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箱根駅伝2024/コースの通過時間や特徴は?往路復路10区間を簡単解説

「第100回箱根駅伝2024」が、2024年1月2日(火)・3日(水)の2日間開催されます。

なお、東京・大手町をスタートし、往路5区のゴールは箱根・芦ノ湖。復路はその逆で、芦ノ湖からスタートし復路10区のゴールは大手町です。

そこで今回は、「第100回箱根駅伝2024」の、

・往路5区のコースと特徴
復路5区のコースと特徴
・おおまかなポイントの通過時間
・見どころ

などについてご紹介します。

 

※箱根駅伝関連記事はこちら。

箱根駅伝2024/出場校&区間エントリー

箱根駅伝2024/コース詳細

箱根駅伝2024/結果速報(往路)

箱根駅伝2024/結果速報(復路)

箱根駅伝ランナーの進路(実業団)

 

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●第100回 箱根駅伝2024

<箱根駅伝/走行コース>

2024年で第100回を迎える「箱根駅伝2024」は、学生3大駅伝の最高峰。

出場するのは、前年大会の上位10校(シード校)と、2023年10月実施の予選会上位10校+記念大会により3枠増で、合計13校。例年とは異なり、関東学生連合チームは編成せず、合わせて全23校です。

箱根駅伝の総距離は217.1kmで、往路と復路はそれぞれ5区あり、

・往路(107.5km):大手町~鶴見~戸塚~平塚~小田原~芦ノ湖

・復路(109.6km):芦ノ湖~小田原~平塚~戸塚~鶴見~大手町

です。

 

<前回大会の結果/シード校>

前回大会(第99回/2023年)の総合成績はこちら。

<前回大会の結果/11位以降>

 

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●箱根駅伝2024:往路

※ここでは、「第100回箱根駅伝2024」の往路第1区~第5区のコースや通過予想時刻などをご紹介します。

第1区(21.3km)

大手町・読売新聞東京本社前~鶴見中継所

箱根駅伝スタートとなる第1区は、大手町・読売新聞東京本社ビル前から神奈川県の鶴見中継所までです。

コースの特徴は、高低差が少ない平坦な区間であること。そのため、スピードランナーや準エースクラスが多く投入されます。コース唯一の大きな上りのある八ツ山橋あたりから選手同士の駆け引きが始まり、新六郷橋を渡り切った下り坂でスパートする選手も多く、彼らの駆け引きが見どころの1つです。

区間記録:1時間00分40秒
吉居大和(中央大)
第98回(2022年)

<通過予想時刻>

08:00 スタート

 芝浦郵便局交差点

 鮫洲駅前

東蒲田2丁目交差点

09:00 鶴見中継所

※鶴見中継所の繰り上げ時間は10分です。

 

第2区(23.1km)

鶴見中継所~戸塚中継所

第2区は、鶴見中継所から戸塚中継所までを走ります。

この区間は、東海道五十三次で箱根越えに次ぐ難所といわれる権太坂を擁します。さらに、ラスト3kmに位置する「戸塚の壁」と呼ばれる連続する登り坂も走者を苦しめます。地形的にも走りづらい区間です。

そのため、体力だけでなく精神力や勝負勘などランナーとして能力が試される区間でもあります。ちなみに、かつては最長距離区間でしたが、第82回(2006年)に小田原中継所の位置が変更となったため、最長距離区間ではなくなりました。それでも、各校がエース級の選手を当てることも多く、現在でも「花の2区」と呼ばれています。

区間記録:1時間05分49秒
イェゴン・ヴィンセント東京国際大学
第97回(2021年)

<通過予想時刻>

09:00 鶴見中継所

大黒町入口交差点

西区役所入口交差点

横浜新道合流点

10:07 戸塚中継所

※戸塚中継所の繰り上げ時間は10分です。

 

第3区(21.4km)

戸塚中継所~平塚中継所

第3区は、戸塚中継所から平塚中継所までを走ります。

遊行寺坂を下って右に曲がると湘南海岸に出るフラットなコースですが、海沿いのため海風の影響を受けやすい区間。遊行寺坂の下りでスピードレースの後に、海風が強い向かい風となって選手に襲いかかるため、ペース配分が攻略のカギとなります。

区間記録:59分25秒
イエゴン・ヴィンセント(東京国際大学)
第96回(2020年)

<通過予想時刻>

10:07 戸塚中継所

吹き坂バス停

 藤沢橋

しゃぶ菜茅ヶ崎中海岸店

11:09 平塚中継所

※平塚中継所の繰り上げ時間は15分です。

 

第4区(20.9km)

平塚中継所~小田原中継所

第4区は、平塚中継所から小田原中継所までを走ります。

第93回大会(2017年)に5区の区間距離が短縮され、それに伴い4区の距離が18.5㎞から20.9㎞に延伸されました。

とはいえ、主だったコースの特徴は変わらず、終盤は細かいアップダウンが続くため、距離の割にはスピードが出にくい区間。スタミナもロスしやすく、ペース配分も難しくなっています。

反面、選手の配置によっては、後続と差を広げるチャンスも生まれる区間でもあります。

区間記録:1時間00分30秒
吉田裕也(青山学院大学)
第96回(2020年)

<通過予想時刻>

11:09 平塚中継所

国道134号合流点

大磯警察署

連歌橋交差点

12:11 小田原中継所

※小田原中継所の繰り上げ時間は15分です。

 

第5区(20.8km)

小田原中継所~箱根・芦ノ湖

第5区は、小田原中継所から芦ノ湖までを走ります。

「山上り」と呼ばれるこの区間は、その8割が上りの難コース。高低差800m以上を駆け上がることから、相当な脚力とスタミナが必要となります。特殊な区間ゆえ攻略が難しく、コース適正のあるスペシャリストを投入します。「山上り」の過酷さから、4区までについた数分の大差を挽回する場面も多々発生しており、見逃せない区間です。

なお、箱根駅伝の名物でもあった山上りの入口・函嶺洞門が、築造より80年以上が経過したことによる老朽化にで、2014年2月に通行禁止となりました。そのため、第91回(2015年)からコースが変更となり、新しく作られた函嶺洞門バイパスがコースに組み込まれています。

このことから、第90回大会以前の記録は「参考記録」扱いとなり、2009年~12年まで4年連続で区間賞を獲得した「山の神」柏原竜二(東洋大・現在は現役引退)の記録は、参考記録となってしまいました。

また、「山上り」の難コースは、選手に強いる負担が大きいことから、第93回大会(2017年)からは20.8㎞に短縮されました。

区間記録:1時間10分25秒
宮下隼人(東洋大学)
第96回(2020年)

<通過予想時刻>

12:11 小田原中継所

箱根湯本駅

大平台バス停

小涌園前

13:22 箱根町・芦ノ湖駐車場

 

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●箱根駅伝2024:復路


※ここでは、「第100回箱根駅伝2024」の往路第6区~第10区のコースや通過予想時刻などをご紹介します。

第6区(20.8km)

箱根・芦ノ湖~小田原

復路スタートとなる第6区は、芦ノ湖から小田原中継所までの区間を走ります。

朝8時台のスタートで気温が低く、前日の夜の気象状況によっては路面が凍結し滑りやすい状態になっていることもある区間。5区の「山上り」に対し、6区は「山下り」と呼ばれ、上り同様に選手の適性が重要となってきます。

というのも、下りの平均速度は時速25kmに達し、ハイスピードで急カーブを多く回ることから、ひざに大きな負担がかかってしまいます。また、急な下りから終盤の平坦なコースに移行した際、選手にとってはその3㎞が登り坂のように感じるため、苦しい道のりです。

区間記録:57分17秒
舘沢亨次(東洋大学)
第96回(2020年)

<通過予想時刻>

08:00 スタート

小涌園前

宮ノ下駅

箱根湯本駅

08:59 小田原中継所

※小田原中継所の繰り上げ時間は20分です。

 

第7区(21.3km)

小田原中継所~平塚中継所

第7区は、小田原中継所から平塚中継所までを走ります。

前半に小刻みなアップダウンがあるものの、全区間中最も走りやすい区間といわれています。とはいえ、最初は山から吹き下ろす冷気で冷え込み、次第に気温が上昇する時間帯(午前9時半)でもあることから、全区間中最も気温の変化が激しく区間です。

区間記録:1時間01分40秒
阿部弘輝(明治大学)
第96回(2020年)

<通過予想時刻>

08:59 小田原中継所

小田原市民会館

前川バス停

槙ノ木交差点

10:01 平塚中継所

※平塚中継所の繰り上げ時間は20分です。

 

第8区(21.4km)

平塚中継所~戸塚中継所

第8区は、平塚中継所から戸塚中継所までを走ります。

前半こそ平坦で走りやすいものの、中盤以降はダラダラと上り坂が続きます。そして、藤沢を超えると通称「遊行寺の坂」と呼ばれる急な上り坂が選手たちの前に立ちふさがります。

なお、この区間では日差しが強まると、太陽が後方から照りつける位置のため、遊行寺の坂付近では疲労した選手たちが脱水症状に見舞われることが多々あります。

レースは残すところ2区間となり、そろそろ優勝やシード権獲得争いが激しくなってくるころ。いかにタフな選手を8区に配置できるかも、ポイントです。

区間記録:1時間03分49秒
小松陽平(東海大学)
第95回(2019年)

<通過予想時刻>

10:01 平塚中継所

高浜台交差点

常磐町交差点

南仲通りバス停

11:06 戸塚中継所

※戸塚中継所の繰り上げ時間は20分です。

 

第9区(23.1km)

戸塚中継所~鶴見中継所

第9区は、戸塚中継所から鶴見中継所までを走ります。

スタート直後に権太坂の長い下り坂があり、後半は平坦なコースとなるため、ペース配分が重要となってきます。

なお、「復路のエース区間」、花の2区に対して「松の9区」などとも呼ばれ、キャプテンや準エースクラスが投入されることが多い区間でもあります。

また、規定の時間を過ぎてしまうと次走者は繰り上げスタートしなくてはならないというルールがあります。9区→10区へタスキを繋げず、10区の走者が泣く泣く白タスキ(繰り上げスタートの際に使用)をつけてスタートしなくてはならないこともしばしば起こります。

ちなみに、コース後半は横浜駅近くを通過するため、沿道は大勢の観戦者で賑わい、レースは否応もなく盛り上がっていきます。優勝やシード権獲得などを巡る熾烈な争いが見どころの1つです。

区間記録:1時間07分15秒
中村唯翔(青山学院大学)
第98回(2022年)

<通過予想時刻>

11:06 戸塚中継所

横浜新道分岐点

東伸橋交差点

金港橋交差点

12:13 鶴見中継所

※鶴見中継所の繰り上げ時間は20分です。

 

第10区(23.0km)

鶴見中継所~大手町・読売新聞東京本社前

最終区間の第10区は、鶴見中継所から東京・大手町までを走ります。

六郷橋と新八ツ山橋付近のアップダウンを除けば、ほとんどが平坦な区間。コースは1区とは異なり、馬場先門を右折して銀座通りから日本橋を渡ってゴールの大手町に向かいます。

最終区間のため沿道の応援も過熱し、選手にとっては優勝やシード権争いも相まって一層プレッシャーのかかる区間です。そのため、予想外のアクシデントが発生し、思わぬ逆転劇も起こりやすくなります。

区間記録:1時間07分50秒
中倉啓敦(青山学院大学)
第98回(2022年)

<通過予想時刻>

12:15 鶴見中継所

六郷橋

南大井歩道橋

日本橋

13:21 ゴール・読売新聞社前

 

※箱根駅伝関連記事はこちら。

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