2017年11月2日(木)、毎年恒例の今年の「ヒット商品ベスト30」を情報誌「日経トレンディ」が発表しました。
2017年は「欲しい」「やってみたい」という飢餓感を刺激したヒット商品が続出した1年。あれもこれも手に入らない!と、歯噛みした人も多いのではないでしょうか!?
とはいえ、「ヒット商品ベスト30」と聞いても、興味のあるなしは人それぞれ。知らないことやモノが混じっている場合も多いかもしれません。
そこで今回は、2017年のトレンドを振り返る意味も込めて「2017年のヒット商品ベスト30」をご紹介します♪
※「2017年のヒット人」「2018年の顔」あわせて記載しています。
※2016年のヒット商品ベスト30を振り返りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
※2018年のヒット商品はこちらの記事をご覧ください。
●2017年のヒット商品ベスト30
1位~10位
<1位>
Nintendo Switch
「日経トレンディ」が発表した2017年のヒット商品ベスト30の第1位は、ニンテンドースイッチでした。
ニンテンドースイッチは、2017年3月に発売された次世代ゲーム機で、据え置きタイプでもありながら携帯ゲームとして持ち運びもできるというシロモノ。
「ゼルダの伝説」「スプラトゥーン2」「モンスターハンター」「スーパーマリオオデッセイ」などなど、人気ソフトも続々と発売されています。
ところが、この「ニンテンドースイッチ」がホントに手に入らない!発売日以降、品薄状態が続き、店頭では長蛇の列に並んでも抽選販売のため、欲しい人に行き渡らない状況。
また、オークションサイトなどではプレミアム価格での販売が常態化し、「転売屋」憎しの大合唱があちこちで聞かれました。
あまりにも品薄が続くため、6月、任天堂は公式サイトにて「品薄のお詫び」と「秋以降の生産体制強化」をお知らせする異例の事態に。
とはいえ、10月を過ぎてもそれほどニンテンドースイッチが潤沢に出回っている気配は感じないのですが…クリスマス商戦に合わせてため込んでいるのでしょうか!?筆者は未だ入手できず…。
ちなみに、2016年のヒット商品ベスト30の第1位は「ポケモンGO」でした。なお、ポケモンGO自体は任天堂がリリースしたものではありませんが、「ポケモン」は任天堂が発売したゲームソフトを起点にしたメディアミックス作品群。
つまり、2016年も2017年もヒット商品の1位に君臨したのは「任天堂」絡みの製品なわけで、今も昔も遊びを提供してくれる任天堂は、偉大な企業なんだと思わずにはいられません!
<2位>
明治 ザ・チョコレート
「チョコレートは明治」なんてCMのセリフが頭に刷り込まれている人も多いですよね。確かに「明治 ザ・チョコレート」を食べると、チョコレートは明治だよな…と思わずにはいられない美味しさにびっくりします。
しかも、クラフト紙を使ったパッケージはシンプルながらも、色とりどりのカカオをモチーフにしたデザインがフレーバーごとに描かれており、他のチョコレートのパッケージとは一線を画したセンスも光っています。
どうやら、Instagramでは「明治 ザ・チョコレート」のパッケージをリメイクしたしおりやパッケージをアップする人が続出だとか。
なお、味もパッケージも消費者に支持され、通常の板チョコの2倍の価格帯ながらも、2016年9月の発売以来、約1年弱で3,000万枚を出荷しています。
<3位>
クラウドファンディング
クラウドファンディングとは、発案者が自身の計画をインターネットを介して公表し、それに賛同した不特定多数の人が資金を提供。発案者はその資金を使ってアイデアを実現する…というものです。
このクラウドファンディングという仕組みがメジャーになったのは、2016年11月に公開された映画「この世界の片隅に」がきっかけといわれています。同作は2015年に数千人がクラウドファンディングで支援した結果、約3,900万円が集まり、制作・公開にこぎつけたわけです。
今まで、アイデアはあっても資金がないため実現しなかった製品や作品が、クラウドファンディングを使うことで諦めることなく実現できる…。この仕組みは今後とも伸びていくと予想されています。
<4位>
ミールキット
ミールキットとは、カットされた食材や調味料などがセットになって宅配されるサービス。忙しい共働き家庭などにとっては、非常に便利なサービスで利用者は増加中。食材宅配のオイシックスでは、2017年に300万個を販売、ヨシケイでは写真映えするコース「Loyyu」が1年間で700万食を突破したとのこと。
ミールキット市場には新規参入が続いており、今後も拡大が見込まれています。
<5位>
ビットコイン
通過の概念を大きく変えた、仮装通貨「ビットコイン」。わずか1年でその価値が10倍に暴騰し、ビットコイン長者が続々登場。それまではビットコインはリスクの高いものというイメージが強かったものの、2017年4月に改正資金決済法が施行され、決済手段の1つとして国が認めたこともビットコイン普及の後押しとなりました。
とはいえ、8月にはビットコインの規格を巡る分裂が起き、市場が一時大混乱に陥ったこともあり、安全性にはまだまだ疑問符が…。
<6位>
クラフトボス
今年4月に発売されたサントリーの缶コーヒー「 クラフトボス ラテ 」。6月にはラテが追加されたものの、人気が沸騰し過ぎて僅か3日で販売停止となりました(その後再開)。9月までの出荷数量は累計で450万ケースに達しています(飲料総研調べ)。
なお、クラフトボスのコンセプトは、デスクワーク中にできる“ちびだら飲み”。ぬるくなっても最後まで飲めるスッキリ味、ふたを閉めて持ち歩け中身が見えるペットボトル…、従来の缶コーヒーとの逆張りで若者の取り込みに成功しました。
<7位>
リンクルショット メディカル セラム
ポーラの日本初「シワを改善」する効能がある医薬部外品「リンクルショットメディカルセラム」。1万5,000円と高額ながら、まさに飛ぶように売れ、半年で62万個が売れたという驚異の美容液。ポーラは年間目標額100億円を、125億円に上方修正した…というだけで、人気のほどがうかがえます。
<8位>
でか焼鳥
今年1月から販売を開始したローソンのレジ横ホットスナック「でか焼鳥」は、従来品よりも20%増量しつつ価格はほぼ据え置き…。これがウケて、9月末までで約9,000本も売上げ、ローソンの主力商品「Lチキ」「からあげクン」に並ぶ人気商品に成長しています。
また、ファミリーマートは6月に「炭火やきとり」を発売。こちらも9月末までの3か月間で約6,000万本を売上げるなど、コンビニの焼鳥に注目が集まっています。
<9位>
anello(アネロ)
見た目は普通のリュックなのに、上部は大きながま口になっているリュック「anelloアネロ」。1年で260万個も売れました。
その人気の理由は、巨大がま口のおかげで中のものが出し入れしやすい使い勝手のよさ。さらに、カラーの豊富さやコラボモデルの多彩さなどにより、「人とは違う自分だけの柄」を選べることも女性に支持された理由の1つとなっています。
<10位>
ハンドスピナー
今年6月、突如ブームを巻き起こした「 ハンドスピナー 」。中にベアリングが仕込まれており、羽を回すとくるくる回り続けるおもちゃです。でも、何をするわけでもありません。ただ回り続けるだけです。その中毒性にはまる人が続出し、ストレス解消になると話題になりました。
ハンドスピナーは自然発生的にブームとなり、その立役者はユーチューバーと言われています。
11位~20位
<11位>
うんこ漢字ドリル
今年は流行りましたね!そして売れた!この「うんこ漢字ドリル」は、子どもには魔法のワード「うんこ」を漢字ドリルの例題すべての文章に散りばめた、異色の内容です。子どもにとっては(大人にとっても)楽しくて笑ってしまいます。
しかも、「うんこ漢字ドリル」のおかげで、漢字嫌いだけでなくそもそも勉強嫌いだった子どもまで、机に向かうようになったとか。そのため、パパママ世代にも大好評です。
なお、今年3月に発売された1年生~6年生までの6冊、合計の発行部数は9月で276万9,000部という驚異の数字を叩き出しています。
<12位>
AirPods
完全ワイヤレスのイヤホン「Apple AirPods(エアポッズ)」。付けているのを忘れるほど軽く、iPhoneと連動しているため本体をたたけばSiriが起動し、「○○を再生」と言えば選曲できる…まさに未来型のイヤホンです。
とはいえ、その使い勝手の良さやスマートさから人気沸騰。品薄状態が続いていました。ちなみに、大手オーディオメーカーも完全ワイヤレスイヤホンに本腰を入れ始め、2017年秋ごろからはソニーやBoseも新製品を相次いで発売しています。
<13位>
キュキュットCLEAR泡スプレー
さまざまな種類の洗剤が発売されていますが、この「キュキュット クリア泡スプレー」は主婦にとってはかなり画期的!お皿などにシュッと吹きかけ洗い流すだけで汚れが落ちる…なんて手間いらずなんでしょう!
特に!弁当箱のフチの溝だったり、水筒の飲み口のところだったり、細かくてスポンジではうまく落とせなかった場所に大活躍。また、さまざまな場所に使えるなどの口コミも広がり、2016年10月に発売されて以来、2017年9月までに1,300万個を出荷しました。
なお、グレープフルーツの香り、オレンジの香りに加え、無香性も発売されています。
<14位>
IHI ステージアラウンド東京
今年3月にオープンして以来、1万円超えのチケットも即時完売となる人気を博しているのが、「IHI ステージアラウンド東京」です。これは、客席が360度回転するシアターで、2010年にオランダで誕生してから世界で2か所目。
なお、こけら落とし公演は劇団☆新感線「髑髏城の七人」。回転を生かした大胆な演出と、回転する客席による“未知の体験”に、累計50万人規模の動員が見込まれています。
ちなみに、「髑髏城の七人」の主演は、3月30日~6月12日までのシーズン「花」が小栗旬さん。6月27日~9月1日までのシーズン「鳥」が阿部サダヲさん。9月15日~11月3日のシーズン「風」が松山ケンイチさん。11月23日~2018年2月21日までの「上弦の月」は福士蒼汰さん、「下弦の月」は宮野真守さんです。
<15位>
LIP38℃リップトリートメント
フローフシが今年7月に発売した「LIP38℃リップトリートメント」は、使ううちに唇が「体温高めの上気した色になる」というシロモノ。自分の唇がどんな風になるのかを楽しみにする女性が続出。また、透明のケースは実にフォトジェニックで、SNSに投稿する人が相次ぎました。
<16位>
クリニカKid’sハブラシ
従来の子ども用歯ブラシは、「子どもが喜ぶキャラクター」かどうかが選ぶ基準だったところに、新機軸を導入したのがライオンの「 クリニカKid’s ハブラシ」です。この歯ブラシは、左右にぐにゃりと曲がる柄を採用。つまり「曲がることで安全」であり、転倒しても口の中のけがを防げる歯ブラシとなっています。
発売以来、CMなどに頼らない地味な宣伝を続け、今年2月のリニューアルで曲がる柄を採用。従来品より約2倍の価格ながらも着実に売り上げを伸ばし、前年比270%の成長を記録しました。
<17位>
ローカーボ食品
ここ数年続いている糖質制限ダイエットブーム。糖質はオフしたい、でも、ガッツリ食べたいのも事実…。
そんな消費者の声に応えた商品の代表例が、「カップヌードル ナイス」です。発売からわずか39日で累計1,000萬色を販売したという、日清市場最速となる大記録を打ち立てた「カップヌードル ナイス」。食物繊維を練りこんだノンフライ麺は糖質40%オフを実現。スープは濃厚こってりナタメ、他のローカーボ食品とは一線を画し支持されました。
その他、明星食品も低糖質麺シリーズ「はじめ屋 」に濃厚な味を追加したことで、前年比4割増しの売れ行きを獲得しています。
<18位>
ノート e-POWER
登録車の販売台数ランキングで首位争いをしているトヨタのプリウスとアクアの牙城に、日産自動車の「ノート e-POWER」が参戦。昨年11月より販売台数は1年弱で10万台。
そんな「ノート e-POWER」の特徴は、エンジンを発電専用とし、その電気を使いモーター駆動で走る点です。そして、電気自動車(EV)にもかかわらず、充電不要という使い勝手の良さを両立させたことが勝因のようです。
<19位>
ジェルボール 3D
第3の洗剤として2014年に販売開始されたP&Gのジェルボールが、新たな進化を遂げた「ジェルボール3D 」として今年9月に発売されました。このジェルボール3Dは3種の洗剤が閉じ込められており、見た目からもわかる3色が特徴的。
そして、それぞれが特殊なフィルムで別封されていて、指でつまんで洗濯機にポンと投げ入れるだけで、洗濯開始後にフィルムが割れ3種の洗剤が混ざりあいます。すると、汚れや匂いを強力に落としてくれるわけです。我が家でも使ってますが、ホントに楽ちんです!
洗剤を計量しなくてもよい手軽さは、家事の時間を少しでも減らしたい忙しい主婦を中心に支持され、さらに従来よりも性能が向上したことで、発売後わずか1週間で1,000万個以上を出荷するという快挙を成し遂げています。
<20位>
シールド乳酸菌
森永乳業が7年かけて開発した、免疫向上に役立つとされる「シールド乳酸菌」。このシールド乳酸菌を効率よく摂取できるように開発された商品が「シールド乳酸菌タブレット」です。
2016年10月に“たべるマスク”というキャッチフレーズを付けて販売したところ、風邪予防のために免疫力をあげたいと考える消費者に支持され、品切れ続出となりました。
さらにスゴイのが、シールド乳酸菌は加熱殺菌済みの「死菌」でも免疫力アップに寄与されること。そこで、約170社の食品メーカーなどが導入し、さまざまな加工食品に活用されています。
21位~30位
<21位>
KOIKEYA PRIDE POTATO
ポテトチップスの老舗・小池屋が、社運をかけて開発した高級ポテトチップスの「KOIKEYA PRIDE POTATO」(コイケヤ プライド ポテト)。
販売価格は通常より2~3割高いものの、高級感を感じさせるパッケージデザイン、“松茸”や“和牛”などの和風の味付けを採用。
また、インパクトのある歌うま女子高生を起用したCMも話題となり、2月~9月で売り上げは30億円を突破しました。
<22位>
うまれて!ウーモ
カナダ発の得体のしれない鳥型ペット「うまれて! ウーモ 」。
2016年10月に発売されてから、クリスマス商戦前に10万個販売し品薄となり、2017年に入ってからも順調に売上げ、累計出荷数はシリーズで30万個に到達しました。
ノーキャラクターにもかからわず爆発的ヒットとなった理由は、人気ユーチューバーを多数動員し宣伝したこと。なかでもヒカキンは子どもに人気の高いユーチューバーで、「うまれて!ウーモ」のレビュー動画は870万回を突破しています(2017年11月5日時点)。
<23位>
ミニオン・パーク
映画「怪盗グルー」に登場して以来、スピンオフの映画が作られるほど人気となった、小さな黄色い生命体「ミニオン」。
そのミニオンをメインにした「ミニオン・パーク」が、2017年4月にユニバーサル・スタジオ・ジャパン内にオープンし大フィーバーとなっています!
なんと、ミニオン・パークのオープンから夏までの間に、子どもから大人までミニオンに魅せられたファン200万人が押し寄せたとか!さらに、ハロウィンの季節には、ミニオンの仮装で盛り上がりも見せました。
なお、7月に公開された怪盗グルーシリーズの最新作、映画「怪盗グルーのミニオン大脱走」は興行収入70億円を記録。また、映画の公開に合わせてさまざまな関連グッズも発売されており、謎の黄色い生命体旋風が日本を席巻しました。
<24位>
glo(グロー)
煙や匂いが少ないことで、愛用者が増えている「加熱式たばこ」。先行する「アイコス」は発売以来品薄状態が続くほどの人気を獲得していますが、そんな加熱式たばこ市場において最後発で発売を開始した「グロー 」が、大きな注目を集めています。
というのも、この「glo(グロー)」は1本吸った後に充電が必要というアイコスの弱点をクリア。加熱装置とバッテリーの一体化で、20本の連続喫煙を可能としています。これにはヘビースモーカーも歓喜!
なお、2018年にはJTが「プルーム・テック」を発売予定となっており、加熱式たばこは三つ巴の時代を迎えようとしています。
<25位>
ドラゴンクエストXI
過ぎ去りし時をを求めて
2017年7月末に発売された「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」。ファン待望の本作は、プレイステーション4とニンテンドー3DSで同時発売され話題となりました。しかも、プレステ4は最新鋭のグラフィックを楽しめ、ニンテンドー3DSでは立体的な3Dのほか、懐かしのドット絵の2Dモードも搭載しており、古参のドラクエファンも興味をひかれた模様。結果、販売数はプレステ4で約132万本、ニンテンドー3DSで約172万本、合計300万本以上となりました。
ちなみに、この数年は携帯型ゲーム機やスマホのアプリゲームなどがシェアを伸ばしており、据え置きゲームから遠ざかっていたユーザーも多かったかもしれません。筆者もその口でしたが、「ドラクエⅪ」やりたさにプレステ4を購入。久しぶりに据え置きゲームを楽しみました。これはぜひ、本体を買ってでもプレイする価値ありの1本です!
<26位>
エリクシール シュペリエル
エンリッチド リンクルクリーム S
7位にランクインしたポーラの「リンクルショット メディカル セラム」のデビューから約半年後に発売された、国内2例目となる「シワ改善」効果が認められた医薬部外品が、資生堂の「エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム S」です。しかも、価格は6,264円と、ポーラの半額以下。その手軽さも支持され、わずか1か月で68万個を出荷しました。
多くの女性が改善したいと考える「シワ」。認可=お墨付きがあるとなれば、安心して使えるというもの。ポーラと資生堂が「シワ改善」市場を奪い合う形で切磋琢磨してくれれば、女性たちにとっては嬉しいことこのうえありません。
なお、資生堂は美白成分配合の第2弾「バイタルパーフェクション リンクルリフト ディープレチノホワイト4」を11月1日に発売。こちらもヒット確実かもしれませんね!ただし、発売したばかりのせいか資生堂の店頭やオンラインショップ以外では、あまり取り扱っていない印象です。定価は税込12,960円。
<27位>
バーミキュラ ライスポット
料理にこだわりがある人たちの間では、2016年12月の発売後から「 バーミキュラ ライスポット 」が話題になっています。ホーロー鍋を手掛ける愛知ドビーが、「鍋でご飯を炊きたいが、火加減が難しい」というユーザーの声をきっかけに開発に着手。そして、鍋そのものを炊飯器にするという逆転の発想から、独自のIH調理器具とホーロー鍋を組み合わせたことが大成功。
なお、炊飯器としてはもとより、IHホーロー鍋として無水調理や低温調理もできます。その性能の良さからか、高額にもかかわらず4万台を販売。一時期は予約が殺到し、4か月待ち…という時もあったとか。料理好きならぜひ手に入れておきたい逸品です。
<28位>
DAZN/AbemaTV
2016年8月に日本に上陸し、2017年1月からはスカパーにかわりJリーグの独占中継を始めたネット動画配信「DAZN(ダ・ゾーン)」が契約数を伸ばしています。8月には有料会員が100万件を突破しました。
また、2016年4月にスタートしたインターネットテレビ「AbemaTV」は、2017年5月に放送した「亀田興毅に勝ったら1000万円」という番組で1,420万視聴を記録し、いつものテレビにはない企画の面白さを見せつけました。
さらに、2017年11月2日(木)~5日(日)、AbemaTVが72時間ぶっ続けで生放送した「72時間ホンネテレビ」は、元SMAPの草彅剛さん、稲垣吾郎さん、香取慎吾さん、3人がジャニーズ事務所退所後の初共演だったこともあり72時間の累計視聴者数は7,300万超という凄まじい数字を記録。インターネットテレビの可能性が大いに示されました。
今回、この「72時間ホンネテレビ」の放送をきっかけに、ユーザーはもとより、スポンサーや大手テレビ局関係者にとっても、インターネットテレビは見過ごせない存在に成長しつつあるのかもしれません。
<29位>
日清カレーメシ
ユニークなCMも印象的だった日清の「日清 カレーメシ」。2014年4月に発売した初代は水を入れて電子レンジで加熱するタイプでしたが、手間がかかると嫌煙され、発売翌年には失速。そこで、2016年8月にリニューアルした2代目は、湯を入れて5分後にスプーンでかき混ぜる形に変更。これが支持され、売上げが前年比197%にまで回復しました。
また、調理過程の変更が、アレンジやトッピングのしやすさにつながり、SNSで話題。このことも、ヒットの後押しをしたとみられています。
<30位>
GINZA SIX
2017年4月、松坂屋銀座店跡地に商業施設「GINZA SIX」が開業しました。ファストファッションなどの低価格チェーン店が続々と銀座に参入し、街の様相を変えていったといわれているなか、「GINZA SIX」は一流感を全面に押し出したことで富裕層の心を掴むことに成功。
また、ネット通販も隆盛な昨今、あえてここでしか体験できない「コト消費」に力を入れたことも奏功。結果、オープンから4か月強で入店客数は700万人、売上高は220億円。さらに、近隣にある三越銀座店も「GINZA SIX」のオープン後は、前年同月を上回る売上げとなっており、「GINZA SIX」が銀座に与えた影響は多大です。
選考基準
「2017年のヒット商品ベスト30」のランキング選考基準は、
・2016年10月~2017年9月の間に発表、発売された商品やサービスを対象に、ヒットの度合いを評価
・評価項目は、「売れ行き」「新規性」「影響力」など
・期間前に発表、発売されたものでも、期間内著しくヒットしたものは対象
・昨年すでにヒットしていた商品は原則対象外
●今年のヒット人と来年の顔
こちらも恒例!日経トレンディが選ぶ「2017年のヒット人」には、俳優の竹内涼真さん、女優の高梨臨さん、ANZEN漫才・みやぞんさんの3人が選ばれました。
また、「2018年の顔」には、元NHKうたのお兄さん・横山だいすけさんが選ばれました。
※2016年のヒット商品ベスト30を振り返りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
※2018年のヒット商品はこちらの記事をご覧ください。
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