冬が終わりを告げる2月中旬~3月中旬は、春の先駆けとして「梅」が咲き誇ります。
桜吹雪が派手な印象の「桜」に比べると、「梅」は地味かもしれません。でも、冷えた空気の中に漂う甘い香りが、近づいてくる春を思わせてくれます。
また、寒さのせいもあってか、梅は桜と違って宴会がしにくいこともあり、静かにしっとり楽しめます。暖かい格好で、デートや散策に繰り出してみてはいかがでしょうか?
そこで今回は、神奈川県内のデートや散策にピッタリな梅見スポット(梅の名所2024)をご紹介します♪
●根岸森林公園
日本初の洋式競馬が行われた根岸競馬場跡だった場所が、今では森林公園として解放されています。広々とした開放感のある芝生広場の隣には、おもいのまま、春日野、田子の浦など約130品種300本もの梅の木が花をつけています。
晴れた日に芝生の上でピクニックをしながら梅の花を観賞できる、家族連れにもぴったりのスポットです。
なお、梅まつりでは、野点や琴の演奏など、日本の雅な世界を楽しめます。ポニーとのふれあいコーナーも。
<見頃>
2月
<所在地>
神奈川県横浜市中区根岸台
<時間>
入園自由
<料金>
無料
<アクセス>
JR京浜東北線・根岸線「根岸駅」から市営バス21系統桜木町行きで10分、バス停「旭台」で下車して徒歩すぐ
●三渓園
明治・大正時代の生糸商、原三渓によって造園された広大な日本庭園。自然の景観を生かした配置と、京都や鎌倉から移築した国指定重要文化財を含む建造物が美しく融合した、格式と趣の溢れる場所です。
園内の梅林では臥竜梅、緑萼梅などの梅が見られるほか、「観梅会」の期間中には盆栽展や猿回しなどの催し物も楽しむことができます。
<見頃>
2月中旬~3月中旬
<所在地>
神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
<時間>
9時~16時30分
<料金>
大人(中学生以上)700円、小人(小学生)200円
<アクセス>
JR根岸線「根岸駅」から市営バスで10分、バス停「本牧」で下車して徒歩10分
JR「横浜駅」東口から市営バスで35分、バス停「本牧三渓園前」で下車して徒歩5分
●こどもの国梅林
その名の通り、どこまでも続く広大な敷地に遊具や牧場、広場など、子どもが楽しめる施設が豊富な遊び場です。園内の梅林には紅梅、白梅や豊後梅といった梅が約650本もあり、晴れた日には辺り一面に梅の花の良い香りでいっぱいになります。
なお、シーズン中の週末に開催される「梅まつり」では、スタンプビンゴ(参加費100円)や無料工作、ホットミルク無料配布といった楽しいイベントもあります。
<見頃>
2月中旬~3月上旬
<所在地>
神奈川県横浜市青葉区奈良町700
<時間>
9時30分~16時30分(入園は閉園の1時間前まで)
<料金>
入園大人600円、小・中学生200円、幼児(3歳以上)100円
<アクセス>
東急電鉄「こどもの国駅」から徒歩3分
梅林では紅梅の花が咲いており、いい香りが漂ってきました pic.twitter.com/226bZeVHwG
— こどもの国 (@kodomo_no_kuni) January 8, 2024
●本沢梅園
丘陵の緩やかな傾斜地に1,000本もの梅の木が一面に栽培されており、毎年梅の花の季節には一般に公開されています。殆どが梅酒用の白加賀で、満開の時期に純白の花で埋め尽くされた斜面は壮観。
一般開放中の土日に開催される「本沢梅園まつり」では、地元の団体によるお囃子や特産品の販売も行われます。
<見頃>
3月上旬~中旬
<所在地>
神奈川県相模原市緑区川尻4457-1
<一般開放>
例年3月上旬から半ばまで/9時30分~15時30分
<料金>
入場無料
<アクセス>
JR相模線・横浜線「橋本駅」北口、または京王相模原線「橋本駅」から神奈川中央交通バス大戸行きで30分、バス停「大戸」で下車して徒歩15分
JR相模線・横浜線「橋本駅」から神奈川中央交通バス若葉台住宅行きで25分、バス停「若葉台住宅」で下車して徒歩30分(城山湖方面へ)
●田浦梅の里
前方に横須賀港を臨む丘の斜面に、2,700本もの梅の花が一面に咲き誇ります。この場所は「かながわ花の名所100選」にも名を連ねている梅の名所で、毎年沢山の花見客で賑わいます。足下には一足早く見ごろを迎える水仙も。
なお、「田浦梅林まつり」ではたこあげや俳句会などのイベントが行われるほか、芝生広場、展望台も近くにあり1日のんびりと過ごせます。
<見頃>
2月下旬~3月上旬
<所在地>
神奈川県横須賀市田浦泉町
<時間>
入園自由
<料金>
無料
<アクセス>
JR横須賀線「田浦駅」から徒歩20分
京急線「田浦駅」から安浦2丁目行きバスで6分、バス停「田浦郵便局」で下車して徒歩15分
●瑞泉寺
鎌倉五山に次ぐ関東十刹に名を連ねる鎌倉の名刹で、山号の「錦屏山(きんぺいざん)」の由来となった紅葉で特に名高いお寺。四季折々の花の名所としても有名。
鎌倉市指定天然記念物の黄梅をはじめ、蝋梅、枝垂れ梅など400本の梅の木々が境内を彩り、長期に渡って梅の花を観賞することができます。夢窓国師作の庭園や吉田松陰留跡碑など、長い歴史を感じる史跡も沢山あります。
<見頃>
1月下旬~3月中旬
<所在地>
神奈川県鎌倉市二階堂710
<時間>
9~17時(10~3月は~16時30分)
<料金>
拝観(高校生以上)500円
<アクセス>
JR横須賀線「鎌倉駅」東口・江ノ島電鉄「鎌倉駅」から京浜急行バス大塔宮行きで8分、終点で下車して徒歩12分
●小田原フラワーガーデン
「豊かなライフスタイルを築く”楽しい花園”づくり」を目的に作られた公園で、年間を通じて種々様々な花が見られます。
中でも梅林は公園面積の約半分を占める広さで、約200品種もの梅の木が植えられています。十郎、杉田、八重寒紅、一重緑萼など約480本の梅が時期をずらして咲くため、鑑賞期間も長め。
なお、「梅まつり」の期間中の土日は、梅茶のサービスや梅林のガイドツアーなどに無料で参加できます。
<見頃>
1月下旬~3月上旬
<所在地>
神奈川県小田原市久野3798-5
<時間>
9~17時(トロピカルドームは9時30分~、最終入館16時30分)
<料金>
入園無料(トロピカルドームは大人200円、小・中学生100円)
<アクセス>
JR東海道本線「小田原駅」から伊豆箱根バスフラワーガーデン諏訪の原公園行きで30分、バス停「小田原フラワーガーデン」で下車して徒歩すぐ
●辻村植物公園
地元小田原市の素封家・辻村家が明治40年代に起こした辻村農園が前身で、樹齢90年を超える古木をたくさん見ることができます。一郎、十郎、白加賀、八重野梅など560本の木々が植樹されており、大きな老木の枝に満開の梅が咲いている様は、見事な風格です。
2月中旬~3月上旬の期間の土日は梅まつりが開催され、甘酒と梅の剪定枝が無料で配布されます(先着100名のみ)。
<見頃>
2月上旬~3月上旬
<所在地>
神奈川県小田原市荻窪1579-1ほか
<時間>
入園自由
<料金>
無料
<アクセス>
JR東海道本線「小田原駅」から、いこいの森(わんぱくらんど)行きバスで10分、バス停「辻村植物公園」で下車して徒歩すぐ
●曽我梅林
小田原市街の北東に広がる中河原梅林、原梅林、別所梅林を合わせた総称で、十郎、白加賀、杉田などの品種を中心に約3万5,000本もの梅の木が、広範囲にわたって咲き誇ります。晴れた日には梅の木々の後ろに富士山がくっきりと映えて絶景です。
なお、「小田原梅まつり」の期間中は、中流鏑馬、小田原ちょうちん踊り、寿獅子舞などの出し物が見られます。
<見頃>
2月初旬~3月初旬
<所在地>
神奈川県小田原市曽我別所、原、中河原
<時間>
散策自由(売店等は10~16時頃まで)
<料金>
無料
<アクセス>
JR御殿場線「下曽我駅」から徒歩10分で、各梅林(別所・原・中河原)
●湯河原梅林
温泉の里・湯河原町の幕山公園内にある湯河原梅林では、毎年紅梅、白加賀、十郎、淡路枝垂などを中心に、約4,000本もの梅の木が辺り一面に花をつけます。梅のシーズン中は園内にさわやかな梅の香りが立ちのぼり、白の中に時折混じる紅梅が全体をほんのりピンク色に見せて、なんとも幻想的。
なお、毎年2月上旬から「梅の宴」が開催され、期間中の土日はイベントも開催予定。
<見頃>
2月下旬~3月中旬
<所在地>
神奈川県湯河原町鍛冶屋
<時間>
入園自由(梅の宴期間のみ9~16時)
<料金>
「梅の宴」開催期間中は入園料15歳以上(中学生除く)200円、小学生以下無料(ただし、期間外は年齢に関係なく無料)
<アクセス>
JR東海道本線「湯河原駅」から箱根登山バス湯河原梅林(幕山公園)行きで15分、バス停「幕山公園」で下車して徒歩すぐ
※「梅の宴」開催期間中は臨時バスあり(有料大人290円)
後記
神奈川県内には広大な敷地の梅園だけでなく、梅見の名所の名刹も数多く点在しています。早春の爽やかな香りを楽しみながら、名刹を回ってみるのもよさそうです♪
※関東圏の梅の名所はこちら。