ちょっとした不注意で、大事なデータがたくさん入っているスマホや携帯を水没させてしまった!なんてことはないですか?
すぐに修理に出せる状況じゃない時…特に海外旅行中などはどうしたらいいか困ってしまいますよね。
そこで今回は、スマホや携帯が水没した時の対処法、自分で直すテクニックや緊急復旧方法をご紹介します♪
●水没した時の対処法
<水没したらすぐにやる!>
気を付けていたのに、ふと気を抜いた瞬間に…あーっ、しまった!という時に、やるべきことを優先順にあげてみます。
・とにかくなによりも先に、1秒でも早く水の中から救出する
・電池パックやSIMカード、SDカードなどを取り外し、水分をふき取る
・落とした先が汚水だった場合、水道水できれいに洗う。内部に入り込んだ不純物も、水道水で押し出すように洗う
・本体外側の水分を、タオルなどですべてふき取る。ついているフタはすべて開けてきれいにふき取る
・できるだけ早く迅速に修理に出す
<水没した時にやってはいけないこと>
・スマホや携帯を振る。内部で水が入っていなかった箇所にまで浸透してしまいます
・電源を入れる。絶対にいけません!回線がショートして決定的に壊れます
・ドライヤーで乾燥させる際に高温にする
・電子レンジで乾燥。内部が焦げて決定的に故障します
・充電する。電源を入れるのと同じで、回線がショートします
<修理は時間との戦い!>
携帯電話やスマホなどの電子機器は、内部の回路に正しく電流が流れることで動作しています。水没して内部に水が浸入すると、水は電気を通すので、本来流れるべきでないところに電流が流れたりして、回路に負担がかかり故障するのです。
そのため、水没後に乾燥していない状態で、電源を入れたり作動させてしまうと、本来弱い電流しか流れない箇所に強い電流が流れたりして、回線がショートして決定的に故障する原因になります。
携帯やスマホが水没してしまったら、なによりもまず更なる水の浸入を防ぎ、浸入した水を取り除くことが肝心。
水に濡れたままの状態で放置していては、回線のさびや回路素子の破壊が進み確実に壊れてしまいます。携帯・スマホが水没してしまったら、1秒でも早く引き上げて作動させないように気を付けながら、修理専門店に持ち込むのが一番確実な方法です。
●緊急に復旧するには?
スマホが水没したら、とにかく早く修理に持っていけ!そうはいっても、深夜早朝、出先はもとより、海外旅行中などで日本の修理専門店に持ち込むことが物理的に不可能な場合だってありますよね。そんな時は、
電池・SIM・SDカードを取り外して、よく水気を拭いたスマホをジップロックにシリカゲルと一緒に密封する
という方法があります。
シリカゲルはお菓子や海苔の缶によく入っていますね。シリカゲルの吸湿作用が、水没スマホ・携帯の乾燥を助ける、というわけです。シリカゲルがない!という場合は、次の2点で代用できます。
・市販の「湿気とり」
ホームセンターや100円ショップなどに売っている塩化カルシウムを使った湿気とり(「水とりぞうさん」など)。シリカゲル同様、空気中の水分を吸収するための製品なので効果的です。ただし、海外旅行先で入手することができるかは不明です。
・生の米
なんと海外では、水没スマホ・携帯を乾燥させるのに生米を使うのが普通なのだとか。米も水分を吸い取る効果があるんですね。ただし、米に紛れている小さいほこりなどの不純物が、携帯・スマホの細部に入らないよう気を付けることが大事です。
なお、これまでご紹介した水没携帯の復旧方法は、あくまでも「応急処置」です。もし運よく復旧したとしても、端末の中に水が入ってしまったことには変わりなく、水没前と比べて回路の腐食は進みやすくなっています。
つまり、いつ何時いきなり故障してしまうか分からない状態になるのです。そのため、日ごろからパソコン、iCloud などでバックアップを取っておきましょう。
また、復旧した端末は、すぐにキャリアの携帯ショップでバックアップを取ってもらい、できることならすぐ新しいものに変えたほうが安心です。
●スマホが水没した時のために持っておきたいグッズ
<水没スマートフォン復活ツール>
水没したモバイル機器の水分を、工業用乾燥剤がグングン吸い取ってくれることで復活させる救急キットです。また、日頃から使用することで、モバイル機器の汗や湿気を吸い取り、ダメージ防止にも利用できます。
<防水カバー>
うっかりさんは最初から防水カバーを利用してみてはどうでしょう。お風呂に入りながら操作したい人にもおすすめ。
●スマホの故障で多いのは?
2008年にiPhone3G が発売されてから早7年、ガラケーの人気がいまだ根強い日本でも、すっかりスマホが普及した感があります。ということは、スマホ関連のトラブルの相談もぐっと増えたのでは?
最後に、iPhone 修理大宮(埼玉県大宮市)による、iPhoneの修理依頼のTOP3をご紹介します。
<第1位 フロントパネル交換>
画面ガラスの割れ、液晶画面の不具合、タッチパネルの反応の不具合が第1位。中でも一番多いのは、落下の衝撃でガラスが割れた、というものだそうです。でも、あんまり衝撃が大きいと中の液晶パネルまで割れてしまうこともあるのだとか。
しかも、たとえ落とした位置が低くても、落とした地面がコンクリートなど固いものだと、かなりダメージがあるとのこと。中には5回もガラスを割ってしまったという強者も…。
衝撃吸収のためのケースや、画面を保護する強化ガラスの貼り付けはマストです!
<第2位 水没修理>
水没もよく聞く話ですね。水没先はというと、トイレやお風呂、プールに水の入った洗濯機とさまざま。しかし、一旦水没してしまったらやることはただ一つ、一刻も早く修理に出すことです。
というのも、水没箇所、故障状況によって必要になる作業が違ってくるのだそう。水没によって飛んでしまったデータを回復するには、さまざまなテクニックや知識を要します。
悲劇を避けるためには、とにかく水没させないこと、させた時のためにちゃんとバックアップを取っておくことが大事なのだそうです。
<第3位 バッテリー交換>
スマホは色々な機能がついてアプリも使え、とても便利な反面、バッテリーの消耗が激しいことが気になっている方も多いのではないでしょうか。
iPhone の故障第3位は、急に充電できなくなった、電池の減りが異常に早いなど。こんな場合はバッテリー交換が有効なのだそうです。
後記
スマホや携帯は今や欠かせない生活の一部になっています。どこへ行くにも必ず持ち歩く人がほとんどで、その分アクシデントに遭遇しやすいとも言えますね。
ついつい手を滑らせて落としてしまった…、お尻のポッケに入れたのを忘れてトイレでズボンを下ろしたらポチャン…、机の上に置いておいたら猫がコップを倒してスマホが水浸しに!
なんて、さまざまなシチュエーションが考えられます。
いざという時のために、応急処置の方法を知っておくのは有効です。また、うっかりさんは常に救急キットを持っておいた方がよいかもしれませんね。
もちろん、防水カバーを付けておけば、さらに安心感は増すので、試してみてはいかがでしょうか。