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新語流行語大賞/歴代大賞一覧&2023年のノミネート30語の解説

年末が近づくと、1年を総括した話題が目白押しになります。中でも、定番なのが、現代用語の基礎知識が選ぶ「ユーキャン新語・流行語大賞」です。

2023年の今年は、どんな言葉がノミネートされたのでしょうか?

そこで今回は、「ユーキャン新語・流行語大賞」の

・2023年のノミネート30語
・過去のノミネート
・「新語・流行語大賞」の歴代一覧

をご紹介します。

 

※年末恒例の「今年の漢字」はこちら。
今年の漢字/歴代一覧と今年の予想

 

※JCJK流行語大賞はこちら。
JCJK流行語大賞&トレンドランキング

 

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●流行語大賞2023ノミネート


日々、新たな出来事や話題が生まれては消え、そのたびに新しい言葉が飛び交い流行していきます。それら「新語・流行語」は、その年の特徴を如実に表しており、一種の象徴と言えるかもしれません。

そんな、新たに生み出された言葉を毎年追加して編集される「現代用語の基礎知識」では、年末に近づくとこの1年で生み出された新語・流行語の中から大賞を選ぶべく、まずは30語がノミネートされ、その後トップテン&年間大賞が発表されます。

※「新語・流行語大賞2023」のノミネート30語(大賞候補)は、2023年11月2日(木)に発表されました。

1.I’m wearing pants!

「アイム・ウェアリング・パンツ」=パンツ履いてるよ!は、ピン芸人のとにかく明るい安村さんが、イギリスのオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で放った決め台詞。

ちなみに、とにかく明るい安村さんといえば、「安心してください、はいてますよ」のフレーズが流行。2015年の新語・流行語大賞のトップ10入りを果たしている。今回は英語でトップ10入り。

2.憧れるのをやめましょう

2023年3月に行われたWBC決勝戦の試合前、侍ジャパンのロッカールームでの声出しの際、大谷翔平選手が発した言葉。

対戦相手である世界的にも有名なアメリカ代表選手たちに対し、(自分も含め)チームメイトたちが憧れを抱いている様子から、「憧れすぎず自分たちの力を出し勝利をつかみ取ろう(要約)」とのこと。

憧れを否定するものではなく、憧れで自分自身を縛ることをやめるようにという意味が込められている模様。

3.新しい学校のリーダーズ/首振りダンス

セーラー服を着た4人組の女性ダンスボーカルユニット。2020年にリリースした楽曲「オトナブルー」の首振りダンスが2023年にTikTokで話題となった。

4.新しい戦前

タレントのタモリさんがテレビ番組で発言し、メディアやSNSを通じて広く知られるようになった言葉。現在の日本社会で、戦前昭和期の雰囲気や状況に似た動きが広がっていることを表現。

5.アレ(A.R.E.)

2023年のプロ野球シーズンに、阪神タイガースが掲げたスローガン。阪神の岡田監督が、選手にプレッシャーを与えないよう、リーグ優勝を「アレ」と表現したことに由来。

6.頂き女子

恋愛感情を利用して、男性から金銭を得る女性のこと。ウソをついて金を引っ張るため、パパ活よりもたちが悪い。

なお、「頂き女子のりりちゃん」なる人物が、SNSなどで知り合った男性から、恋愛感情を利用して金をだまし取っていたとして逮捕。また、頂き女子の詐欺マニュアルを作成・販売し、詐欺を手助けしたとことでも逮捕されている。

7.X(エックス)

青い鳥のマークで有名だったSNSのTwitter。イーロン・マスク氏が買収したことで、X(エックス)として名称を変更した。運営も大きく変わり、ロゴも消滅。今後どう変わっていくか注目されている。

8.エッフェル姉さん

2023年7月、自民党の某女性議員がフランス視察に行った際、エッフェル塔の前でふざけたポーズを取った画像をSNSにUPしたことで炎上。「エッフェル姉さん」と揶揄される呼び名が生まれた。

9.NGリスト/ジャニーズ問題

ジャニーズ事務所の元社長で、故・ジャニー喜多川氏が自身の所属タレントなどに対して行っていた性加害についての問題。

イギリス・BBCが同氏の性加害を告発するドキュメンタリー番組を放送したことで、今まで知らないふりをしてきた日本のメディアも無視することができなくなり、旧ジャニーズとズブズブだった各テレビ局は対応を迫られた。

なお、事務所は性加害の事実を認め、謝罪。被害者救済(賠償)や社名変更(ジャニーズ事務所→SMILE-UP)を発表。

だが、これら一連の流れの中で開いた記者会見で、運営を担ったコンサル会社が、質問の指名NGリストを作成。つまり、「都合の悪い質問をしてきそうな記者には質問させないよにするためのリスト」と多くの人が理解し、これが流出したことで大炎上となった。

10.オーバーツーリズム

観光客の大幅な増加で、観光地の過度な混雑や地域住民の生活・自然環境への悪影響を及ぼしている状態をさす。

11.推しの子/アイドル

原作・赤坂アカ、作画・横槍メンゴによる漫画作品。2020年より週刊ヤングジャンプ(集英社)にて連載開始。2023年4月クールにアニメ放送。

昨今人気?の転生要素も取り入れつつ、芸能界の裏側もリアルに描写。SNSでも大いに話題となった。また、YOASOBIが歌う主題歌「アイドル」も大ヒット。

12.OSO18/アーバンベア

アーバンベアとは、都市部近くで育ち住んでいる熊。

森の奥に生息していると思われがちな熊だが、近年は人里へ降りてくる個体も多く、住宅街など人間の生活圏で目撃情報も相次ぎ、被害が増えている。

なお、OSO18は、2019年~2023年、北海道東部の某地域で多くの家畜を襲撃していた雄のヒグマ。2023年7月に駆除された。

ちなみに、熊の駆除に対して、該当役場には抗議の電話が殺到(道外から)するなど、相変わらず関係ない人からの異様な賛否が話題に。

13.蛙化現象

蛙化現象とは、好きな相手が自分に対して好意があるとわかると、逆にそれがきっかけで相手が嫌いになってしまう現象のこと。

…愛されるよりも愛したい…とか、追われると逃げちゃう…とか、それ系の感じかな?理不尽冷めとか?知らんけど(笑)

14.5類

日本における、感染症の分類。1類~5類まであり、1→5の順に重症化リスクが軽くなっていく。

2023年5月8日より、2類に分類されていた新型コロナウイルス感染症が、5類に変更された。

なお、5類に分類されるのは、インフルエンザ・風疹・水痘・ヘルペス・麻疹などがあげられる。

15.10円パン

10円硬貨の形を模した、屋台などで売られているお菓子。ベビーカステラのような柔らかい生地の中に、モッツァレラチーズがたっぷり入っている。韓国の「10ウォンパン」がルーツ。

…10円で買えるパンではありませんのであしからず(昔10円饅頭ってあったな。1個10円のちっさい饅頭…)。

16.スエコザサ

植物学者の牧野富太郎博士が、1927年に仙台市で発見したアマザサの変種。学名は「ササエラ・スエコアナ・マキノ」。

槙野博士が笹が好きだった妻をしのび、新種の発見者として命名権を得て、妻の名を付けた。

牧野富太郎博士をモデルにしたNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」の最終週のタイトルとなったことから話題となる。

17.性加害

同意がない状態で行われる、性に関する加害行為全般を意味する言葉。性犯罪者が行う行為。故・ジャニー喜多川氏による一連の性加害報道で、より多用されるようになった。

18.生成AI

生成AIは、プロンプトに応答してテキスト、画像、または他のメディアを生成できる人工知能システムの一種です。 生成AIモデルは、入力された訓練データの規則性や構造を学習し、同様の特性を持つ新しいデータを生成します。

出典:Bard

テキスト生成・画像生成・音声生成・動画生成…など、さまざまな分野で進化しており、利用されるシーンが多くなっている。

19.地球沸騰化

2023年7月の世界平均気温が、観測史上最高となる見通しから生まれた言葉。

一般的に認知されてきた「地球温暖化」より、さらに危機的状況。

20.チャットGPT

米・OpenAI社が開発した、生成AIのチャットボット。自然な会話ができると評判で、生成AIの代名詞ともなっている感がある。

21.電動キックボード

モーターを搭載した自走可能なキックボードで、ペダルがなくても走れる。ガソリンが燃料でない(電気を利用)ためクリーンで、小回りが利くことから利用者が増えている。

ちなみに、以前は「原動機付自転車」に分類され免許が必要だったが、2023年7月の道交法改正で新たに「特定小型原動機付自転車」という区分が作られ、最高速度20km未満であることなどいくつかの条件を満たす場合、運転免許が不要で、ヘルメット着用は努力義務であるなど、規制緩和がなされた。

とはいえ、運用のルールや安全性、マナーなどの問題点も浮き彫りとなっている。

22.2024年問題/ライドシェア

2024年問題とは、2024年4月1日以降、自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限が960時間に制限されることによって生じる問題の総称です。

出典:Bard

2019年4月に施行された「働き方改革関連法」。そのなかの1つ「時間外労働の上限規制」により、年間の時間外労働時間の上限が制限されることで、働く時間が減る=輸送能力が不足することが懸念されている。

なお、同関連法では、建設事業・自動車の運転業務・医師について、2024年3月31日までは猶予期間のため制限が適用されなかったが、2024年4月1日以降適応される。

参考:厚生労働省「時間外労働の上限規制解説」

 

ちなみに、ライドシェアとは「自動車を相乗りすること」を指しており、二種免許を持っていない一般の人が、自家用車を使って有料で人を運ぶ行為。つまり「白タク行為」のこと。

海外(アメリカ)などでは一般化しているようだが、日本では、現状白タクは禁止されているが、タクシー運転手の人手不足や高齢化、過疎地域の移動手段の減少などから、ライドシェア解禁論が浮上中。

23.ひき肉です/ちょんまげ小僧

中学生のYouTuberグループ「ちょんまげ小僧」のメンバー・ひき肉によるあいさつ。

24.藤井八冠

将棋の藤井聡太氏が、2023年10月に達成した、八大タイトル全冠制覇の呼び方。

八大タイトルとは、竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖で、八冠は史上初。

25.ペッパーミル・パフォーマンス/ラーズ・ヌートバー

ペッパーミル・パフォーマンスとは、コショウを挽くようにひねる動作のこと。2023年のWBCに参加した、侍ジャパンによるパフォーマンスとして広がる。

その意味は、ヒットを打った時などに、味方選手を鼓舞する意味合いで使われたとのこと。

もともとは、MLB・カージナルスの選手たちによるものだったが、日本代表に合流した日系アメリカ人のラーズ・ヌートバー選手が侍ジャパンに持ち込んだ。

26.別班/VIVANT(ヴィヴァン)

別班とは、TBSのドラマ「VIVANT」に登場した、自衛隊の非公然組織のこと。つまり、日本政府非公認の諜報機関(スパイ組織)。

なお、冷戦時代に実在したと言われているが、現在も実在し、活動しているかは不明。ドラマの中だけの話なのか、現実もあるいは…?(陰謀論者が好きそうなネタよね)。

27.観る将

観(み)る将棋の略。自分で対局はせず、将棋を観戦することがメインの将棋ファン。

28.闇バイト

高額な報酬と引き換えに、犯罪行為をするアルバイト。

主にSNSなどで、「高額報酬」などの甘言で仕事を募集しているが、犯罪実行者を募集している場合が多い。

仕事内容はわからないものの、高額報酬に惹かれ応募してみたら、犯罪行為に加担していた…なんてことも。

29.4年ぶり/声出し応援

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、プロ野球の声だし応援が禁止されていたが、2023年3月のオープン戦から声だし応援が解禁された。5月の5類移行もあり、その他スポーツやライブなど、さまざまなシーンでも声出しが解禁されている。

30.Y2K

Year2000(西暦2000年)の略語でワイ・ツー・ケーと読む。

ただし、今年流行したY2Kは、ミレニアム・バグの西暦2000年問題のことではなく、Z世代の間で流行しているスタイルで、西暦2000年頃のファッションのこと。つまり、「Y2kファッション」ですね(そう書けや)。

ただし、当時は日本の渋谷や原宿のギャルがトレンドをけん引していたものだが、現在のそれは韓国・中国発のもの。K-POPアイドルなどの影響によるものが大きい様子。

 

ノミネートされた30語、いかがでしたか?

納得の言葉もあれば、「?」な言葉もありますよね。きっと、「新語・流行語」というだけに、流行語なら比較的多くの人が知っているけど、「新語」はあくまでも「新しい言葉」の意味なので、流行しているとは限らず、知らない人が多くても仕方ないですよね。

きっと、多くの人が「こんな言葉知らない!」と思うのは、今年生まれた(または認知された)「新語」ということなのでしょう!いい意味で…。

ちなみに、あれだけ話題になった「増税メガネ」が入っていないことについては、トップテン&大賞発表の際に、某審査員からちゃんとした説明がある…なんて発言がありましたが(意味不)。

 

◇トップテン&年間大賞


「新語・流行語大賞2023」のトップテン&年間大賞は、2023年12月1日に発表されます。

年間大賞

アレ(A.R.E.)

トップテン
新しい学校のリーダーズ/首振りダンス
OSO18/アーバンベア
蛙化現象
生成AI
地球沸騰化
ペッパーミル・パフォーマンス
観る将
闇バイト
4年ぶり/声出し応援

選考委員会特別賞
I’m wearing pants!

 

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●新語流行語大賞の歴代一覧


年末恒例となっている「ユーキャン新語・流行語大賞」。1984年にスタートし、数多くの新語・流行語が選出され、表彰されてきました。

ここでは、流行語大賞に選ばれた歴代一覧をご紹介します。

2022年
「村神様」

2021年
「リアル二刀流/ショータイム」

2020年
「3密」

2019年
「ONE TEAM」

2018年
「そだねー」

2017年
「インスタ映え」
「忖度」

2016年
「神ってる」

2015年
「爆買い」
「トリプルスリー」

2014年
「ダメよ~ダメダメ」
「集団的自衛権」

2013年
「今でしょ!」
「お・も・て・な・し」
「じぇじぇじぇ」
「倍返し」

2012年
「ワイルドだろぉ」

2011年
「なでしこジャパン」

2010年
「ゲゲゲの~」

2009年
「政権交代」

2008年
「グ~」
「アラフォー」

2007年
「(宮崎を)どげんかせんといかん」
「ハニカミ王子」

2006年
「イナバウアー」
「品格」

2005年
「小泉劇場」
「想定内(外)」

2004年
「チョー気持ちいい」

2003年
「毒まんじゅう」
「なんでだろ~」
「マニフェスト」

2002年
「タマちゃん」
「W杯(中津江村)」

2001年
「小泉語録」(米百俵、聖域なき構造改革、骨太の方針、ワイドショー内閣、改革の“痛み”)

2000年
「おっはー」
「IT革命」

1999年
「ブッチホン」
「リベンジ」
「雑草魂」

1998年
「ハマの大魔神」
「凡人・軍人・変人」
「だっちゅーの」

1997年
「失楽園(する)」

1996年
「自分で自分をほめたい」
「友愛/排除の論理」
「メークドラマ」

1995年
「無党派」
「NOMO」
「がんばろうKOBE」

1994年
「すったもんだがありました」
「イチロー(効果)」
「同情するならカネをくれ」

1993年
「Jリーグ」

1992年
「うれしいような、かなしいような」
「はだかのおつきあい」

1991年
「…じゃあ~りませんか」

 

※1990年までは、金賞に新語・流行語が1語ずつ選ばれてました。

1990年
新 語「ファジィ」
流行語「ちびまる子ちゃん(現象)」

1989年
新 語「セクシャルハラスメント」
流行語「オバタリアン」

1988年
新 語「ペレストロイカ」
流行語「今宵はここまでに(いたしとうござりまする)

1987年
新 語「マルサ」
流行語「懲りない○○」

1986年
新 語「究極」
流行語「新人類」

1985年
新 語「分衆」
流行語「イッキ!イッキ!」

1984年
新 語「オシンドローム」
流行語「まるきん まるび」 

 

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●参考:新語流行語大賞2022


ここでは参考までに、「新語流行語大賞2022」をご紹介します。

1.インティマシー・コーディネーター

映画やテレビの撮影現場での、性的なシーンを撮影する際に、制作再度と演者の調整をする専門のコーディネーター。この資格を持っている人は、現在は日本では2人しかいない。

2.インボイス制度

2023年10月から始まる、消費税の仕入税額控除の方式で、「適格請求書保存方式」のこと。

消費税を納める必要がある企業や個人事業主だけでなく、免税事業者にも影響があることから、フリーランスや個人事業主の間ではとくに混乱が広がっている。

3.大谷ルール

メジャーリーグでは、投手として打順に入り降板した際は、どこかの守備につかなければ打順に建てないというルールがあった。

しかし、守備につかなくてもDH(指名打者)として出場し続けられるよう、2022年にルールが変更された。これは、大谷選手の活躍を想起して作られたものであるとみられ、俗称が「大谷ルール」に。

4.オーディオブック

書籍などを音声化したもの。機械が朗読したものだけでなく、声優や俳優などが読み上げているものあり、通勤や移動中、家事をしながらなどの隙間時間に楽しめる。

5.OBN(オールド・ボーイズ・ネットワーク)

男性中心に組織される人間関係のこと。おやじネットワークとも呼ぶ。女性が排除されがちで、女性の活躍を阻んでいるとの指摘も。

6.オミクロン株

新型コロナウィルス感染症を引き起こす変異株。2021年11月に南アフリカでみつかり、瞬く間に世界を席捲。第6波を招いた。

7.顔パンツ

コロナ対策の必需品となったマスク。今やマスクを外して人前で顔をさらすことに抵抗を感じている人も多く、マスクは顔のパンツであるという意味から一部で呼ばれている。

8.ガチ中華

街中華が人気となっている昨今で、日本ナイズされた街中華とは違う、本場中国の味を提供する中国料理店。コロナ禍で海外旅行ができなくなったこともあり、本場の味を求める人が足を運んでいる模様。

9.キーウ

ウクライナの首都の呼び方。以前はロシア語の「キエフ」が使用されていたが、ロシアのウクライナ侵攻に伴い、英語圏ではウクライナの発音に合わせた「キーウ」を使用。日本もそれにならい、2022年3月31日に日本語表記を変更した。

10.きつねダンス

北海道日本ハムファイターズのファイターズガールが、みみカチューシャとしっぽを付けてパフォーマンスする応援ダンス。

原曲は、ノルウェーの男性コメディアンユニット・「Ylvis(イルヴィス)」の「The Fox」。

11.国葬儀

殺害された安部元首相の国葬が行われることとなり、しかし、かつて行われていた国葬とは異なることを示すため、政府が「国葬儀」と呼称した。

12.こども家庭庁

子ども政策の司令塔となるべく、2023年4月に新たに設置される行政組織。

ただし、教育分野は文部科学省のままなことから、縦割り解消や子ども政策の一元化は機能しないのではないかと懐疑的な声もあがっている。

13.宗教2世

「特定の信仰・信念をもつ親や家族とその宗教的集団の元で、その教えの影響を受けて育った子ども世代」のこと。カルト2世とも呼ばれる。

安部元首相銃撃犯が旧統一教会の宗教2世であったことから、「宗教2世」が話題となった。

14.知らんけど

語尾に付けることで、断定を避け、責任を回避できる。関西人の口癖としてよく耳にしたが、最近は若い世代を中心に、関東でも使われている。

15.SPY×FAMILY

遠藤達哉氏による漫画。スパイの夫、殺し屋の妻、超能力者の少女が疑似家族として日常を送るスパイアクション・コメディ。

2022年4月にアニメ化され人気に。なかでも超能力者の少女・アーニャのセリフや顔芸が可愛いと話題となり、TikTokへの投稿数が激増した。

16.スマホショルダー

スマホを入れて斜め掛けできるアイテム。スマホケースにストラップが付いたものから、ちょっとした小物を収納できるタイプまでさまざま。

17.青春って、すごく密なので

夏の甲子園で初優勝した、宮城県の仙台育英高校の須江航監督が、優勝インタビューの際に発した言葉。

18.#ちむどんどん反省会

黒島結菜さんがヒロインを務めた、NHK朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」。

ストーリーの杜撰さやご都合主義な展開、非常識な登場人物の発言や行動を放送後に視聴者が話題にするツイートが流行した。

19.丁寧な説明

岸田首相が多用した、論点をずらす話法。実際は、丁寧な説明が尽くされておらず、国民の不満は増大傾向にある。

20.てまえどり

スーパーなどで、商品棚の手前にある商品から選んで購入するよう呼びかける運動。すぐ食べるものは販売期限の迫った商品を積極的に選ぶことで、食品ロスの軽減を目指す。

21.ヌン活

アフタヌーンティーを楽しむ活動のこと。ホテルのティーラウンジだけでなく、よりカジュアルに楽しめる専門店も増えている。

22.BIGBOSS

北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督が、監督就任会見の際に自ら名乗った愛称。

23.村神様

東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手が、5打席連続本塁打を達成し日本記録を更新した。また、シーズン最終戦で56号本塁打を放ち、歴代単独2位を記録。さらに、22歳の最年少で50本到達を更新。

チームの勝利に貢献したことから、SNSで「村神様」と呼ばれるようになり、報道でも使用された。

24.メタバース

ユーザーがアバターを使い、交流などができる3DCGの仮想空間。ブロックチェーン・暗号資産(仮想通過)・NFT、3つの最新テクノロジーによって支えられている。

ちなみに、かつて話題となり衰退した「セカンドライフ」は、メタバースを利用してユーザー同士が交流することができるもの。メタバース=セカンドライフと混同しがちですが、メタバースをSNSとすると、セカンドライフはInstagramやTwitterにあたるもの。

なお、「マインクラフト」「フォートナイト」「あつまれどうぶつの森」などもメタバースの一種。

25.ヤー!パワー!

筋肉芸人の「なかやまきんに君」の決めセリフ。TikTokが若い世代で話題となった模様。

26.ヤクルト1000

「睡眠の質が向上する」「ストレスを緩和する」とうたったヤクルトの宅配飲料。タレントのマツコ・デラックスさんが、出演番組で「眠りが改善された」と発言をしたことからブームに火がついた。

27.リスキリング

主に企業の従業員が、成長分野での新しいスキルを身に着けるために学び直すことを指す。

28.ルッキズム

Looks(見た目)+ism(主義)を合わせた造語で、外見に基づく美醜による偏見や差別をさす。つまり、外見だけで人を判断すること(外見至上主義)。

29.令和の怪物

千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手のニックネーム。

なお、昭和の怪物は江川卓、平成の怪物は松坂大輔。

30.悪い円安

悪い面が強く出ている円安。とくに悪い面が物価高で、あらゆる分野が値上げしており、国民生活は圧迫されている。

 

◇トップテン&年間大賞


「新語・流行語大賞2022」のトップテン&年間大賞は、2022年12月1日に発表されました。

年間大賞

村神様

トップテン
キーウ
きつねダンス
国葬儀
宗教2世
知らんけど
スマホショルダー
てまえどり
Yakult(ヤクルト)1000
悪い円安

選考委員会特別賞
青春って、すごく密なので

 

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●参考:新語流行語大賞2021


ここでは参考までに、「新語流行語大賞2021」をご紹介します。

1.イカゲーム

Netflixが2021年9月17日より配信している、韓国ドラマ。借金を抱えた主人公が、大金をかけた究極のデスゲームに挑戦。勝てば天国、負ければ…即死!

ちなみに“イカゲーム”とは、朝鮮半島で行われていた子どもの遊び。○と△を配置した形がイカに見えるフィールドを、攻撃側と守備側に分かれて争うもの。

2.うっせぇわ

Adoのメジャー1作目配信限定シングル(2020年10月23日リリース)。刺激的な歌詞が話題となり、SNSで急速に拡散された。

※2022年1月26日リリースの1stアルバムに収録

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3.ウマ娘

Cygamesのスマホ向けゲームアプリをはじめとした、アニメやマンガ、声優によるライブなどのメディアミックスコンテンツ。競走馬を萌え擬人化したキャラクターを育成する内容が、競馬ファンのみならず人気となっている。

ウマ娘 プリティーダービー

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開発元:Cygames, Inc.
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ウマ娘の公式・ライセンスグッズは、専門サイト「colleize(コレイズ)」でどぞ!

4.SDGs

SDGs(エスディージーズ)とは、Sustainable Development Goalsの略で、持続可能な開発目標のこと。

持続可能な世界を実現するための17ゴール、それらに付随する169のターゲット、232のグローバル指標からなっています。

代表的なものに、“貧困んをなくそう”“ジェンダー平等を実現しよう”“気候変動に具体的な対策を”などがあります。

※詳細は外務省のJAPAN SDGs Action Platformをご覧ください。

5.NFT

NFTとはノンファンジュブル・トークンの略で、日本語では非代替性トークンと訳されます。

つまり、デジタルアート、デジタルトレカ、ゲームアイテム、音楽ファイルなどをはじめとした、デジタル創作物の証明書・鑑定書のようなものです。

今まではデジタル創作物は簡単にコピーできたため、資産的な価値を持たせることはできなかったのですが、NFTと紐づけすることで唯一性が証明できるようになりました。

ちなみに、NFT市場は急激に拡大中。新しいものはリスクもありますが、先行者にはメリットも多いのでチャンスがあれば早めに参入してみるのもありかも…。将来的には主流になる可能性も…?

OpenSea: NFT marketplace

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開発元:Ozone Networks, Inc.
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ザ・テクノロジー 2030 マンガでわかる すぐそこの未来に備える最新技術 [ 春夏アキト ]

6.エペジーーン

東京五輪関連の言葉。

金メダルを獲得したフェンシング男子エペ団体。この「エペ陣」と「ジーンと感動させる」をかけたもので、キャプテンの見延和靖選手が命名。

7.推し活

読んで字のごとく、アイドルやアニメなどの“推し”を応援する活動。

8.親ガチャ

子どもは生まれる際に、自分で親を選べないことを表した言葉。運要素の強いガチャガチャ(カプセルトイ)にたとえたもので、どのような親の元に生まれてくるかで人生が決まってしまう…かのような意味合いで使われている。

9.カエル愛

東京五輪関連の言葉。

ボクシングのフェザー級金メダリスト・入江聖奈選手がカエル好きを公言しており、彼女のカエル愛が話題となった。

10.ゴン攻め/ビッタビタ

東京五輪関連の言葉。

スケードボード解説の瀬尻稜プロが、開設の際に発した数々の言葉が話題となった。

なお、瀬尻プロ曰く、ゴン攻め=ガンガン攻める積極的な行動とのこと。

ビッタビタは、「寸分違わぬ繊細なトリック」と、一緒に解説していたアナウンサーが言い換えた。

11.ジェンダー平等

SDGsの1つ。内閣府によると、

「ひとりひとりの人間が、性別にかかわらず、平等に責任や権利や機会を分かちあい、あらゆる物事を一緒に決めることができること」

出典:内閣府

を意味しているそうです。

12.自宅療養

自宅療養とは、病気の人が自宅で療養すること。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、軽症・無症状の罹患者は自宅療養となる場合がほとんどでしたが、感染者数が拡大するにつれ、入院施設が足りなくなった地域では、軽症以上の症状でも自宅療養を余儀なくされた。

13.13歳、真夏の大冒険

東京五輪関連の言葉。

西矢椛選手がスケードボードの女子ストリートで、日本最年少の金メダルを獲得。

その中継を担当したフジテレビ・倉田大誠アナウンサーが実況で発し、話題となった。

14.ショータイム


アメリカの大リーグ・エンゼルスで大活躍を見せている大谷翔平選手。

彼が登場すると何かをしでかしてくれることから、「SHOW TIME」をもじって「SHO TIME」と実況されたことで、頻繁に使われるようになった。

15.人流

人流(じんりゅう)とは、人の移動を伴う動き。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、人流という言葉が頻繁に使われるようになった。

16.スギムライジング

東京パラリンピックのボッチャで、日本史上初の金メダルを獲得した杉村英孝選手。彼の得意技の名称。

17.Z世代

Z世代とは、1990年代中盤から2000年代終盤までに生まれた世代のこと。

生まれた時点でインターネットがすでにあったことから、デジタルネイティブ世代とも言われている。

18.チキータ

東京五輪関連の言葉。

卓球で使われるレシーブの技術。2010年代に流行したもので、伊藤美誠選手(混合ダブルス金・女子団体銀)が多用して話題となった。

なお、チキータはバナナの商品名。球の軌道がバナナの形に似ていることにちなみ。

19.チャタンヤラクーサンクー

東京五輪関連の言葉。

空手の型の名称。銀メダルを獲得した清水希容選手が演じた。

20.ととのう

ととのうとは、いわゆる“サウナ用語”。一般的に、「サウナ(温)→水風呂(冷)→外気浴(休憩)」の3ステップを最低3セット行うことで得られる恍惚感やトランス状態のことを指すようです。

漫画「サ道」、その実写ドラマ「サ道」(テレ東)などがきっかけで、サウナーが増えているようです。

21.ピクトグラム

ピクトグラムとは、人型のシンボルマーク、図記号で、国際的にわかる絵文字・絵ことば。例えば、車いすマークや、非常口マークなど。

さて、今回のピクトグラムは、東京五輪の開会式でパントマイムアーティスト・が~まるちょばさんが五輪競技のピクトグラムをパフォーマンスしたことで話題となりました。

22.フェムテック

フェムテックとは、女性(Female)×テクノロジー(Technology)をかけあわせた造語で、女性特有の健康課題を解決する製品やサービスを指します。

たとえば、生理痛、不妊、更年期障害などの対策や改善などが該当します。

23.副反応

副反応とは、新型コロナワクチンを接種した後に現れる症状のこと。人によって発熱、筋肉痛、頭痛、悪寒、吐き気など症状はさまざま。

24.変異株

ウイルスは単独では生存できず、生きた細胞の中で増殖していきます。その過程で変異を繰り返していくのですが、新型コロナウイルスも例外ではなく、変異を繰り返しています。

つまり、ウイルスがより環境に順応しようと変異したものが変異株というわけです。

25.ぼったくり男爵

米ワシントン・ポスト紙が東京五輪開催強行派のバッハ会長を皮肉って付けた言葉。

26.マリトッツォ

マリトッツォとは、ローマ発祥のお菓子で、ブリオッシュ生地にたっぷりの生クリームをはさんだもの。

なお、魔改造がお得意の日本では、丸型の形状に何かを挟んだ「○○トッツォ」がたくさん生み出されています。

27.黙食/マスク会食

食事中に会話することで発生する飛沫が、新型コロナウイルス感染症の感染リスクになることから、食事中は会話をせず、黙って食べる=黙食が飲食店や学校などで推奨されました。

また、会食をする際はマスクをつける=マスク会食も推奨されました。

28.ヤングケアラー

本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話を、日常的に行っている18歳未満の子どものことを言います。

29.リアル二刀流

大谷翔平選手といえば、投手と打者の二刀流と称されています。

なお、「リアル」がついた二刀流の意味ですが、投打で同時に出場する場合、「リアル二刀流」と使われているようです。「リアル」がついている意味については不明。

30.路上飲み

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」の発出により、飲食店の時短営業や酒類提供の中止などが続いた2021年。

飲食店が閉まり飲み足りない人たちが、駅前や公園などの路上で、持ち寄った酒を飲むという“路上飲み”が頻発し、問題となった。

 

◇トップテン&年間大賞


「新語・流行語大賞2021」のトップテン&年間大賞は、2021年12月1日に発表されました。

年間大賞

リアル二刀流/ショータイム

トップテン

うっせぇわ
親ガチャ
ゴン攻め/ビッタビタ
ジェンダー平等
人流
スギムライジング
Z世代
ぼったくり男爵
黙食

 

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●参考:新語流行語大賞2020


ここでは参考までに、「新語流行語大賞2020」をご紹介します。

1.愛の不時着/第4次韓流ブーム

動画配信サービス・Netflixが、2020年2月から配信した韓国ドラマ。新型コロナウイルス感染拡大による「巣ごもり需要」の影響で利用者が増え、韓流ブームが再燃した火付け役と言われている。

2.新しい生活様式/ニューノーマル

新型コロナウイルス感染症専門家会議が2020年5月4日に提言したもので、それぞれが日常生活で感染症対策を行う生活様式をこころがけ、身に着けていこうというもの。

参考:新しい生活様式の実践例(厚生労働省)

3.あつ森(あつまれどうぶつの森)

無人島を舞台にスローライフが楽しめるゲーム(任天堂)。シリーズ7作目が2020年3月に発売され、コロナ禍の巣ごもり需要との相乗効果から、世界的に大ヒットとなった。ゲームの中でリモート会議を行ったり、さまざまな企業とのコラボも話題に。

4.アベノマスク

新型コロナウイルス感染拡大を受け、政府が国内の全世帯に2枚ずつ配布した布マスク。サイズが小さいことや、なかなか届かないことなどが批判の的となり、安倍総理=アベノマスクと揶揄された。

5.アマビエ

江戸時代の肥後国(熊本県)に現れ、「疫病が流行したら、私の姿を描いた絵を人々に見せなさい」と告げたとされている妖怪。新型コロナウイルスが感染拡大していく中で、「#アマビエチャレンジ」「#アマビエ祭り」などのハッシュタグをつけ、アマビエのイラストをSNSに投稿する動きが加速。さまざまなグッズも制作された。

6.ウーバーイーツ

アメリカに拠点を置く、オンラインフードデリバリーサービス。モバイルを使い、ウーバーイーツに対応している飲食店に出前を注文できるというもの。日本では2016年にサービスをスタートしたが、コロナ禍でより注目を浴びる。

7.AI超え

2020年6月28日、将棋の藤井聡太二冠(18)が、「棋聖戦五番勝負第2局で考慮時間23分で指した58手目・3一銀が、AIが6億手を読んで導いた最善手だった」ことで“AI超え”として話題となった。

8.エッセンシャルワーカー

生活維持に欠かせない職業に就いている方々のことを意味する言葉。医師や看護師・介護福祉士などはわかりやすいですが、ライフラインに関わる従事者、物流を担うトラック運転手、バス・電車の運転士、小売店の店員、ゴミ収集員など、われわれの生活維持に欠かせない職業に就く人は多岐にわたります。

9.おうち時間/ステイホーム

コロナ禍で3密を避ける観点から、不要不急の外出をせず家で過ごすことが推奨され、“ステイホーム”が叫ばれた。これに付随し、“おうち時間”を有意義に過ごすための情報共有がSNSで盛んとなった。

10.オンライン○○

コロナ禍で人が集まる活動が困難となり、さまざまなオンライン化が促進された。オンライン会議、オンライン授業、オンライン診療、オンライン飲み会…etc.

11.顔芸/恩返し

2020年7月期にTBSで放送された堺雅人さん主演ドラマ「半沢直樹」にて、香川照之さんや片岡愛之助さん、市川猿之助さんら登場人物たちの凄まじい表情をした顔のアップが随所に登場する演出が“顔芸”と話題になった。また、前作の「半沢直樹」は“倍返し”だったが、続編の「半沢直樹」では大和田常務(香川照之)が発した“施されたら施し返す、恩返しです”のセリフが話題に。

12.カゴパク

2020年7月1日からスタートした「レジ袋有料化」。これに伴い、スーパーなどで客が清算済みの商品をカゴに入れたまま持ち去ってしまう事案が多発。カゴ+盗む(パクる)=カゴパク。

13.鬼滅の刃

2020年の社会現象となった、漫画家・吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)さんによる作品。2016年2月から週刊少年ジャンプで連載され、アニメは2019年4月から9月まで放送。2020年10月に映画が公開された。映画興行収入は11月末時点で300億円目前。単行本はシリーズ累計1億部を突破。さまざまな企業とのコラボも続々登場しており、ブームはまだまだ続きそうな気配。

14.クラスター

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、よく耳にするようになったコトバの1つ。端的に言うと“集団感染”を意味。「○○小学校でクラスターが発生した」などの使い方。

15.香水

シンガーソングライターの瑛人さんが2019年4月にデジタルリリースした楽曲のタイトル。2020年春ごろからTikTokで話題となり、多くの芸能人が瑛人さんの「香水」のMV動画をカバーしたことも相乗効果となりブームとなった。

16.GoToキャンペーン

コロナ禍で落ち込んだ経済を回復させるため、2020年7月22日からスタートした“宿泊を伴う、または日帰りの国内旅行の代金総額の1/2相当額を国が支援する事業”。外出自粛や休業要請で疲弊した景気・経済の再興が目的。

17.3密(三つの密)

新型コロナウイルス感染拡大の影響から、厚生労働省などが呼び掛けた新概念。「密閉」「密集」「密接」を避けようというもの。小池百合子東京都知事が殺到した報道陣に対し“密です”と連呼したことが報じられ、ネットで話題となり広まった。

18.自粛警察

新型コロナウイルス感染拡大を受け、2020年4月7日から国民に対し外出の自粛要請や休業要請を行う緊急事態宣言が発令された。これを契機に、宣言発令中に外出している人や営業している店などを「SNSで晒す」「電凸(電話で突撃)する」「(警察や自治体などに)密告する」など、私的に取り締まり攻撃する過剰な人々が出現した。

19.Zoom映え

コロナ禍でオンラインを使った会議・授業・飲み会…etc.が一般化。これに伴い、ZoomなどのWeb会議ツールを使用した際、モニター越しでも見栄えするようメイク・コーディネート・照明・背景・カメラの角度などを気遣うことを差す。

20.総合的、俯瞰的

日本学術会議の候補6名を任命拒否した件について、菅首相が「総合的、俯瞰的な活動を確保する観点から判断した」と発言。

21.ソーシャルディスタンス

ソーシャルディスタンスとは「社会的距離」のこと。新型コロナウイルス感染拡大を避けるため、人との間隔はできるだけ2m(最低1m)空けようというもの。

ただし、“ソーシャルディスタンス(社会的距離)”という言葉は、人と人の社会的つながりを絶たねばならないという誤解を生むとして、「フィジカル・ディスタンス(物理的距離)」に言い換えるよう世界保健機関(WHO)が推奨。

22.ソロキャンプ

ここ数年人気となっているキャンプ。コロナ禍では遠出しにくいものの、自然の中のため3密を気にしなくてもよい(のではないかというイメージ先行)により、キャンプが再認識された。なかでも、ひとりでキャンプを楽しむソロキャンプが注目を集めている。

23.テレワーク/ワーケーション

テレワークとは、ICT(情報通信技術)を活用し、場所や時間にとらわれない働き方のこと。「tele=離れた所」「work=働く」をあわせた造語です。

なお、テレワークには、「在宅勤務」「モバイルワーク(移動中や移動先)」「サードプレイスオフィス勤務」があります。

一方、ワーケーションとは、「work」(労働)と「vacation」(休暇)をあわせた造語。観光地やリゾート地などの休暇先でテレワークを活用し、仕事をしながら休暇を取る過ごし方。

24.時を戻そう(ぺこぱ)

サンミュージック所属のお笑いコンビ・ぺこぱの松陰寺太勇さんが口にする定番のフレーズ。

なお、ぺこぱは2019年末のM-1グランプリで準決勝に進出したことでブレイク。シュウペイさんのボケ(たまにツッコミ)に対し、松陰寺太勇さんの「ノリツッコまないボケ」や「否定しないツッコミ」が特徴。「悪くないだろう」のフレーズも定番。

25.Niziu(ニジュー)

オーディション番組「Nizi Project」で選出された、日本人9名によるガールズグループ。デビュー前から話題となり、プレデビュー曲「「Make you Happy」の縄跳びダンスが若い世代を中心にバズった。

なお、第71回NHK紅白歌合戦の出場がデビュー前に決定。2020年12月2日に「Step and a step」で正式デビュー。

26.濃厚接触者

新型コロナウイルス感染症の陽性患者と接触があった人。その定義は、感染者と接触したのが「感染者が発症する2日前」で、「1メートル以内で15分以上接触」した人をいう。

27.BLM(BlackLivesMatter)運動

ブラック・ライヴズ・マター運動とは、黒人に対する暴力や人種差別の撤廃を訴える運動。2013年頃から「#BlackLivesMatter」が拡散。

なお、2020年5月にアメリカのミネソタ州ミネアポリスで発生した、白人警官が無抵抗な黒人男性を死に至らしめた事件が発端となり、世界的に抗議運動が広がった。

また、プロテニスプレイヤーの大坂なおみ選手は、9月に行われた全米オープンの試合にて、警察の人種差別的暴力の被害に遭った黒人犠牲者たちの名前を記したマスクを着けて登場した。

28.PCR検査

PCRとは、「ポリメラーゼ・チェーン・リアクション(ポリメラーゼ連鎖反応)」の略。新型コロナウイルスの検査においては、最も精度が高いとされている。

29.フワちゃん

YouTuberでお笑い芸人。誰に対してもタメ口だったり、傍若無人で物怖じしない自由な言動や行動が受け、バラエティー番組では引っ張りだこの1年だった。

30.まぁねぇ~(ぼる塾)

吉本興業所属の4人組お笑い芸人・ぼる塾のメンバー、田辺智加さんのギャグ。

ちなみに、ぼる塾は別々のコンビ(「猫塾」「しんぼる」)だったが、2019年12月に合流し4人組となった。ただし、メンバーのうちの1人は育児休暇中のため、メディア露出が増えた2020年はほぼ3人での活動となっている。

 

◇トップテン&年間大賞


「新語・流行語大賞2020」のトップテン&年間大賞は、2020年12月1日(月)に発表されました。

年間大賞

3密

トップテン

愛の不時着
あつ森(あつまれどうぶつの森)
アベノマスク
アマビエ
オンライン○○
鬼滅の刃
GoToキャンペーン
ソロキャンプ
フワちゃん

 

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●参考:新語流行語大賞2019


ここでは参考までに、「新語流行語大賞2019」をご紹介します。

1.あな番(あなたの番です)

2019年4月~9月までの2クール放送された、田中圭さんと原田知世さんが主演の日テレ日曜ドラマ「あなたの番です」。とあるマンションの住人たちを舞台にした“交換殺人ゲーム”がテーマの本作は、秋元康さんの企画によるもの。Twitterを中心にネットでは犯人が誰なのかを考察する“考察合戦”が盛んに繰り広げられた。

2.命を守る行動を

甚大な被害をもたらした台風が相次ぎ、テレビやラジオでは「命を守る行動を」との言葉が多く飛び交った。これは、気象庁が2013年から運用を開始した「特別警報」発表を受け、対象地域で重大な災害が起こるおそれがある場合、住民に対して警戒を呼びかけるため。

3.おむすびころりんクレーター

JAXA(宇宙航空研究開発機構)が開発した「はやぶさ2」が、2019年4月に生成した“小惑星・リュウグウ表面の人工クレーター”の愛称。

4.キャッシュレス/ポイント還元

買い物をする際に現金を使わず、クレジットカードや交通系ICカード、スマートフォンなどで決済する方法。消費税増税に伴い、経済産業省が後押ししたポイント還元事業に乗っかり、キャッシュレス=○○ペイ(スマホ決済)の導入を勧める動きが強まり、テレビCMや広告も多く見られた。

5.#KuToo

女性が職場などで義務付けられたハイヒールの着用への抗議運動として、セクハラ被害を告発するムーブメント“#Metoo”をもじり、“靴”と“苦痛”と“Metoo”をかけあわせた造語。

6.計画運休

台風の接近で事前に列車運行への影響が予想される際、安全確保や混乱防止のために、列車の運転を取りやめること。2019年は台風15号や19号が接近した際、鉄道各社が計画運休を行った。

7.軽減税率

2019年10月1日から実施された、消費税率10%への引き上げ。これに合わせて導入されたのが軽減税率で、定期購読の新聞代金や食料品などは従来のままの8%で、それ以外が10%となった。

8.後悔などあろうはずがありません

2019年3月、メジャーリーグのマリナーズを引退したイチロー選手が、引退会見で記者からの質問に答えた際の言葉。

9.サブスク(サブスクリプション)

定額の料金を支払うことで、サービスなどを利用する権利を一定期間得られる…というビジネスモデルの1つ。動画配信サービスや、音楽配信サービスなどの定額制の使い放題を筆頭に、ファッションの定額レンタルサービスや、飲食店での飲み食べ放題月額制など、さまざまなジャンルのサブスクも登場している。

10.ジャッカル

2019年9月~10月に行われた「ラグビーワールドカップ日本大会」で、日本チームの姫野和樹選手が得意とする技。

11.上級国民

2019年4月、東京・池袋で高齢男性による自動車暴走事故が発生。多数の死傷者がありながらも、加害者は逮捕されなかった。また、加害者は容疑者ではなく、旧通産省の工業技術院院長であったことから“元院長”呼ばれた。このことから、加害者は特権階級の人物=上流国民だから逮捕されないのではないか…という憶測が広まった。

12.スマイリングシンデレラ/しぶこ

女子プロゴルファーの渋野日向子選手が、2019年8月に行われた「AIG全英女子オープン」で優勝。日本選手が海外メジャーを制したのは、1977年に全米女子プロ選手権で優勝した樋口久子選手以来で、男女合わせても42年ぶりの快挙から、一躍脚光を浴びた。なお、笑顔でプレーすることから“スマイリングシンデレラ”と海外で呼ばれ話題に。

13.タピる

タピオカをミルクティーなどに入れた、台湾発祥のスイーツ“タピオカドリンク”が大流行。若い世代を中心に、タピオカドリンクを飲むことを“タピる”“タピ活”などといい、こぞってInstagramに投稿するという現象が発生。

14.ドラクエウォーク

2019年9月に配信されたスマホ向け位置情報ゲーム「ドラクエウォーク」。実際に歩きながら、ドラゴンクエストの世界を冒険できる。

15.翔んで埼玉

「パタリロ」の漫画家として有名な魔夜峰央さんによるギャグマンガ「翔んで埼玉」が実写映画化され2019年2月に公開。同作は、埼玉県民が東京都民に虐げられるという架空世界が舞台の内容ながらも、埼玉県を中心に全国的にヒット。

16.肉肉しい

肉らしさを堪能できる料理を食べた際に使われるようになってきた言葉。

17.にわかファン

ラグビーワールドカップ日本大会にて、日本が勝ち進むにつれ、今までラグビーの「ラ」の字も知らないような人までが興味を持つようになり、“にわか”を認めたうえで応援したりラグビーの話題で盛り上がる“にわかファン”が増加した。

18.パプリカ

米津玄師さんがプロデュースした、小中学生5人によるユニット・Foorinの楽曲。2018年に同曲のダンスが子どもたちに人気となったが、2019年夏に米津玄師さんが同曲をセルフカバーし話題となった。

19.ハンディファン(携帯扇風機)

ハンディサイズの小型扇風機が、若い女性を中心に猛暑の暑さ対策としてブームとなった。首にかけるタイプのハンズフリー小型扇風機なども登場し、夏場の必需品となりつつある様相を呈している。

20.ポエム/セクシー発言

小泉進次郎環境大臣が国連気候行動サミットに出席し、気候変動について「セクシーに取り組むべき」という、(欧米では普通らしいが)日本人には理解の及ばない発言をしたことが話題に。また、何か凄いことを言っている雰囲気を醸しだしながらも、実はその発言には中身がない…ということがいよいよ露呈し、“小泉進次郎のポエム”“小泉進次郎が言いそうなこと”などとしてネットで大喜利が流行。

21.ホワイト国

“ホワイト国”とは、輸出管理制度の優遇措置対象国に対する日本がつけていた名称。日本は韓国をホワイト国から除外し、日韓関係がややこしいことになっている。なお、現在はホワイト国ではなく、“グループA”としている。

22.◯◯ペイ

政府によるキャッシュレス決済の推進を受け、キャッシュレス決済の競争が激化し、“○○ペイ”と呼ばれる「QRコード」を利用した決済方法が急速に増加。使い方は、店側の端末に表示されたQRコードを読み取る、あるいは、ユーザーのスマホに表示されたQRコードを店側が読み取り決済が完了。PayPay、LINEPay、ファミペイ、オリガミペイなど“Pay”が語尾についたさまざまな“○○ペイ”が乱立中。

23.MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)

2020年開催の東京オリンピックでの、マラソンの代表選手を選考するためのレース。日本陸上競技連盟(日本陸連)が指定した大会で、規定をクリアした選手が出場権獲得した。なお、2枠はMGCで、3枠目はMGCファイナルチャレンジの結果で決定。

※詳細はこちらの記事をご覧ください。

MGC出場選手(男子)の結果

MGC出場選手(女子)の結果

24.免許返納

ここ数年、高齢ドライバーによる重大事故が多発し、とくに2019年は連日大きく報道された案件もあったことから、高齢ドライバーの運転免許証の自主返納について注目が集まった。とはいえ、車が生活必需品の地域では、簡単に運転免許証を自主返納するわけにもいかず、一筋縄ではいかぬ問題。

25.闇営業

吉本興業所属のお笑い芸人が、所属事務所を通さずにギャラを受け取る営業=いわゆる業界内では“直営業”と呼ばれる行為を行っていたことが判明。なかでも、振り込め詐欺グループのパーティに参加し、ギャラをもらっていたことが問題視された。この“直営業”がメディアでは“闇営業”と報じられたことから、一般にも“闇営業”と認知される。

26.4年に一度じゃない。一生に一度だ。

ラグビーワールドカップ日本大会における、日本の公式キャッチコピー。

27.令和

2019年5月1日に改元が行われ、元号が平成から令和へと変わった。これに伴い、令和にちなんださまざまな“令和○○”という言葉や表現が生まれた。また、元号が令和となるまでの経緯や、万葉集が出典であること、そのゆかりの地、考案者探しなどが連日報じられた。

28.れいわ新選組/れいわ旋風

政治家の山本太郎さんが4月に旗揚げした政党。

29.笑わない男

ラグビーワールドカップ日本代表メンバーの稲垣啓太選手が、どんなシーンでも笑わないことから、“笑わない男”としてさまざまなメディアで取り上げられた。とはいえ、日本代表メンバーとともに映画「僕のヒーローアカデミア」に声優として参加。そのアフレコの様子が報じられた際には、笑顔を見せる場面もあった。

30.ONE TEAM(ワンチーム)

ラグビーワールドカップ日本大会において、チームが掲げていたテーマ。日本が勝ち進んでいくなかで、一般にも知られることとなった。

 

◇トップテン&年間大賞


「新語・流行語大賞2019」のトップテン&年間大賞は、2019年12月2日(月)に発表されました。

年間大賞

ONE TEAM

トップテン

ONE TEAM
計画運休
軽減税率
スマイリングシンデレラ/しぶこ
タピる
#KuToo
◯◯ペイ
免許返納
闇営業
令和

 

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●参考:新語流行語大賞2018


ここでは参考までに、「新語流行語大賞2018」をご紹介します。

1/あおり運転

走行中の道路で、周囲の自動車・自動二輪車・自転車などをあおる行為。車間距離を詰めたり、ぶつかる寸前まで幅寄せしたり、追い越せないよう蛇行運転をしたり…。重大な事故を発生させる、悪質行為です。

2/悪質タックル

2018年5月、日本大学と関西学院大学によるアメリカンフットボールの試合で、日大の選手が相手選手に悪質なタックルを行いケガを負わせた。のちに悪質タックルは日大アメフト部の監督とコーチが指示したことが判明したものの、監督とコーチはそれを否定。言い訳に終始したことで批判が巻き起こり、のちに解雇された。

3/eスポーツ

e-スポーツとは、「エレクトロニック・スポーツ」の略。コンピュータゲーム(ビデオゲーム)をスポーツ・競技としてとらえる際の名称。大勢の観客が観戦できるような施設で、プロゲーマーが対戦型のゲームを行う…というのが一般的。賞金が高額なこともあり、海外を中心に熱狂しているが、日本ではいまいち流行りきっていない感も否めない。

4/(大迫)半端ないって

2018年6月に行われた、サッカーワールドカップのコロンビア戦で、日本代表チームとして出場していた大迫勇也選手が大活躍。1-1と拮抗していたところへ、大迫勇也選手が勝ち越し点を獲得し、コロンビア戦を勝利に導いた。この出来事で、過去(2008年の高校サッカー選手権大会)で、大迫勇也選手と対戦した高校の選手が、「大迫半端ないって…!」と讃えた言葉が再注目され、一気に広まった。

5/おっさんずラブ

2018年4月期にテレビ朝日「土曜ナイトドラマ」枠にて放送された田中圭さん主演ドラマ。田中圭さんを林遣都さんと吉田鋼太郎さんが取り合うというストーリー。おっさんたちが繰り広げる“ピュアな恋”は、若い女性を中心に大きく支持された。

6/GAFA(ガーファ)

Google(グーグル)、Apple(アップル)、Facebook(フェイスブック)、Amazon(アマゾン)の4社の頭文字を繋いだ造語。圧倒的な世界規模で個人データを収集している企業で、IT市場を席巻している勝ち組企業です。

7/仮想通貨・ダークウェブ

仮想通貨とは、デジタル通貨の一種。ビットコインをはじめ、約600種類を超える仮想通貨が存在するといわれている。

ダークウェブとは、アクセスするためには特定のソフトウェアなどが必要となるダークネットに存在するウェブサイトのこと。違法な商品の取引や犯罪行為に関連する懸念があるとされている。

8/金足農旋風

夏の甲子園(第100回全国高校野球選手権大会)で、秋田県の金足農業高校が大活躍。秋田県勢103年ぶりに決勝戦まで進出。惜しくも大阪桐蔭に敗北し、東北勢初の優勝とはならなかったものの、“金足農旋風”として大きな話題となった。

9/カメ止め

ゾンビ映画の撮影中に、本物のゾンビが襲ってくる…。そんな設定で始まる映画「カメラを止めるな」は、無名の新人・上田慎一郎監督と、無名の俳優たちが低予算(約300万円)で制作。2017年11月に先行公開され、2018年6月に一般公開。当初はわずか数館の映画館でのみ上映されていたが、口コミで上映館が拡大し、2018年10月上旬時点では300館以上で上映されるほどの大ヒット映画に発展した。

10/君たちはどう生きるか

児童文学者・吉野源三郎氏が1937年に書き下ろした小説。羽賀翔一さんにより2017年に漫画化され、同年10月にバラエティ番組で紹介されたことがきっかけで話題に。さらに、宮崎駿さんの新作映画タイトルも「君たちはどう生きるか」であると判明。瞬く間に火が付き、漫画版は2018年3月に200万部を突破。同時発売の小説版は50万部、岩波文庫版も増刷になるなど大ヒット。

11/筋肉は裏切らない

2018年8月27日~30日、俳優・武田真治さんなどが出演したNHK「みんなの筋肉体操」が、無言で筋トレをするストイックな構成が話題に。なかでも、「ホンマでっかTV」にも出演している近畿大学生物理工学部准教授の谷本道哉さんが口にした合言葉「筋肉は裏切らない!」が、視聴者の心に突き刺さった模様。

12/グレイヘア

グレイヘアとは、白髪を染めずにありのままの髪色でいること、生えてきた白髪を染めずにそのまま育てていくことを指します。女優の草笛光子さんや、フリーアナウンサーの近藤サトさんなどが有名です。

13/計画運休

計画運休とは、台風接近などで列車運行に影響が予想される場合、事前に運転を取りやめることを指します。2018年9月4日、近畿地方に甚大な被害をもたらした台風21号の上陸を受け、JR西日本や関西私鉄が前日から計画運休をを告知し、4日正午過ぎからは全線で運休。乗客の混乱を未然に食い止める“英断”をしたと称賛の声が多くあがりました。

14/高プロ(高度プロフェッショナル制度)

働き方改革の一環で、高度な専門知識を有し、一定水準以上の年収を得る労働者を「労働時間規制の対象からはずす」仕組み。略して“高プロ”。

15/ご飯論法

言い逃れ答弁の論法。「朝ごはんを食べたか?」という質問に対し「(パンは食べたけどご飯(米飯)は食べていないから)食べていません」と答えるような、論点をずらしたり話をすり替えたりする論法。単なる屁理屈だと思いますが…?

16/災害級の暑さ

記録的な暑さが続いた2018年夏。7月23日に気象庁は異例の緊急会見を行い「気温が高い状態が8月上旬にかけて続く」と予想し、記録的な暑さを「1つの災害と認識している」と警戒を呼びかけました。実際、熱中症搬送者は急増し、「災害級の暑さ」「災害級の酷暑」などの言葉が多く聞かれました。

17/時短ハラスメント(ジタハラ)

時短ハラスメントとは、業務時間の短縮を強要するハラスメントです。これは、「働き方改革」に関連して増えてきたハラスメントで、長時間労働を改善するために、半ば強制的に定時で帰宅させられるというもの。定時で帰れるのは喜ばしいことですが、業務量は以前とは変わっておらず、具体的な対策や体制が整っていない場合がほとんど。となると、終わらない分の仕事を持ち帰ってこなしたり、上司が部下の分の仕事まで一手に引き受けざるをえなかったりするなど、時短ハラスメントに関する悩みを持つ人が増えているとみられています。

18/首相案件

2018年4月、加計学園問題に絡み、愛媛県知事が職員の備忘録としてのメモに「首相案件」という言葉を使っていたことを明らかにし、マスコミ各社が安倍首相を叩く「絶好のエサ」になった言葉です。

19/翔タイム

メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手。アメリカではその活躍っぷりから、翔平(Shohei)の“Sho(ショー)”と、「show(ショー)」をもじった「Sho time(ショータイム)」という造語が大谷翔平選手の愛称として広まっています。プラカードに書いて応援するファンがいたり、SNSではハッシュタグをつけた投稿も。また、アメリカで8月に行われた「プレイヤーズ・ウィークエンド」では、「SHOWTIME」と表記された限定ユニホームは、メジャー3傑入りする売り上げを記録しました。

20/スーパーボランティア

8月に山口県で行方不明になった2歳の男の子の捜索ボランティアに参加し、子どもはこう考えるだろう…と予測した結果、無事子どもを発見した尾畠春夫さん。全国各地で災害が起きると、被災地に駆けつけボランティア活動をしており、その考え方や行動が「スーパーボランティア」であると注目を集めた。

21/そだね―

2月に行われた平昌オリンピックで、銅メダルを獲得したカーリング女子日本代表の「LS北見」。北海道出身の彼女たちが、試合中に使っていた掛け声「そだねー」が可愛らしいと注目されました。ただし、北海道弁といっても、北海道は広いので、北海道全土で広まっている方言ではない模様(北海道出身だけど知らないという人に対するけん制の説明です)。

22/ダサかっこいい・U.S.A.

「DU PUMP」が6月にリリースした29枚目のシングル「U.S.A.」。YouTubeにMVが公開されると瞬く間に再生回数を伸ばし、10月には1億回再生を突破。耳馴染みのいいユーロビートにのせた歌詞の内容や、メンバーの“あえて”の衣装、「シュートダンス」を中心に、懐かしのMCハマーを彷彿させる「インベーダーフォーメーション」などがダサかっこいいと話題に。

23/Tik Tok

中高生などの若い世代を中心にユーザー数を伸ばしている、短編動画共有アプリケーション。15秒以内限定の動画を投稿することができ、Twitterのように簡単に投稿・他人の動画の視聴ができます。倖田來未さんがラッツ&スターの「め組のひと」をカバーしたダンスが人気となり、「倖田來未版・め組のひと」をTik Tokでマネする動画(歌は口パクでダンスだけマネする)が若者の間で爆発的に流行しました。

24/なおみ節

9月、全米オープンテニスで日本人初優勝し、グランドスラムを達成したプロテニスプレイヤー・の大坂なおみ選手。以前より、インタビューや会見などの場面では、ちょっとはにかんだような“なおみスマイル”とともに、質問に対するゆるく独特な回答が“なおみ節”として話題に。

25/奈良判定

日本アマチュアボクシングの試合で、奈良県の選手に有利な判定が下されているのではないか…という疑惑が噴出。これは、日本ボクシング連盟の会長・山根明氏が、元奈良県連盟役員であったことが関係しているのではないか…とみられ問題となった。

26/ひょっこりはん

よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のピン芸人。2018年正月に放送された日テレ「ぐるナイ おもしろ荘」に出演し、優勝こその逃したものの、ひょっこりするネタが話題となりテレビ出演が増加。2018年一番ブレイクしたお笑い芸人といってよさそうです。

27/ブラックアウト

2018年9月6日に発生した、北海道胆振(いぶり)地震によって、北海道全域が停電する…つまり「ブラックアウト」するという事態におちいりました。原因は、北海道の電力需要の半分を賄っている火力発電所(苫東厚真発電所)が緊急停止したこと。発電量が急激に減ったことで“決まった周波数を保てない”ことから、設備の安全を守るため、地震にあわなかった他の北海道内の発電所も一斉に停止せざるを得ず、ブラックアウトとなったわけです。

28/ボーッと生きてんじゃねーよ!

NHKで放送されているクイズバラエティ番組「チコちゃんに叱られる!」に登場する、5歳の女の子・チコちゃん。着ぐるみを着ており、顔はCGで変化するチコちゃんは、さまざまな質問を出演者の大人たちに投げかけ、答えられないと「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱ります。何やらチコちゃんに叱られることにハマる人が続出のようで、大きな話題となりました。なお、チコちゃんの声はキム兄(木村祐一)です。

29/#Me Too

2017年10月、米・映画プロデューサーのワインスタイン氏による、数十年に及ぶセクハラを、ニューヨーク・タイムズが告発。被害を受けたアリッサ・ミラノさんがハッシュタグ「#MeToo」の声を上げ、世界中でセクハラ告発運動が展開。ハリウッドでは多くの著名人や俳優が、セクハラ行為を告発されました。ちなみに、2018年5月、被害者の1人である女優のアーシア・アルジェントさんは、自身も37歳の時に17歳の子役俳優に性的虐待行為を行い、密かに賠償金を支払っていたことが発覚しています。

30/もぐもぐタイム

平昌オリンピック試合の際、カーリング女子日本代表の「LS北見」がハーフタイムで食事をしているシーンが中継され、その様子が可愛らしかったことから「もぐもぐタイム」と名づけられ話題に。その際にフルーツやお菓子などを食べていた選手たちでしたが、なかでも注目されたのが、北海道北見市にある清月社が販売している「赤いサイロ」という小ぶりなチーズケーキ。瞬く間に品薄となり、現在でも入手は困難だとか…。

 

◇トップテン&年間大賞


「新語・流行語大賞2018」のトップテン&年間大賞は、2018年12月3日(月)に発表されました。

年間大賞

そだねー

トップテン

eスポーツ
(大迫)半端ないって
おっさんずラブ
ご飯論法
災害級の暑さ
スーパーボランティア
そだねー
奈良判定
ボーっと生きてんじゃねーよ!
#Me Too

 

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●参考:新語流行語大賞2017


ここでは参考までに、「新語流行語大賞2017」についてまとめています。

1 /アウフヘーベン

2 /インスタ映え

3 /うつヌケ

4 /うんこ漢字ドリル

5 /炎上○○

6 /AIスピーカー

7 /9.98(10秒の壁)

8 /共謀罪

9 /GINZA SIX

10/空前絶後の

11/けものフレンズ

12/35億

13/Jアラート

14/人生100年時代

15/睡眠負債

16/線上降水帯

17/忖度

18/ちーがーうーだーろー!

19/刀剣乱舞

20/働き方改革

21/ハンドスピナー

22/ひふみん

23/フェイクニュース

24/藤井フィーバー

25/プレミアムフライデー

26/ポスト真実

27/魔の2回生

28/○○ファースト

29/ユーチューバー

30/ワンオペ育児

 

◇トップテン&年間大賞


「新語・流行語大賞2017」のトップテン&年間大賞は、2017年12月1日(金)に発表されました。

年間大賞

インスタ映え
忖度

トップテン

35億
Jアラート
睡眠負債
ひふみん
フェイクニュース
プレミアムフライデー
魔の2回生
○○ファースト

選考委員特別賞

9.98
29連勝

ことばの選挙 授賞語

1位(金のことば)/忖度
2位(銀のことば)/インスタ映え
3位(銅のことば)/35億

 

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