2019年12月17日(火)に、世界経済フォーラム(WEF)が、世界の国々の男女格差(ジェンダー・ギャップ指数)を発表しました。これは、男女平等の度合いを数値化し、順位を決めるものです。
さて、気になる日本の順位は一体何位なのでしょうか?
そこで今回は、「男女平等ランキング2020」(ジェンダー・ギャップ指数)・153か国の全ランキングをご紹介します♪
●男女平等ランキング2020
2019年12月17日(火)に、世界経済フォーラム(WEF)が「男女格差(ジェンダーギャップ)報告書2020」にて、ジェンダー・ギャップ指数を発表しました。これは、世界各国の男女格差を数値化し、順位を決めたものです。
つまり、2020年版の「男女平等ランキング」です。
なお、調査された分野は、
・経済活動への参加と機会
・政治への参加
・教育
・健康と生存率
の4つ。
そして、細分化された合計14の項目を数値化し、分野ごとの順位を算出。最終的に、4つの分野の総合順位を一覧にしています。
ちなみに、2020年版の調査対象は世界153カ国です。
◇153か国のランキング
1位/アイスランド
2位/ノルウェー
3位/フィンランド
4位/スウェーデン
5位/ニカラグア
6位/ニュージーランド
7位/アイルランド
8位/スペイン
9位/ルワンダ
10位/ドイツ
11位/ラトビア
12位/ナミビア
13位/コスタ
14位/デンマーク
15位/フランス
16位/フィリピン
17位/南アフリカ
18位/スイス
19位/カナダ
20位/アルバニア
21位/イギリス
22位/コロンビア
23位/モルドバ
24位/トリニダードトバゴ
25位/メキシコ
26位/エストニア
27位/ベルギー
28位/バルバドス
29位/ベラルーシ
30位/アルゼンチン
31位/キューバ
32位/ブルンジ
33位/リトアニア
34位/オーストリア
35位/ポルトガル
36位/スロベニア
37位/ウルグアイ
38位/オランダ
39位/セルビア
40位/ポーランド
41位/ジャマイカ
42位/ボリビア
43位/ラオス
44位/オーストラリア
45位/ザンビア
46位/パナマ
47位/ジンバブエ
48位/エクアドル
49位/ブルガリア
50位/バングラデシュ
51位/ルクセンブルク
52位/カーボベルデ
53位/アメリカ
54位/シンガポール
55位/ルーマニア
56位/モザンビーク
57位/チリ
58位/ホンジュラス
59位/ウクライナ
60位/クロアチア
61位/バハマ
62位/マダガスカル
63位/スロバキア共和国
64位/イスラエル
65位/ウガンダ
66位/ペルー
67位/ベネズエラ
68位/タンザニア
69位/ボスニア・ヘルツェゴビナ
70位/マケドニア
71位/モンテネグロ
72位/カザフスタン
73位/ボツワナ
74位/ジョージア
75位/タイ
76位/イタリア
77位/スリナム
78位/チェコ共和国
79位/モンゴル
80位/エルサルバドル
81位/ロシア
82位/エチオピア
83位/エスワティニ共和国
84位/ギリシャ
85位/インドネシア
86位/ドミニカ共和国
87位/ベトナム
88位/レソト
89位/カンボジア
90位/マルタ
91位/キプロス
92位/ブラジル
93位/キルギス共和国
94位/アゼルバイジャン
95位/ブルネイ・ダルサラーム
96位/カメルーン
97位/リベリア
98位/アルメニア
99位/セネガル
100位/パラグアイ
101位/ネパール
102位/スリランカ
103位/フィジー
104位/マレーシア
105位/ハンガリー
106位/中国
107位/ガーナ
108位/韓国
109位/ケニア
110位/ベリーズ
111位/シエラレオネ
112位/インド
113位/グアテマラ
114位/ミャンマー
115位/モーリシャス
116位/マラウイ
117位/東ティモール
118位/アンゴラ
119位/ベニン
120位/アラブ首長国連邦
121位/日本
122位/クウェート
123位/モルディブ
124位/チュニジア
125位/ギニア
126位/バヌアツ
127位/パプアニューギニア
128位/ナイジェリア
129位/ブルキナファソ
130位/トルコ
131位/ブータン
132位/アルジェリア
133位/バーレーン
134位/エジプト
135位/カタール
136位/ガンビア
137位/タジキスタン
138位/ヨルダン
139位/マリ
140位/トーゴ
141位/モーリタニア
142位/コートジボアール
143位/モロッコ
144位/オマーン
145位/レバノン
146位/サウジアラビア
147位/チャド
148位/イラン
149位/コンゴ
150位/シリア
151位/パキスタン
152位/イラク
153位/イエメン
※世界経済フォーラム「ジェンダー・ギャップ2020」より作成
※調査対象は前年
◇2020年版の日本の詳細
日本のジェンダー・ギャップは主要7カ国(G7)の中ではまたしても最下位の121位。前年の110位より大きく順位を下げました。
その主な要因としては、政治分野での格差が144位と低いことが指摘されています。
総合順位/121位
経済活動への参加と機会/115位
教育/91位
健康と生存率/40位
政治への参加/144位
※153か国
※日本の詳細については、世界経済フォーラム「ジェンダー・ギャップ2020」の201ページに記載があります。
ちなみに、「ジェンダー・ギャップ指数」を発表した世界経済フォーラムとは、1971年にスイスの経済学者により設立された非営利財団です。世界の経営者や政治家、学者などがグローバルな問題について意見交換するという「ダボス会議」を主催していることでも有名。また、各国の経済の競争力を計る「世界競争力レポート」なども発表しています。
<参考:2018年の日本の詳細>
総合順位/110位
経済活動への参加と機会/117位
教育/65位
健康と生存率/41位
政治への参加/125位
※149か国
※日本の詳細については、世界経済フォーラム「ジェンダー・ギャップ2018」の139ページに記載があります。
<参考:2016年の日本の詳細>
総合順位/80位
経済活動への参加と機会/83位
教育/60位
健康と生存率/1位
政治への参加/83位
※115か国
後記
日本の男女平等は、まだまだ遅れているのが実情です。実際、社会に出て働いている女性たちからすれば、昔に比べて待遇は良くなったとはいえ、いろいろな差別がはびこっていることを肌身に感じているのではないでしょうか。
また、家庭でも差別ははびこっています。旦那と同じくフルタイムで共働きしているのにもかかわらず、なぜか家事と育児は女の仕事。旦那はといえば「手伝ってる」と言うけれど、「手伝う」のではなく、同じくらい主体でやってはくれまいか…「手伝う」って子どもか?と、はらわたが煮えくり返っている方もいらっしゃるでしょう。
さらに、一部の男性陣は、「男の方が給料が多いのは、男の方が重要な仕事をしているから」なんて思っているようですが、それは実は単なる幻想で、同じ仕事を女がしても全く遜色ない…むしろ効率がいい分野だってたくさんあるんです。でも、男女差別のせいか、なかなか女性が進出できない場合も…。
まぁ、性差によって得意不得意はありますが、頭ごなしに差別するのはどうかと思います。とはいえ、「差別だ!」「差別だ!」と文句を言っても始まらないので、少しずつでも地位向上を目指したいところですね。…男性陣のプライドを壊さない程度に(笑)
追伸
列国議会同盟(IPU)加盟193ヵ国中
日本の女性国会議員(下院)は157番目です。
よろず堂通信さま
初めまして、神永れい子と申します。
政治分野の男女共同参画を推進する活動をしています。
世界経済フォーラムの男女格差順位を
見易く表示いただき大変、嬉しいです ♪
政治分野の順位が103位となっていますが
122位だったと思います。
再度、ご確認いただき記事を訂正いただければ
幸甚です、宜しくお願いいたします。
コメントありがとうございます。103位なのは、政治への参加についてです。その内訳の設問の1つ、女性の議会参加についてが122位となっています。該当ページはこちらです。http://www3.weforum.org/docs/GGGR16/WEF_GGGR16_Full_Report.pdf