート。8では中学生にまで成長。
八男・十次郎(じゅうじろう)
演・中村瑞樹
3歳からスタート。8では中学生にまで成長。
五女・十実子(とみこ)
演・山本ひかり(1のみ)
演・藤井ひと美(2~8)
赤ちゃんからスタート。8では小学生にまで成長。
<まめ情報>
長女・待子が結婚した高校教師の正木を演じたのは竹内力さん。今ではすっかりVシネの帝王となり、爽やか好青年だったころの面影はありません。最新作では謎のおばさまを演じます…破壊力がハンパない…。
※正木役の頃
※竹内力さんの原案・製作総指揮・主演のオリジナルドラマ「大馬鹿代」のビジュアル。2017年6月11日22時20分から、「J:COM プレミアムチャンネル」にて放送。また、「映画・チャンネルNECO」でも放送予定。
●出演者を襲った悲劇
丸山家13人の子どもたちのうち、今でも芸能界やその周辺で活躍しているのはわずか数名。
長男・正平(高尾晃市)→マジシャンとして活動
次男・信平(河合我聞)→俳優として活動
四男・五郎(須藤公一)→俳優として活動
その他の子どもたちは、芸能界を離れ、普通の生活へと戻った模様。
なお、長女・待子役の若林志穂さんは、女優として活動。「天までとどけ」の出演と並行し、現代劇だけでなく、時代劇にも多数出演。ドラマ・舞台・映画と活躍していました。
そんな若林志穂さんの人生を狂わす出来事が、2001年8月に発生。自宅から稽古場に向かう途中に、殺人事件に遭遇してしまったのです。
しかも、警察官と犯人がもみ合い、警察官は刃物で刺殺され犯人は射殺されるという、かなりショッキングな内容。若林さんはPTSDを発症し、芸能活動を一時休止せざるをえませんでした。
その後女優業を再開したものの、2008年に再びショッキングな出来事が…。
2008年3月に、三男・公平役の金杉太朗さんが、泥酔した状態で池袋駅のホームから転落。意識が戻らないまま、同年8月に脳挫傷のため亡くなってしまいました。享年33歳の若さでした。
若林さんはショックを受け、再び体調を崩し、芸能界を完全に引退してしまいました。ただ、引退後は化粧品ブランドをプロデュースするなど、実業家として活躍されています。
※番組放送後、若林志穂さんがスタッフや共演者にいじめられていた…という、ショッキングな内容をご本人が某女性週刊誌に告白しました…。
さて。久しぶりにテレビの前に集まる丸山家の子どもたち。どんな大人に成長しているのか楽しみです♪
なお、2017年5月19日(金)放送の「爆報!THEフライデー」での内容は、次章にて追記しました!
●その後の子どもたち
「爆報!THEフライデー」の2017年5月19日(金)放送回では、懐かしの丸山家の子どもたちが大集合しました。今回の放送で全員が集まったわけではありませんが、子どもたちの現在の様子が紹介されました。
長男・正平(高尾晃市・44歳)
26歳からプロのマジシャンとして活動中。
次男・信平(河相我聞・41歳)
俳優としてテレビドラマ・映画・舞台で活動。シングルファザーとして2人の子どもを育てている。
四男・五郎(須藤公一・39歳)
俳優としてテレビドラマ・舞台を中心に名脇役として活動中。未だ独身。
四女・八菜子(山田飛美・35歳)
大手人材派遣会社に就職し、33歳で独立。人材派遣会社を経営して2年…年商は5億。
六女・六都子(滝沢幸代・39歳)
主婦
六男・十郎(日吉孝明・33歳)
電気配線会社に勤める3児のパパ。
七男・士郎(蛭田順也・31歳)
大手企業勤務。
八男・十次郎(中村瑞樹・31歳)
製造会社に勤める2児のパパ。
五女・十実子(藤井ひと美・28歳)
TBSでタイムキーパー(TV番組の放送時間を管理する役割)として勤務。
残念ながら、長女、三男(故人)、三女、五男は登場しませんでしたが、9人の兄弟姉妹が集まった懐かしのコの字型の食卓では、和やかなムードで思い出話に花が咲きます。そして、事故死した三男・公平(金杉太朗)に話題がおよぶと、しんみりとした雰囲気に…。
番組によると、金杉さんが駅のホームで線路に転落し、頭を強く打って意識不明となり病院に緊急搬送。金杉さんの奥さんが真っ先に連絡したのが、河相我聞さんと須藤公一さんだったそうです。
我聞さんによると、金杉さんは役者を少し離れたり悩んでいた時期だったとか。ちょうど仕事も増えてきていたそうで、「これから頑張るよ」と話もしていたとか。我聞さんは、事故の知らせを聞いて「なんでこれからっていうのに…」と、何とも言えない気持ちになったそうです。
その後、須藤公一さんは父の綿引さんと母の岡江さんにも連絡。ドラマ終了後はほとんどあっていなかった兄弟たちの連絡先を調べ、金杉さんの状況を伝えました。
ドラマ終了から9年…家族が集まったのは、ドラマの中でも大黒柱のような尊大だったと言う公平…金杉太朗さんの事故がきっかけとなったのです。
そして、2008年8月、意識が戻ることなく、33歳の若さで亡くなられました。
兄妹たちが口にするのは、もっと会っておけばよかったという後悔。そんな公平(金杉太朗)の死を無駄にしないため、丸山家ではあるルールを決めたとか。
それは、「公平の分まで精一杯生きる」ということ。そして、その頑張りを確認するためにも、毎年家族全員で集まることにしたそうです。
ドラマの役柄とはいえ、本当の家族のような強い絆で結ばれている丸山家は、今でも健在でした!