2016年4月14日に発生した熊本地震。被災地の現状が報じられるにつれ、何か自分にもできることはないかと、心を痛めている人も多いかもしれません。被災した方々が、少しでも早く日常を取り戻せるよう、我々はどんな支援をすればよいのでしょうか。

そこで今回は、被災地を支援するにはどんな方法があるのか、支援物資の送り方について、ボランティアに行くにはどうすればいいのか、義援金の窓口、ふるさと納税の方法などについてご紹介します。

 

●被災地支援の方法

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2016年4月14日に発生した熊本地震について、さまざまな人が被災地支援のために動き出しています。ここでは、被災地支援の方法をいくつかご紹介します。

＜ボランティア活動＞

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避難所への物資輸送の手が足りなかったり、地震による被害で散らかってしまった家の中や外の片づけに人手が必要だったり。災害時にはボランティアが必要不可欠です。GWを利用してボランティア活動で被災地支援をしようと考えている人も多いかもしれません。

しかし、注意しなくてはいけないのが、ボランティア＝善意の押し付けになってはいけないということ。手助けに行くボランティアが、被災地に迷惑をかけないよう、ルールを守って参加しましょう。

なかには、「せっかくボランティアに来たのにやることがない！」と言って怒る人もいるとか。ボランティアの受け入れ人数には限りがあり、募集を終了している場合もあります。むやみに現地へ行かず、必ず災害ボランティアセンターに確認を取るようにしましょう！

ボランティアの募集については熊本県の「平成28年熊本地震災害に伴うボランティアの募集について」のページをご確認ください。

↑こちらのページには、熊本県内のボランティアを募集している各市町村のボランティアセンターの連絡先等が記載されています。

 

なお、ボランティアの準備として以下の点があげられます。

・現地へ行く交通や宿泊先、食事は自力で賄ってください。現地調達はマナー違反です。

・服装は長袖、長ズボンなど、動きやすい作業着で。また、帽子、レインコートなどの雨具、防塵マスク、ゴーグル、軍手、作業用ゴム手袋、ゴム長靴、安全靴、タオル、ラジオ、携帯電話、飲料、食料、塩飴、防寒着、使い捨てカイロなどを持参するとよいでしょう。

・年齢によってはボランティアに参加できないこともあるので事前に確認しましょう。

※詳細は「災害ボランティア活動ガイドブック」よりご確認ください。

 

なお、こちらの「熊本大分支援コミュニティ」は災害情報共有コミュニティのFacebookページです。

被災地の生の声や、必要な情報がまとまっています。

 

＜支援物資＞

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地震発生直後から、さまざまな物資が足りないとする現地からの声が多数あがりました。これを受けて、支援物資を送ろうという動きが盛んです。しかし、どこへ支援物資を送ったらよいのか、わからない人も多いかもしれません。

ズバリ、大口(大量)の支援物資出ない限り、個人が散発的に支援物資を送るのは控えた方がよさそうです。

実際、熊本県では被災地が混乱しており小口の支援物資には対応しきれないのが現状。少量の支援物資を個人が送ったところで、仕分けするのだって大変な作業になります。

送る方からしたら善意ですが、受け取る方からしたらその善意は言葉は悪いですが「ありがた迷惑」です。もちろん、被災地の方がそう言っているわけではないので誤解なさらぬようご注意ください。

それよりも、支援物資を購入して送ろうと考えているなら、そのお金をまるごと義援金とした方が望ましいでしょう。

なお、「千羽鶴」を送るのだけは絶対にやめてください。何の役にも立ちません！

 

 

＜Amazonを利用した支援物資＞

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大手通販サイト「Amazon」には、ほしい物リストという機能があります。いくつかの避難所がこれを利用し、必要な支援物資の提供を求めています。

ちなみに、ほしい物リストにある商品を購入すると、購入した商品の支払いは自身が行い、商品は避難所に直接送られることになっています。相手が必要としているリクエストに応える支援物資を発送するという方法は、理にかなっていますね！

4月22日(金)現在でリストが公開されている熊本県の避難所は以下の通りです。なお、すでに必要数に達したため、欲しいアイテムがない場合もあります。

【被災地】熊本市白山小学校への支援物資

【被災地】熊本市北区役所龍田出張所(旧龍田西小）避難所への支援物資

【被災地】熊本市西原地域コミュニティセンター避難所への支援物資

【被災地】熊本県上益城郡嘉島町康寿苑さんのほしい物リスト

【被災地】熊本県上益城郡御船町さんのほしい物リスト

 

＜義援金の窓口＞

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どんなにきれいごとを言ったって、お金が一番助かります。避難所に配る食事や生活用品を購入するにも、壊れた道路や橋を直すにも、被災者をサポートするにも、とにかくお金が必要です。

そこで、個人が支援物資を送ることで手間をかけさせるぐらいなら、義援金を送るのがベストです。

なお、さまざまな団体が義援金の窓口を開設し、義援金の募集をしています。しかし、ダイレクトに、素早く義援金を届けたいなら、熊本県の義援金窓口にお金を送りましょう。

こちらのページには、熊本県が募集している義援金受入口座と、寄付金控除の方法が記載されています。

安易な募金詐欺に引っかかったり、寄付した団体が実は寄付金の一部しか寄付していなかった…なんてことが起きないよう、直接熊本県の窓口を利用するほうが安心です。

 

＜ふるさと納税＞

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被災地支援の方法として有効なのが「ふるさと納税」です。

ふるさと納税もダイレクトに被災地域の市町村に現金を送ることができる方法で、かつ、自身の所得税(もしくは住民税)から2,000円を除いた分が控除されるため、被災地支援をしたくても余裕がないご家庭でも、気兼ねなく利用できる制度です。

なお、ふるさと納税を仲介するサイト「ふるさとチョイス」では、茨城県境町、福井県、千葉県市川市、長崎県平戸市などが熊本県へのふるさと納税の代行を受け付けています。

これら市町村がふるさと納税の受付事務を代行してくれるため、熊本県側の事務手続きにかかる負担が軽減しているので、安心して利用することができます。もちろん、ふるさと納税した金額はすべて熊本県に寄付されます。

ちなみに、「ふるさとチョイス」では、22日16時現在、12,861件、約2億8,200万円が集まっています(緊急寄附申し込みフォームからの寄附と、佐賀県庁の「熊本地震災害支援GCF」の寄付金額を含む数値)。

 

同じく、ふるさと納税を仲介するサイト「さとふる」でも熊本県南阿蘇村や菊池市へのふるさと納税特設ページが設けられています。通常はサイト運営業者が一定の手数料を取ってサイトを運営していますが、今回の申し込みについては全額自治体に届くとのこと。

ちなみに、「さとふる」では21日までに6,330件、総額9,478万円が集まっているそうです。

 

「ふるさと納税」を利用して被災地支援するなら、こちらの記事もご覧ください。

熊本地震／復興を後押しするなら「ふるさと納税」で被災地支援が最適

 

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後記

ひとたび災害が起きれば、日常生活に戻るには時間がかかります。少しでも早く復興するため必要なのは、人手とお金です。

何かできることはないかと考えている人は、まずはふるさと納税が最適です。現地に行く行動力があるのならボランティアは大きな助けになります。

ただ、過去に発生した災害でもことごとく言われていることですが、一部ボランティアのマナーが悪く、被災地に迷惑をかけることがしばしばあるということ。被災地に迷惑をかけてはボランティアの意味がなくなりますので、マナーに関しては要注意です。

 

熊本地震関連の記事はこちらもご覧ください。

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