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おせち料理の起源と由来は?おせちの意味とお重詰めのルールも解説!

正月

 

お正月に欠かせないおせち料理。最近は家で作る人はめっきり減り、ちょっと贅沢なおせちを通販のお取り寄せやデパートなどで購入する人が増えてきました。

そこで今回は、おせち料理に関するあれこれやをご紹介します♪

 

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●おせち料理の起源と由来


おせち

日本のお正月に欠かせないおせち料理。普段忙しい主婦が新年の3が日を料理に奔走しなくていいように、日持ちのするもので埋められている、というお話はよく聞きます。しかし、このお節料理、いったいいつから始まったのでしょう?

実は、おせち料理の起源は私たちの想像よりはるかに古く、なんと紀元前2~3年前、弥生時代にまでさかのぼります。弥生時代といえば、日本で稲作が始まったころ。それまで狩猟によって生活をしていた日本人が、農耕で日々の糧を得るようになり、季節ごとに自然からの恵みを神に感謝するという習慣が始まったのです。

そこへ、中国から五節供(ごせっく)の風習が伝わり、奈良時代から平安時代には「節会(せちえ)」と呼ばれる宮中行事として定着していきました。この節会で供される料理を「御節供(おせちく)」と呼んだのが、現在のおせち料理の語源です。

ただし、このころの御節供料理は、現在のおせち料理とはまったく別物で、高盛りにしたご飯などだったそうです。

江戸時代になると、庶民の間にも御節供の習慣が広まっていきます。このころはまだおせち料理とは呼んでおらず、関西では「蓬莱(ほうらい)」、江戸では「食積(くいつみ)」と呼ばれていました。

ちなみに、料理の1つ1つに意味が込められるようになったのは、江戸時代も後期になってからのことです。明治以降になると正月料理を重箱に詰めるようになり、第2次世界大戦後には「おせち料理」という名称が一般的に使われるようになりました。

 

●代表的なおせち料理の意味は?


基本的なおせち料理は、祝い肴3種、煮しめ、酢の物、焼き物で構成されていますが、内容は地域によって違ってきます。

最も重要なのは祝い肴3種ですが、関東では黒豆・数の子・田作りを入れ、関西では黒豆・数の子・たたきごぼうを入れます。

なお、おせち料理は1つ1つに、五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄などの意味や願いが込められています。それぞれの料理について、簡単にご紹介します。

<黒豆>
中国の道教では、黒は邪気をよけ不老長寿をもたらすとされています。加えて、黒々と日焼けするほどマメに働けるようにと、無病息災の願いが込められています。

<数の子>
数の子はニシンの卵です。ニシンは古語では「かど」と呼ばれ、「かどの子」がなまって「かずの子(数の子)」となったとか。またニシンを「二親」と書いて、二親から無数の子が産まれる様から、子孫繁栄の願いを込めたということです。

<たつくり>
たつくりの材料は、尾頭付きのカタクチイワシの稚魚を干したものです。その昔、田を作る際に干したイワシを肥料にしたことから、「たつくり」と言われるように。また、カタクチイワシはゴマの様に小さな目をしていることから、ゴマメと呼ばれ、更に縁起をかついで「五万米」と書くようになりました。五穀豊穣の願いが込められた一品です。

<たたきごぼう>
細く長く地中にしっかりと根をはるごぼうは、その土地での家や商売の繁栄を表すとして、縁起の良い食材と考えられています。また、たたきごぼうは柔らかく煮たごぼうを叩いて開くことから、運を開くという意味が込められています。

<昆布巻>
昆布巻は「養老昆布」と書いて「よろこぶ」と読み、不老長寿とお祝いの縁起をかついだものです。また、古く昆布は「広布」と書いて「ヒロメ」と呼び、「コンブ」とも読むことから、「喜びを広める」ともされました。

<栗きんとん>
栗きんとんはその美しい金色から黄金や金銀財宝を意味し、その一年の金運を呼ぶ縁起物としておせち料理に加えられています。

<はぜ甘露煮>
はぜは日本中どこにでも生息しており、成長が速く、動作も素早い魚です。餌を摂るときの素早い動きから、「素早く目標に達する」という縁起をかついだものです。

<お多福豆>
「お多福」という名前の通り、幸運を多く呼び寄せる縁起のいい食材として使われています。

<かまぼこ>
その半円の形が日の出に似ていることから、縁起物として加えられています。紅白で入れられており、紅は厄除けの色、白は清廉を表しています。

<伊達巻>
「伊達」とは「おしゃれ」という意味です。おしゃれで華やかな料理ということで、ハレの日であるお正月の料理に加えられるようになりました。また、形状が巻物に似ていることから、学業成就の願いも込められています。

<錦玉子>
卵の黄身と白身を分けて、二色に焼かれた卵焼き。黄色と白を金と銀に見立てて、また、二色を「錦」とかけて、華やかな縁起物とされています。

<紅白なます>
生の魚介と大根・人参、お酢から作られているので、「なます」と呼ばれるようになったとか。現在では魚介は使わず、ゆずや昆布などが入っていますね。また、水引をかたどったおめでたい料理としても知られています。

<菊花かぶ>
赤と白のかぶを、重陽の節句(9月9日)の花である菊の形に切った美しい一品。古代中国では菊は不老長寿の花として、重陽の節句に用いられてきました。日本にもその風習は伝わり、菊は無病息災、不老長寿の縁起物として用いられています。

<だいだい>
「だいだい」と「代々」をかけて、代々家が続くという意味で縁起をかついだもの。また、だいだいは実が熟しても落ちずに、次の世代の実がなることからも「代々」や長寿の意味で、縁起のいい食べ物とされるようになりました。

 

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●お重詰のルール


子孫繁栄や無病息災の願いが込められたおせち料理。重箱詰めにもきちんと決まりがあります。

本来おせち料理のお重は、5段重ねが基本です。1段目から3段目は「一の重」「二の重」「三の重」、4段目は忌み数の四を避けて「与の重」、ここまでは料理を詰めます。そして5段目の「五の重」には、神様からの福を詰めるために空にしておくのです。でも、最近では3段重ねのおせちが主流ですね。

なお、地域によって多少違いはありますが、一の重には三種肴をはじめとする祝い肴、二の重には海の幸を中心にした焼き物、三の重には煮しめ、与の重には酢の物を入れていきます。

また、各段に詰める料理の数にも決まりがあり、陰陽思想における奇数(3・5・7・9の陽数)で詰めていきます。こうしてできた各箱を重ねて、幸せが重なりますように、と新年に願ったのがおせち料理なのです。

 


後記

昔はどこの家庭でも年末になるとおせち料理の材料の買いだしに出かけ、31日までに黒豆を煮たり、昆布巻を巻いたり、海老を焼いたり…。おばあちゃんやお母さんを中心に、家族総出(ほぼ女性陣)でおせち料理の準備をしたものです。

とはいえ、これがなかなか手間のかかることばかり。次第に出来合いのものを買ってきてお重に詰める…という場面が多くなりましたが、それがいつしかまるっと出来上がったおせちを買ってくるような時代になりました。

いやいや、女性もなかなか忙しい時代なんですよこれが。それに、お正月ぐらい楽をしたいし、美味しいものを食べたいんですよ!

ということで、美味しいお取り寄せおせちで、豪華なお正月をお過ごしください♪

 

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