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信じないで!拡散されたiPhoneをバグらせる悪質なデマまとめ!

iPhone

iPhoneにまつわる「デマ」が、時々Twitterなどで拡散することがあります。誰が言い出したのか、どうして広まったのか…。昔と違い、ネット社会では「言いだしっぺ」を簡単に突き止められるようになった「デマ」。笑えるものもありますが、時には致命的なバグを誘発するものも…。

そこで今回は、iPhoneにまつわる悪質なデマについてご紹介します♪

 

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●「動作が軽くなる」ってホント?

2016年2月半ば。iPhoneの「動作が軽くなる」「不具合が直る」と、Twitterなどを中心に拡散しつつある「デマ」があります。それが、iPhoneの日付を「1970年1月1日13時00分」に設定し再起動するというもの。

お察しの通り、動作が軽くなったり、不具合が直ったりするはずがありません。もしその日付に設定し再起動したら、「アップルマーク」が画面に表示されたままiPhoneが起動できなくなる「バグ」が発生してしまいます。

やるなと言われればやりたくなるのが人間。仮に手元に古いiPhoneがあって、それが再起動しなくてもいい場合だけ、以下の方法で試してみてください。

①設定アプリを起動、一般→日付と時刻から「自動設定」をオフに

②日付を1970年1月1日まで戻す。ただし2000年あたりで戻せる上限となるのですが、何度かスクロールすると1970年まで戻せます

③時間は13時00分とありますが、9時00分でよいという話もあるので、時間は関係ない可能性もあるようです

④電源をオフにして再起動する

再起動したら、画面にはアップルマークが表示されますが、そのままフリーズしてしまい、復旧することはできません。修理する際は厄介なことに、アップルストアのジーニアスバーに持ち込まないといけません。

こちらは2月11日に公開された動画です。使えなくなってもよいiPhoneがない人は、動画を見て試したい気持ちを我慢してください。

 

理論的に考えて、日付を変えたぐらいで動作が軽くなる訳はありませんよね。なのになぜ、こんな「デマ」が拡散してしまうのでしょうか…。

 

※2月16日(火)追記※

アップルは日付のバグについての存在を認め、「今後のソフトウェアアップデートで修正する」と発表しました。

早くパッチが配布されるといいですが、それまでの間で心配なのはいたずらです。ショップの店頭に展示しているiPhoneが、日付のバグを仕掛けられる事案も発生しているといい、自分のiPhoneも誰かにいたずらされないよう、気を付けたいところです。

なお、iPhone本体のバッテリーを完全に使い切ると「日付がリセットされる」ため、バグから復旧できるという情報もあります。バッテリーを抜く方法も伝えられていますが、これはあまりおすすめできないようで、最悪の場合に限った方がよさそうです。

 

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●電子レンジに入れてはいけない!

2013年1月半ば、ありえないデマが拡散しました。それが、「iPhoneを電子レンジで充電できる」というもの。

事の発端は「2ちゃんねる」。VIP板に書き込まれた「iPhoneを電子レンジで充電した」という「ネタ」に対し、VIP板の住人がいつものごとく悪ノリ全開。しかし、VIP板になじみのない人がこの「ネタ」を信じてしまいTwitterに拡散してしまった模様。

Twitterでは実際に試したと思われる「iPhoneを電子レンジでチンして充電したら焦げて臭くなって壊れた」「レンジでチンするとiPhoneすぐに充電できるって見かけたから試したら壊れたんだけど」という「デマ」を信じて被害にあった人のツイートも。

ただし、これについては本当に試したのかは疑わしいですが(と思いたい)、信じる人信じない人それぞれが話に釣られたり釣られなかったり…。

冷静に考えれば、電子機器を電子レンジに入れるなんて、暴挙以外の何ものでもないハズなんですが、どこをどう考えればこんな話を信じてしまう人が現れるのでしょうか。それとも、信じている「フリ」、釣られた「フリ」の応酬で、実際に試した人物は存在しないのか、それすらも定かではありません。

なお、2014年9月、iPhone6が発売されたばかりの頃、海外では「電子レンジでiphoneを充電できる」という「iOS8」の追加機能「WAVE」についての「デマ」が拡散しました。

それっぽい広告

※画像はスクリーンショット

実際に試した人のツイートには、「追加機能を試してみたが、動作しなかった」(要約)という文面と、焦げて画面がパキパキに割れた写真が…。

ツイート

※画像はスクリーンショット

いやはやもう…┐( ̄ヘ ̄)┌

 

●OSのアプデで防水になる!?

2014年9月半ば、「iOS8」のアップデートをすると「iPhoneが防水対応になる」という「デマ」が流れ、Twitterを中心に拡散しました。

この手のデマはちょいちょい流れており、「またか」感満載で信じない人がほとんど…のはずが、何やら信憑性がありそうな画像が出回り、公式発表と勘違いする人も続出だったようです。その画像がこちら。見たことがある人もいるのでは?

防水デマ

※画像はスクリーンショット

こちらも、「デマ」の発端は2ちゃんねる。「iOS8にアプデすると防水になるというデマを流そうと思うんだがもっといい案ある?」というスレッドで、悪ノリしたユーザーが作成した画像。

一見すると、画像のクオリティはなかなかのもの。一瞬でも、信じてしまいそうな勢いです。でも、冷静に考えれば、OSのアップデートで防水対応になるなんて、それはさすがに考えられません。

それに、画像のなかの文章はそれっぽい説明になっていますが、それっぽいけどまったく筋が通っていません。「まったく新しい回路制御技術でショートする可能性のある回路の電圧を事前に制御して水から守る」とありますが、iPhone全体が水に入ったら、事前に制御する回路もショートしてしまうでしょうし。

ただ、この「デマ」も、信じた人がいるとTwitterでは複数の報告が上がりました。「防水になったからお風呂で使ったら壊れた」とか、「アプデすると防水になると得意げに話す人がいる」とか。たいてい信じて被害にあっているのは若い女性のようですが…。電子機器に弱いからかな?それとも素直だからかな(棒読み)。

なお、2015年9月、YOUTUBEに「iPhone6s」「iPhone6s Plus」を1時間以上水に浸した…とされる実験映像が投稿されたこともあり、同機種は「防水らしい」という噂が流れました。

合わせて、リリースされた「iOS9にアプデすれば防水仕様になる」というデマがまたしても発生。

もちろん、「iPhone6s」「iPhone6s Plus」については防水機能は搭載していませんし、iOS9で防水になるなんてことはありません。

ちなみに、防水機能搭載のスマホについては、Androidなら多数発売されていますが、iPhoneにままだ搭載されていませんのでご注意を。ただし、iPhoneへの防水機能搭載は待ち望まれていることもあり、「iPhone7」こそは防水になるのではないか…という噂も。いつかは防水になるとは思われますが、「7」でなるとは限らないだろうけど…。

 

●水に入れたらスピーカーがバージョンアップ?

2013年5月19日、Twitterに「iPhone5を水に浸すとスピーカーの音質が良くなることが判明」という「デマ」が流れ、拡散。「2ちゃんねる」にも飛び火し、話題になりました。

もちろん、話題になったといっても、「あまりにもあり得ないデマ」だったため、ネタとして遊ぶ方向で盛り上がったのです。たとえば…。

・塩水が効果的

・おれサラダ油派

・ロックがオーケストラに聞こえる

・iPod touchでやったけど音良くなり過ぎ

・Androidでもできる

・オリーブオイルだとマイルドな音程になる

・めんつゆだろ

・水に浸けた後に電子レンジでチンすると、さらに音質がUPする

など。なかなかの悪ノリですね。

どう考えたって、iPhone(防水機能のないスマホやガラケーでも同じ)を水に浸せば故障するのは常識です。当然、水以外もNGです。

まさかこんなシンプルな「デマ」を信じる人はいない…と思いたいですが、実際はauのiPhone5に関するO&Aサイトに、「水没して故障した場合、修理代はいくらかかるのか」という質問が大量に寄せられたとか。ということは、「デマ」を信じて水に浸けた人が存在したということなのでしょうか!?

ちなみに、iPhone5にはセルフガード機能が付いており、「高い位置から落下した瞬間、エアバック的なものが飛び出してくる仕様になっている」という「デマ」もありました。

ジャイロセンサーと位置情報、加速度センサーを使い、地面にぶつかるまでを感知しセルフガード機能が発動する…というもっともらしい説明付き。仮にこの機能があったとしたら、iPhone5のお値段は凄いことになってたことでしょう。

 

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●iPhoneの製造国が分かる!?

2012年1月、「電話アプリのキーパッドの*#06#を押すと15桁の数字が表示され、7桁目と8桁目の数字でiphoneの製造国がわかる」という「デマ」が流れました。

製造国がわかったところで何なのかと思いますが、製造国によって品質が違うとのこと。つまり、iPhoneの「当たり」「はずれ」が分かるということ。

ちなみに、件の数字が02か20なら中国製で品質は悪い。08か80ならドイツ製で品質はまあまあ。01か10ならフィンランド製で品質は良い。00か03か04ならアメリカ製で品質はかなりよい。13ならアゼルバイジャン製で品質は最高…と、ご丁寧にランク付けまで。

とはいえ、そもそもiPhoneの組み立ては中国で行われています。つまり、中国製なんです。すでに、iPhoneの裏面にも小さく「Designed by Apple California Assembled in China」と記載されています。もちろん、アップルも中国で組み立てていることは公表済み。

なお、「*#06#」を押して表示される15桁の数字は、「IMEI」という識別番号です。この番号は、正当なデバイスであるかの識別に使われます。

どういうことかと言うと、デバイスが盗まれたり紛失した際、持ち主はキャリアに連絡します。キャリアはそのデバイスをブロックし、IMEIをデータベースに登録することで使用できなくします。つまり、盗まれたという報告があるキャリアは使用できないため、「盗む」意味がないことになる訳です。

さて、「IMEI」はキャリアの識別番号で、製造国がわかる番号ではありません。しかし、「シリアル番号」なら製造国の詳細や時期などがわかるようです。製造国の詳細といっても、中国国内のどこで製造されたか…例えば上海であるとか、深センであるとか。これについては、デマではありませんが、知ったところでとうということもないので、詳細については割愛します。

 

●通信制限解除の裏ワザ?

iPhoneをはじめとするスマートフォンは、加入しているキャリアの契約プランによって、データ通信量に上限が設けられています。例えば、3ギガのプランでデータ通信量が3ギガを超えた場合、通信速度が極端に遅くなってしまいます。これを解除するには、追加料金を支払うしか方法がありません。

頻繁にスマホで動画を観る人は、あっという間にデータ通信量が自身の契約プラン上限を越えてしまい、通信速度が遅くなった…なんて経験があるのではないでしょうか。

最後にご紹介するのは、そんな通信速度にまつわるちょっと考えれば防げた「デマ」です。

2015年8月下旬、Twitterに「iPhoneの裏ワザ」として、「1を2回押して0を押した後、通話ボタンを押すと通信制限が解除される」という嘘の書き込みがされました。

はい、勘のいい方…でなくてもすぐわかりますよね?1を2回、0を1回押して通話ボタンって、110番に電話をかけているだけじゃないですか!

これを信じた多くの人が実践したことで、全国の警察には普段よりも多くの無言電話などが多発。報道によると、警視庁では1日の110番通報のうち約600件程度が無言電話。ところがこの「デマ」が流れた日は倍の約1,200件もの無言電話があったそうです。

警視庁の管轄だけでも単純に約600人の人がデマを信じ、無用な110番通報をしてしまったというわけですね。デマに踊らされた人が多発したお陰で、図らずもいたずら電話が増加。結果、110番の回線がふさがり、緊急時に繋がらない…なんてことになったら大変です。

「通信制限が解除されるの?やってみよう!!」なんて、脊髄反射のごとく何も考えずに実践してしまう人がいるからこそ、「デマ」が拡散してしまうのです。

「デマ」に流されて自分が被害にあう、または誰かに迷惑をかけないためにも、何事も真に受けることなく、少しだけ立ち止まって「自分で考える」ことが重要です。

 

後記

いつの時代にも、どこからともなく発生した「デマ」があり、その「デマ」によって世の中に騒動が発生したり…。なかには些細な嘘や誤解が「デマ」にまで発展し、「とある銀行が破産する」と預金者がその銀行に殺到した…なんてこともありました。古くは関東大震災の毒薬デマ、東日本大震災でもさまざまなデマが発生しました。もちろん、もっともっと昔からありますが。

情報網がまだまだ整備されていない昔は、「デマ」が拡散するのにも時間がかかりましたが、ネット社会の現在では、「デマ」の拡散も早く、どこから始まったのかを突き止めることも容易くなりました。

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ネット社会がデマを容易に拡散するという面がありつつも、ネットの情報網によって火消しも図られるわけで、これも一つの文化の形といったところかもしれませんね。

 

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