美容や健康のために、フルーツや野菜をふんだんに使ったスムージーを飲んでいる方は多いですよね。
でも、冷え性の人は要注意!スムージーの材料によっては、冷え性に拍車がかかることも。それならば、ホットスムージーはいかがでしょうか?
今回は、体を温める・冷やす食べ物やホットスムージーの利点、レシピなどをご紹介します♪
●体を温める食べ物と冷やす食べ物
中国では古くから森羅万象は陰陽の2つの相対的な状態で成り立っている、という考え方が深く浸透しています。
この陰陽説は食べ物にも当てはめられ、すべての食物は体を冷やす陰性、もしくは体を温める陽性の性質を持っていると考えられています。
また、ひとつ食べ物の中に陰の性質と陽の性質をバランスよく併せ持つ、中間の食べ物もあります。
それでは、陰・陽・中間それぞれの食べ物の例をご紹介します。
<体を温める食べ物>
陽性の食べ物の特徴は…、
・寒い地域でよく育つ
・背が低い植物
・地面から下に伸びる根菜類
・水分が少なくナトリウムが多く含まれる
・固く調理に時間がかかる、
などがあります。
例:もち米、ソラマメ、玉ネギ、ニンジン、ニラ、シソ、ネギ、ショウガ、ニンニク、羊肉、鶏肉、鹿肉、アジ、サバ、イワシ、エビ、フグ、タイ、桃、ザクロ、クルミ、栗、紅茶、山椒、シナモン、唐辛子
<体を冷やす食べ物>
陰性の食べ物の特徴は…、
・暖かい地域でよく育つ
・背が高い植物
・地面から上に伸びる葉野菜
・水分とカリウムが多く含まれる
・短時間で調理できるもの
などがあります。
例:ソバ、小麦、豆腐、タケノコ、トマト、ナス、ホウレン草、キュウリ、レタス、馬肉、牛乳、カニ、カキ、シジミ、バナナ、マンゴー、梨、柿、スイカ、白砂糖、緑茶
<中間とする食べ物>
陰性と陽性をバランスよくあわせ持っている食品です。陰性の食物でも、熱を加えることで中庸に変化します。
例:米、ゴマ、トウモロコシ、里芋、ジャガイモ、サツマイモ、大豆、小豆、落花生、エンドウ豆、白菜、キャベツ、きのこ類、牛肉、豚肉、卵、イカ、ドジョウ、蛤、コイ、ブドウ、ハチミツ
<おすすめはショウガ!>
陽性の食べ物の中でもショウガは、胃腸を刺激し血行を良くしたり、肝機能を活発化させたりする効果があります。古くから、漢方薬の原料としてもよく使われています。
ショウガは天日で干すなど、熱を加えることで更に体を温める効果がアップするので、冷え性の人はぜひ毎日の食生活に取り入れて、体質改善に役立てたいところです。
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●ホットスムージーのすすめ!
冷たくてのど越しがよく、スッと飲めるスムージー。感触もよく、夏の朝食には最適な1品。しかも、フレッシュフルーツたっぷりで美容にもウレシイ!
でも、スムージーの材料は、南国でとれる水分たっぷりのフルーツや野菜をたくさん使っていることが多いですよね。外気温の高い夏場はよくても、冬場に摂ると体を冷やしてしまい、冷え性にますます拍車がかかってしまいそう。
そんな時は、ホットスムージーがおすすめです!
<体を温めるフルーツと薬味>
スムージーによく使われるフルーツや野菜は、暖かい地方でとれる水分の多い陰性の果物や野菜たち。これでは体は冷えるいっぽうです。
でも、フルーツなら中庸の性質を持つリンゴを使ったり、生姜やシナモンなどの体を温めるスパイスを加えるたりすることで、陽性に近づけることができます。
他にも、山椒、八角、ココア、ナッツにも体を温める作用があります。また、砂糖はもともと陰性の強い食べ物ですが、精製した白砂糖よりは、黒砂糖やアガベシロップなどのほうが陽性に近くなります。
<冬はスムージーをホットに!>
体を冷やす陰性の食べ物でも、熱を加えることで中庸の性質に変わります。しかし、加熱すると、フルーツや野菜に含まれるビタミンやミネラルが損なわれてしまうというデメリットも。
とはいえ、リンゴのペクチン、トマトのリコピン、人参のβカロテンなどは熱に強く、加熱することでむしろ吸収率がアップするので、ホットスムージーに最適です。
ミキサーを使って常温で作ったスムージーを鍋で温めると、均一に混ざって飲みやすくなります。
<夜に飲めばダイエットにも>
スムージーは基本的に、胃の中に何も入っていない状態で飲むのが一番効果的なのだそうです。そのため、朝一番が最も飲むのに適した時間と言われています。
しかし、外気温の低い冬場には、しっかり体温を上げるためにも、きちんとバランスの取れた朝食をとるほうがいいのです。このほうが結果的に代謝も上がって、ダイエットにより効果的です。
その代わり、夕食を消費カロリーの低いホットスムージーに置き換えれば、冷え性対策とダイエット効果の一挙両得です。
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●ホットスムージーレシピ
<風邪予防に黄色のホットスムージー>
人参とみかんを使った黄色のホットスムージーです。人参のβカロテンの吸収をよくするため、オリーブオイルをプラスします。また、生姜を入れることで風邪予防の効果も。
◎材料(2人分)
フルーツ人参:80g
みかん:150g
水:適量
オリーブオイル:小さじ1
生姜:少々
①フルーツ人参の皮は剥かずにたわしでよく洗い、小さめの乱切りに。みかんは房をほぐしておきます(白い筋は取らないで入れちゃいます)。
②耐熱容器に①と水、オリーブオイル、すりおろし生姜を入れ、電子レンジで加熱(時間は電子レンジにより異なる:500wで2分半程度)。
③加熱した②をミキサーに入れ滑らかになったら完成。
※フルーツ人参がなければ普通の人参でOK。甘みが足りない場合はマーマレードかはちみつを入れてお好みの味に!
<小松菜のホットグリーンスムージー>
小松菜にバナナと豆乳を合わせた、優しい味わいのホットグリーンスムージーです。小松菜はアクが少ないので生で使えばビタミンCもたくさん摂取することができます。豆乳の代わりに牛乳を使っても美味しいですね!
◎材料(2人分)
豆乳または牛乳:200ml
小松菜:2束
バナナ:1本
はちみつ:小さじ1杯
①豆乳または牛乳にはちみつを入れ、電子レンジで加熱(時間は電子レンジにより異なる:沸騰しない程度に)。
②小松菜とバナナを5cm程度にきっておきます。
③ミキサーに①と②を入れ滑らかになったら完成。
※はちみつの量はお好みで調節してください。
<バナナのホットスムージー>
美容と健康の味方と言えばバナナ!むくみを解消するカリウムが豊富で、便秘予防の食物繊維、肌荒れ予防のビタミンB6、脂質の燃焼代謝を助けるビタミンB2などなど、バナナには摂って損はない栄養素ばかりが詰まっています!
◎材料(2人分)
バナナ:1本
ヨーグルト(無糖):大さじ4
豆乳または牛乳:400ml
はちみつ:小さじ1杯
①ミキサーにはちみつ以外の材料を入れ。滑らかになるまで撹拌します。
②カップに移し、電子レンジで加熱(時間は電子レンジにより異なる)。ひと肌程度がおすすめの温度です。
③はちみつを混ぜで完成。
※はちみつの量はお好みで調節してください。冬はホットで、夏はそのままでどうぞ!
<リンゴとバナナのジンジャーホットスムージー>
「1日1個のリンゴで医者いらず」とは、ヨーロッパの有名なことわざです。リンゴにはポリフェノールが多く含まれており、抗酸化作用などが期待できます。また、生活習慣病の予防、便秘の解消などにも効果があるとされます。
なお、ポリフェノールをうまく摂取するには、皮も一緒に丸かじりするのがおすすめです。
◎材料(2人分)
リンゴ:半分
バナナ:半分
生姜:少々
豆乳または牛乳:200ml
シナモン:適量
①リンゴは皮付きのまま薄いいちょう切りに、バナナは輪切りに、生姜は適量をすりおろしておく。
②ミキサーに①と豆乳または牛乳を入れ、滑らかになるまで撹拌する。
③カップに入れ、電子レンジで加熱(時間は電子レンジによって異なります)。温まったら、アクセントにシナモンを適量ふりかけて完成。
※生姜はチューブのものでもOKですが、生の生姜のおろしたての方が美味しいです!
後記
健康や美容のためにやっていたことが間違っていた!…なんてことにならないように、体を温める食べ物と冷やす食べ物、その中間の食べ物を理解しておくことが重要になってきます!
それらを踏まえ、さまざまな食材の組み合わせでホットスムージーを作ってみてはいかがでしょうか?自分だけのオリジナルホットスムージーを、健康にも美容にも役立ててみてください♪
「温活」に関する記事は、こちらもご覧ください♪
【温活】体を温める・冷やす食べ物って?ホットスムージーのすすめ!
【温活】生姜の効能で冷え性改善?保存方法や生姜紅茶の作り方♪
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