テレビアニメの名作「ガンバの冒険」が、2015年10月に3DCG映画として公開されました。
世間的には大きな話題にはなりませんでしたが、テレビアニメ版「ガンバの冒険」を見て育った世代にとっては、懐かしかったのではないでしょうか。そして、こう思ったことでしょう。
昔のアニメも観たいな…と。
そこで今回は、テレビアニメ「ガンバの冒険」の、
・あらすじとキャラクター
・旧作を視聴できる動画配信サービス
とあわせて、3DCG映画版「GAMBA ガンバと仲間たち」についてもをご紹介します♪
●「ガンバの冒険」とは
「ガンバの冒険」とは、1975年4月~9月まで、日本テレビ系列にて全26話放送されたTVアニメです。
原作は、斎藤惇夫氏原作の児童小説「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」。アニメ化されるにあたり、15匹の仲間たちは7匹に変更されました。
遠い記憶の引き出しを開けるきっかけに、ストーリーとキャラクターを少しだけご紹介します。
<ストーリー>
港で開かれているネズミたちのパーティに、傷だらけの忠太がやってきた。暴力と恐怖で故郷の島を支配している白イタチ・ノロイを倒す力を貸してほしいと…。
だが、そんなことはできないとネズミたちは冷たかったが、ガンバをはじめとする勇敢な7匹の仲間たちが集まり、ノロイを倒すべく冒険の海へと船出するのであった…。
<キャラクター>
登場するキャラクターは主に7匹のネズミです。
・町育ちのネズミで、負けず嫌いのガンバ。声は野沢雅子さん。
・ガンバの親友でのんびり屋のボーボ。声は水城蘭子さん。
・船乗りネズミの船長で親分肌のヨイショ。声は内海賢二さん。
・ヨイショの幼馴染みで物知りで大きなメガネをしているガクシャ。声は富山敬さん。
・2つのサイコロを博打や武器にも使うイカサマ。声は堀絢子さん。
・風来坊の医者ネズミでいつも酔っぱらって詩を歌うシジン。声は島田彰さん。
・島のネズミでノロイ島への地図を背中に背負っている忠太。声は菊池紘子さん。
原作の小説では、ノロイとの戦いが中心となっていましたがテレビアニメ版では、オリジナルストーリーが追加され、ガンバたちの冒険の旅が存分に描かれました。
また、総集編として1984年3月に公開された劇場版「冒険者たち ガンバと7匹のなかま」は、テレビアニメ版の映像を再編集し、原作に近い形の仕上がりに。
なお、劇場版第2作目、事実上の続編として制作された「ガンバとカワウソの冒険」は1991年7月に公開されています。
どうでしょう?思い出してきましたか?
さて、テレビアニメ版・劇場版総集編ともに、ガンバたちの目的は、「ノロイ」を倒すことです。この「ノロイ」がアニメ史上最も恐ろしい敵と言われているんです!
●ノロイがトラウマ!?
ガンバたちネズミの最大の敵は、白イタチの「ノロイ」ですが、「ガンバの冒険」をテレビに齧りついて観ていた団塊ジュニア世代にとって、この「ノロイ」はなかなかのトラウマもののキャラでした。というのも、
ノロイとその子分のイタチ軍団の描かれ方が、非常に恐ろしいのです。
ガンバたちのような丸みを帯びたデフォルメチックなキャラクターたちと違い、ノロイとイタチ軍団は劇画調の鋭いシャープな描かれ方で、不安を抱かせるような色彩チョイス…例えば濃紺に赤い目と口とかでした。
そして、ノロイが圧倒的に強く暴力的で、小さいネズミたちなんか太刀打ちできないだろうという、絶望的な恐怖感…がありましたね。
イタチのくせに催眠術を使ってネズミたちを操ったりもするノロイが、ただただ恐ろしかった…。
大人になってしまえば、まぁ、ネズミとイタチかぁ(笑)なんですが、子どもの時はそりゃぁもう、怖い怖い。怖いけど、ガンバたちの冒険が気になって、観てしまう…そんなイタイケな子どもたちが多かったかと思います。
放送自体は、1975年4月~9月まで全26話でしたが、何度も再放送されていたので、もちろん、団塊ジュニア以降の世代の心の奥深くにも、ノロイの恐ろしさは刻み込まれていることでしょう。
●旧作を観るには?
旧作「ガンバの冒険」を動画配信サービスにて視聴するには、U-NEXTがおすすめです。
というのも、全26話が見放題対象作品となっているからです!
※気に入らなければ解約OK!
※紹介している作品は、2019年3月時点の情報です。 現在は配信終了している場合もありますので、詳細はU-NEXTの公式サイトにてご確認ください。
●ガンバが3DCG映画に!
さて、この懐かしの「ガンバ」たちが、2015年10月に3DCG映画「GAMBA ガンバと仲間たち」として公開されました。
制作を手掛けたのは、映像制作会社・白組。原作を3DCG化したため、テレビアニメ版とはキャラクターデザインが異なるほか、メインキャラも一部変更されました。
出典:公式サイトより
左から、ガクシャ、マンプク、ヨイショ、ガンバ、潮路、忠太、ボーボ、イカサマ。
ガクシャとイカサマがすげーカッコよくなってますね(笑)
イカサマ…これはモテるな。
なお、豪華声優陣が声を担当。懐かしのテレビアニメ時代の声優も役柄を変えて数名が参加しました。
ちなみに、制作の動機となったのは、1995年公開の「トイ・ストーリー」。白組の社長がこれ以上アメリカに後れを取ってはならないと、「冒険者たち」の3DCG映画化を企画し、原作者の許諾を得たことで、2000年から本格始動しました。
ところが、2008年のリーマンショックの影響で、製作委員会の中核となるはずのテレビ局が撤退。結果、白組単独の事業として制作を継続。構想15年、製作期間10年、総製作費20億円を費やし、ついに作品として世に出たわけです。
こちらは映画の予告編。
後記
「ガンバの冒険」はガンバをはじめとするネズミたちが果敢にも強大な敵に立ち向かっていく物語です。
今ハヤリの「ワンピース」も「七つの大罪」もよいアニメですが、「ガンバの冒険」は40年以上前に創られたとは思えないくらい、ストーリー性も高く、テンポも良く、それぞれのキャラクターも丁寧に描かれており、子ども向けアニメとはいえ、大人も十分楽しめます。
後世に語り継ぎたいアニメの最高峰と言えますね!
なお、3DCGになると、キャラデザもかなり異なりますが、「昔と違う!」と批判しないで、古くて新しいものを受け入れつつ楽しみたいですね♪