潮干狩り

潮干狩り2024/アサリの砂出しや保存方法と潮干狩りでとれる貝とは?

春先~ゴールデンウィーク期間の行楽として人気の「潮干狩り」。暖かい日差しの降り注ぐ砂浜で、熊手を片手に一心不乱にアサリを探すのはとても楽しくハマります。

そこで今回は、潮干狩りでGETしてきたアサリの砂出しの仕方や保存方法と合わせて、潮干狩りでとれるその他の貝などをご紹介します。

 

※関東圏の潮干狩りスポットについてはこちら

潮干狩り2024/千葉・神奈川・茨城

 

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●潮干狩りでとれる貝


<アサリ>

アサリ

潮干狩りの主役は、何といってもアサリ。

アサリの旬は春と秋の2回あります。というのも、海水の温度が20度前後になる春と秋に産卵をするからです。そのため、産卵を控えたこの時期はもっとも身の入りがよくなり、ふっくらと美味しいアサリが楽しめます。

東京湾は、例年5月半ば以降に海水温が20度付近になります。そのため、ゴールデンウィーク中はちょうどアサリの産卵前、一番美味しい時期といえます。

 

ちなみに、アサリは一年中採取できる貝ですが、3月~5月がもっとも潮干狩りに適した時期とされています。その理由としては、以下のようなものがあげられます。

①旬のため身の入りもよく美味しい

②真夏は貝毒の危険が高まるから避けた方がよい場合もある

③秋の旬の時は台風などの影響で海が荒れることが多い

④アサリ資源の保護のため潮干狩りができる場所や期間が限られている地域もある

アサリは、潮が満ち引きする干潟に生息していますが、近年は海の埋め立てや環境悪化などが原因で、日本全国のアサリの漁獲高は激減しています。

そのため、多くの潮干狩り場はアサリが旬の3月~5月を中心に、長くても8月くらいまでを潮干狩り可能期間と設定しています。もちろん、禁止区域を設定しているところも多いので、潮干狩りをする際は必ず決められた場所で行うようにしましょう。


<ハマグリ>

ハマグリ

潮干狩りの主流はアサリですが、運がよければハマグリを見つけることもできます。ハマグリはアサリより大きく、殻が厚めで表面はつるっとしています。プリッとして食べごたえがあるため、お吸い物にしたり焼いて食べると美味しく人気のある貝です。


<バカガイ(青柳)>

バカガイ

比較的よくみられる貝で、殻が薄く割れやすいのが特徴。バカガイと呼ばれる理由には、少し口を開けており足(舌)を出しているさまがバカみたいだから…とか、バカみたいにたくさんとれたから…など諸説あります。関東では「青柳(あおやぎ)」という呼び名が一般的です。

調理法は生で刺身に、また、ゆでたり、干したり、天ぷらにしたりと、さまざまに楽しめます。なお、関東では貝を剥く技術が発達したことで、身足(舌のような部分)と貝柱が別に流通しています。寿司ネタとしても人気です。


<マテガイ>

マテ貝

細長い葉巻のような筒形をしているのがマテガイです。干潮時の干潟にポコポコと空いている穴を見つけたら、塩を振りかけてみましょう。マテガイがポンッと飛び出してくるかもしれません。殻ごと焼いて醤油をかけて食べると美味です。とはいえ、昔はよく見られた貝ですが、近年は稀にしか見かけなくなった場所もあります。


※危険な生き物※

アカエイ

時々浜に打ち上げられていることがある「アカエイ」。そのフォルムはまるでゲイラカイトのようで、ユニークな形です。でも、尾の付け根に毒のトゲがあるため、見つけても決して触ってはいけません。刺されると患部は腫れあがり、かなりの激痛です。見つけたら、潮干狩り場の係員に知らせましょう。

 

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●アサリの砂出しの仕方


バケツのアサリ

せっかく獲ったアサリも、砂出しを失敗しては台無しです。砂出しが上手にできなかったアサリを食べた時の、「ジャリ」っとした感触は嫌なもの。そこで、アサリの持ち帰り方~砂出しの仕方をご紹介します。

 

<持ち帰り方>


アサリをキレイに砂出しさせるには、元気な状態でなければなりません。アサリが死んでしまっては、砂を排出する力がなくなるからです。アサリを元気な状態で持ち帰るためには、環境を整えてあげる必要があります。

①潮干狩り場でアサリをしっかり洗う

真水は使ってはいけません。必ず海水で洗ってください。貝同士を擦り合わせるように洗うとぬめりもよく取れます。

②家まで帰る道中によって対策を変える

・アサリが激しい揺れにさらされる場合→クーラーボックスに海水を入れない

電車移動やバイク・自転車などの場合、持ち運びの際はクーラーボックスが揺れる可能性が高いです。揺れが激しいと中のアサリがぶつかり合い、ストレスで衰弱してしまいます。そのため、海水は入れません。

ポイント1/アサリは新聞紙に包みビニール袋などに入れ、クーラーボックスに入れます。

ポイント2/アサリが傷まないよう、保冷剤や凍らせたペットボトル、コンビニで購入した氷などで工夫して、20度程度に保つよう気を付けましょう。

・アサリを揺らさず持ち帰れる場合→クーラーボックスに海水を入れる

車移動で高速道路などを中心に揺れの少ないルートを通るなら、クーラーボックスにアサリと海水を入れ、砂出ししながら帰宅するのもOKです。

ポイント1/クーラーボックスの底にすのこを置いたり、アサリをザルを入れるなどして底上げしましょう。こうすれば、アサリが吐いた砂を再度吸い上げる心配がなくなります。

ポイント2/海水の量は、アサリがぎりぎり浸るくらいにすること。入れすぎると息ができず死んでしまうことも。

ポイント3/海水が入っていても、アサリが傷まないよう温度管理に気を付けましょう。やはり保冷剤などを活用するのがベストです。

その他、クーラーボックスがなく、バケツなどで持ち運ぶ場合は必ずフタ付きのものにします。アサリが吐きだす海水の勢いは意外に強く、まわりがビショビショになるので要注意です。

なお、ほとんどの潮干狩り場では持ち帰り用の海水が用意されています。家で砂出しをする際にも必要なので、ペットボトルに入れて持ち帰るのを忘れないようにしましょう。アサリの量にもよりますが、2リットル程度あればOKです。

 

<砂出しの方法>


アサリの砂出しは2~5時間程度かかるといわれており、気温が高いと短い時間で砂が出ます。クーラーボックスに海水を入れ、砂出ししながら帰宅した場合、帰宅にかかる時間にもよりますが、大方砂出しは終わっていると思われます。とはいえ、念のため、帰宅してからは持ち帰った海水でさらに1時間程度砂出しをしておくと安心です。

※海水がない場合は、3%の塩水…水1リットルに対し大さじ2杯の塩を入れればOKです。

ポイント1/平たいバットなどにアサリがなるべく重ならないように入れ、海水または塩水を入れます。再度砂を吸い上げないよう、網やザルなどを使い底上げは忘れずに。

ポイント2/暗く静かなところに置くと、元気に砂を吐き出してくれます。水はね防止に新聞紙をかぶせておくとよいでしょう。

なお、海水に浸せずに持ち帰った場合、気温にもよりますが、最低2~3時間は砂出ししておきたいところ。半日くらい砂出しできればなお安心ですね。先のポイント1~2の手順で、砂出しをしてください。

 

<潮抜き>


最後に忘れてはならないのが「潮抜き」です。砂出しをしたアサリは、そのままでは海水をたくさん含んでいるのでしょっぱくて食べられません。なので、潮抜きが必要なのですが…。

やり方は簡単。海水または塩水から、網やザルごと引き上げるだけです。冷蔵庫に入れず、常温で1時間程度放置しておけばOK。かなり水を飛ばすので、新聞紙を敷いた場所に置けば被害も防げます。

ポイント/潮抜きが終わって初めて、アサリを真水でキレイに洗いましょう。アサリは真水が嫌いなので、真水をかけるときつく殻を閉じてしまいます。そのため、早い段階で真水で洗ってしまうと、キレイに砂抜きができない場合があります。真水を使うのは最後に!

 

<速攻砂出し法>


巷で噂になっている、速攻で砂出しをする方法をご紹介します。

①アサリを50度のお湯に10分程度浸ける

②お湯を捨て、ぬるま湯の流水でアサリをよくもみ洗いする。これを数回繰り返す(3~4回でOK)

③砂出し完了

これはどうやら50度のお湯が苦しくて、アサリを砂を吐き出す模様。しなびたレタスを50度のお湯につけるとシャキシャキになる!という方法が話題になりましたが、実はアサリにも使える方法だったようです。

 

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●アサリの保存方法


<冷蔵保存>

すぐに使わない場合は、砂出し&潮抜きが終わった後に真水でよく洗い冷蔵庫へ入れます。1日程度で食べきるようにしましょう。

 

<冷凍保存>

①殻つきで冷凍

冷凍保存する場合は、砂出し&潮抜きが終わった後に真水でよく洗い、なるべく真空に近い状態になるよう、小分けして袋に入れて冷凍庫へ。食べる時は凍ったまま調理するとよいでしょう。

②生のむき身

手間はかかりますが、潮抜きが終わったアサリを生のむき身(貝から外す)にして冷凍保存すると、冷凍庫の場所を取らずにすみます。

むき身にするにはオイスターナイフやアサリ剥きなどがあると便利ですが、なければマイナスドライバーや最悪バターナイフでも代用できます(少々やりにくいですが)。

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やり方としては、利き手にあさりむき(オイスターナイフ)を、逆の手にはフキンを持って、その上にアサリを置きます。

アサリのサイドからスライドさせるようにナイフを入れ、ちょうつがいの部分にナイフを差し込みます。そこでナイフの角度を上に向けてグッと力を入れ、貝を開きます。

貝を開いたら、貝柱をすくうようにナイフを差し込み身を剥がします。美味しエキスが出てしまうので、ボウルの上で作業すると取りこぼさなくてすみます。エキスはスープなどに使用できます。剥いた生のむき身は、ジップロック等に入れて冷凍します。

③火の通ったむき身

耐熱皿に殻つきのアサリを並べ、ラップをかけて電子レンジへ。火を通し過ぎると固くなるので2分からスタートし、口が開くまで30秒程度追加しつつ様子見しながら温めましょう。口が開いたら身は貝から外し、エキスと一緒にお皿へ。粗熱が取れたら身とエキスをジップロック等に入れ冷凍します。

 


後記

春先からスタートする潮干狩りは、ゴールデンウィークの行楽としてはうってつけですよね。初夏の爽やかな潮風の中で、一心不乱に貝をとる…。普段はなかなか感じな「野生」の本能というか、縄文人時代の採取魂が蘇るというか(笑)

それに、バケツに入れて砂出ししている時のアサリは、ぴゅっぴゅぴゅっぴゅ潮を飛ばす様が楽しくて、いつまでも眺めていられる勢いです。

ただ嫌なのは、砂出しに失敗した時の「ジャリっ」とした感触。あれが嫌で嫌でたまりません…。なので、砂出しはしっかりしないといけませんね。50度で速攻砂出し、試したことはありませんが、機会があれば実践したいと思います♪

 

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